トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

日曜日の過ごし方

2010-03-24 10:39:21 | おさんぽ
ドイツの日曜日は安息日。
お店は飲食店とガソリンスタンド以外は殆ど休み。
午前中は(午後もかもしれないけど)大きな音を出すのは禁止。
掃除機すらだめらしい。

この日曜に身動きできないということは
引越しにおいて非常に厄介である。
買い物は土曜日に行かないとだめ。
だけど照明やカーテンの取り付けのために壁に穴をあけるのも
土曜じゃないとだめ。
だから土曜日は大忙し。

せっかくの休日だからゆっくり寝ていたいと思っても
花の金曜日(言い方古いなぁ~)を謳歌してちょっと飲みすぎても
土曜の朝は早起きが必要。

そして「私達クリスチャンじゃないから」と
こっそり日曜に作業することもあり。


せめて日曜午後からでもお店が開いてくれれば。



そんな願いが年に数度だけ叶う日曜がある。
この前の日曜はそのオープン日。
新居用の収納家具を求めていた我が家にとっては
絶好のタイミングである。



市内の家具屋に行ってみると
そこは土曜日でも見ないほどの車の数。

みんな日曜に買い物したいんじゃーん


「ドイツ人はいいよね。
日曜日にお店が開いてなくたって
平日早く帰れるから夜に来れるもんね。
ドイツ駐在になったっていうのに
どうして勤務時間は日本のまんまなんだろうね?」
とmichに嫌味を言っていたnaheだったが
そんなドイツ人だって日曜も来てるじゃーん。


公園や遊歩道を家族みんなで散歩しているドイツ人。
ドイツ人は散歩好きと思われているが
あれは他にやることないから散歩してるだけかもよ!
お店が開いてたらみんな街の中を散歩するようになるはずよ!


この賑わいぶり。
消費拡大の為に月に1回くらい開けてもいいんじゃないの?
ドイツ政府さん。





そうして収納家具を買ったわけだが
ひとつの棚を選ぶのに約3時間

だってたかが駐在、されど駐在。


あと2年程しか使わない家具にあんまりお金もかけたくない。
だけど日本よりも家にいる時間が多くなり
人を呼ぶ機会も増えた今、
デザイン度外視な買い物もしたくない。

サイズ・値段・デザイン・機能
全てにおいて納得のいくものってなかなかないのよ。


たいした品揃えもない売り場を何度も何度もグルグルまわって
別の店を見てまた戻ってきて
ようやく買えたその後は
身も心もヘトヘトに


疲れたぁ~、だけどmichは明日は仕事



やっぱり買い物は土曜がいいかも




お久しぶりね

2010-03-18 15:52:31 | おうち
日本のテレビをドイツでも観たい!
それが実現できる環境を整えたのだが
実際にテレビを観る事は殆どない。

パソコンでしか見られないので
漫然とつけておくということもあまりしないし
DVDやゲームの方が楽しく感じる。

決まった番組だけ録画して
それを数ヵ月後に見るという、
「ロケフリ買った意味あるの?」と言われそうな使い方をしている。


しかし、極稀になんとなくTVをつけっぱなしにしていることもある。
当然画面に出てくる人は久々に見る人ばかり。
するといろいろ発見する。

「Oさん、太ったねぇ」
「A・Sってどんどん可愛くなくなっていくよね」
「うわぁっ、この人、老けたなぁーー」
「ぁ・・・薄くなってる・・」

たぶんしょっちゅう見ていれば気づかないことだろう。
現に毎週録画している番組に出ている人達には
そんなに変化を感じない。
しかし昔の映像を見るとその若さやスタイルの違いに驚くことがある。



と、いうことは
私もそう思われるってことか。


日本に帰るのは年に1度。
ドイツでだってそうしょっちゅう人と会っているわけではない。
同じ市内に住んでいる駐在仲間の奥様とだって
機会がなければ数ヶ月会わないこともある。

だから挨拶は殆どが「久しぶり~


その裏では
「naheさん、だいぶ太ったわね」とか
「なんだかずいぶん老けたわね」とか
「社会から遠ざかるとあんな風になっちゃうのね」とか
バッチリ見抜かれてしまっているのだろう。


久々に会うって怖いわぁ




こうなったら策を練ろう。
変化に気づかれないためにはどうしよう?


1.久々感を出さないため、時々写真を送りつける。
迷惑以外の何者でもないね・・・。

2.気づかれないように会うのをやめちゃう。
うーむ、それはそれで寂しいなぁ。

3.変化しないようにする、もしくはいい方へ変化していく。
これが一番いい方法よね。
「なんか若くなったねー」なんて思われたら嬉しいものね。
だけどこれが一番難しい。


まずはとにかくダイエットだな。
今度の家には階段もあるし、
暖かくなってきたからウォーキングも始めよう。
うん、がんばるぞ!!





こんな文章をかきつつ、今日のおやつはケーキです





N、再び。

2010-03-11 20:27:15 | おさんぽ
我が家には3月3日付近に
写真館で記念写真を撮る行事がある。

それに用いる衣装は
その冬に購入した洋服を基本用いるが
なんせ普段ジーンズばかりの二人なので
カジュアルばかり続かないように結構悩んで決めている。

しかし今年は悩むことなく決定。
だってNがあるんだもん♪


Nとはそう、NINJAのことさ!!


一度仮装しちゃえばもう怖くない!
気が大きくなった我らは
プロの手による記念も欲しくなったわけだ。


だが頭巾を被ると誰だかわからなくなるので
今回は頭巾なし。
忍者というか、黒子コスプレだ。



撮影は去年も撮ってもらったスタジオで。
撮影の要領はもうわかっているので
そこで着替えさせてもらう。

「もう準備できた?」
「もうちょっと待ってー」
じらされたカメラマンのおじさん、
うちらを見て一言。

「Oh!SAMURAI!!」

ノンノンッ、サムライじゃなくって忍者ねー。
そう説明し撮影開始。



ポーズは自分で決めるのがドイツ流。
まずは腰に差したおもちゃの刀に手をかけ
キリッとキメのポーズ。

次は刀を抜いて戦闘ポーズ。
ノッてきたおじさん、床に腹ばいになり
「オレを斬る感じで刀を振りかざせ!」と注文してきた。

だがその後に「笑って!」だと?
人を斬るのに笑っちゃだめでしょうが。
ましてや忍者に笑顔は似合わないでしょうが。

だけどこんなことやってる自分達が可笑しくて
どうしても笑ってしまう。


撮影後、写真をチェックすると
私は笑いを我慢してる顔ばかり

一方毎年笑顔を強制されるmichは
なんとも自然な真顔
おじさんにも「何で彼は笑わないんだ?」みたいなことを聞かれたので
「忍者は笑っちゃいけないんだよ」と答えておいた。



中からベストショット3枚を選び
数日後に出来上がり。
去年よりはドイツ語でのやりとりもできるようになって
任務を終えた達成感を味わいながら
「チュース!」とスタジオを後にしたのだ。



そして数日が経ち、昨日その写真を受け取ったのだが
あれ??うちらのチョイスした写真と違う!!


おじさんが腹ばいになって撮った臨場感溢れるあの写真、
選んだのに入ってない。
下から見上げて撮ったもんだから
背景に天井が入っちゃっていたんだけど
「これは処理で消すからね」と言ってたのに。
できなかったのか!?
そしてそれについて一言もなしか!?
え?おっさんよ


むむむむっ、無念~っ




背景黒の方がよかったかな?
いろいろ思うことはあるがこれはこれでよしとしよう。



だって日本じゃこんな格好で撮れないもの。
日本で撮ってたスタジオは
披露宴をやったホテルの写真館。
毎年たくさんの花嫁さんとすれ違うわけで。

華やかなドレスや着物をまとった人々が行き交う中
この衣装はあまりにも場違いでしょ?
「披露宴の出し物?」
いやいや、披露宴前から着てるのもおかしいでしょ?




この写真を撮れただけでもドイツに来た甲斐はあったなと。



naheさんは街へ洗濯に

2010-03-08 15:28:09 | おうち
洗濯機も撤去してしまった我が家。
コインランドリーに行くしか洗濯の手立てはない。

私の知る限り
家から一番近いコインランドリーは徒歩約30分。
中心部なので車じゃ行きづらいし
michの会社送迎をするのも面倒なので
運動も兼ねて歩いていくことにする。

4日間溜めた洗濯物はボストンバッグにギュウギュウ。
そして結構な重さ。

洗濯中の暇つぶしに、DSも持参。
一応ドイツ語参考書も入れてみる。
絶対開かないだろうと思いつつ・・・。

総重量6キロのバッグを背負い
えんやこらと歩いて行く。


あれ?どっちだっけ???

場所はわかっているが、道がわからない
もう1年半も住んでいるのにまだ迷うか!?
ウロウロ探して、かなり遠回りして、ようやく到着。


そこは3.5ユーロで専用のコインを買う。
そのコインを洗濯機についている投入口へ入れ、
洗濯機のドアを閉めてスタートボタンを押す仕組み。

ところがスタートボタンを押してもウンともスンとも言わない。
なぜなぜ? 
何度も開閉したり洗濯ダイヤルを変えてみても音沙汰なし。

うーーーーん、困った。

運よく洗濯物を取りにきた人に助けを求める。
だがやっぱり動かない。
「んーーー、わかんないわ」サジを投げられおしまい。

コイン返却もできず
管理会社の連絡先も見当たらず

しょうがない、もう1枚コインを買おう。
この3.5ユーロ+洗剤0.5ユーロは捨てるしかないか。

しかしコイン販売機はお札非対応。
私の財布はお札オンリー。
そしてさっきの人はもう店を出て行った後。
周囲に両替できるような店もなし。

にっちもさっちもいかないわ


バカバカぁっ、この詐欺コインランドリーめ!
もう二度とくるもんかぁ!
捨て台詞を吐いてそこから15分先のもう1軒のお店へ。


こちらはちゃんと稼動し、無事に洗濯終了。
乾燥機も回して、ドラクエのスキル上げも充分完了。
さぁ、家に帰ろう。



重い荷物を背負って
先週末に積もった雪がまだ残る道を歩いているとさ、
だんだん単独雪山登山をしてるような気分になるね。
頑張れnahe、孤独に負けるな~。
自分を励まし前へ進む。

励ましついでにスーパーで買い物までしちゃったよ。
さらに負荷ドーン
だって一旦家に入ったらもう歩きたくなくなりそうだったんだもの。



出発から3時間半、ようやく家に到着。
長い長い旅だった・・・。
3月中はこの旅をまた何度かしなくてはならないだろう。
今度は参考書なんて絶対持っていかないぞ!


家はガラガラになりました。

2010-03-06 15:24:08 | おべんきょう
新市民歓迎会に行ってきた。
1年半もここに住んでいて、今更新市民でもないのだが。
そして招待もされていないのだが。

実はこの歓迎会に参加するのはこれで3回目。
1回目は正式なご招待。
このブログにもその時の模様を書いたものだ。
その時に入場チェックがないことを知った私達は
その後次々やってくる駐在日本人のコネを使い
タダ酒とゴミ袋目当てに2回目の潜入に成功した。

しかし今度はそんな不埒な理由で参加したわけではない。
市長の演説を聞くためにやってきたのだ。
この会では最初にこの市についての説明を行う。
1回目に聞いたときはサッパリわからなかった。
2回目はタダ酒目当てだったので演説が終わってから入場した。
あれから1年、今こそドイツ語を学んだ成果を!!


しかし3回目ともなるとちょっと気を使う。
もしかしたら市長に顔を覚えられているかもしれない!
市長と目をあわさぬように、こっそり会場の一番後ろでプレゼンを聞く。
そして一応ウエルカムワインも飲んでおく。



市長のお話が始まる。
短い文章ならなんとなく聞き取れるが、長いともうだめ。
まだ頭の中で日本語に変換しなくてはならないし
その処理速度はまだまだ遅い。

スライドを使って市の説明。
人口について、名所について、公共施設について、税収についてなどなど。


naheは市長の声に耳を澄まし、目はスライドを見つめ
なんとか理解しようと試みた。
しかし隣にいる人の私語が煩い
ちょっと場所を変えてみる。

今度は前の人の背が高くてスライドが見えない
さらに場所を変えてみる。

そんなことを繰り返すうちに
いつの間にか一番前でかぶりつき
あれだけ市長から隠れようとしていたのに。


開き直ってそのまま視聴。
しかし今のnaheには両立はまだ無理だった。
スライドの文字を読んでいると市長の声は耳に入ってこない。
そしてやっぱり聞き取りよりも読み取りの方が理解できる。


間近で見た市長は原稿も見ずにペラペラ話し
時々聴衆に目をやったり質問したり
さすが10年以上市長を務めているだけあるわね。
半年に一度同じスピーチしてりゃ、そりゃ余裕だわね。



市長の話が終わり、後は懇談。
 「君、前にもいたよね?」と市長に話しかけられたらたまらない。
そそくさと退散。




うーーーーん。まだまだだな。
市長の話を全部理解するには
あと3回くらいはこの会に参加しなくっちゃ。







居場所がない

2010-03-04 10:31:17 | おうち
只今我が家は引越し作業の真っ最中。
日本人1名とドイツ人?4名が梱包、搬出している。


こういう時困るのが、自分の身の置き場。
作業を手伝うことはできないし、
かといってゆったりくつろぐのもおかしいし・・・
とりあえず台所掃除などしてみたりして。

しかし掃除などたかが知れてるわけで
今はこうやってPCに向かったり



こんな意味のない写真をコソッと撮ってみたり。



日本での引越しの時は
まずはひたすらベランダ掃除、
その後は洗面所にこもって友人にメール打ちまくってたっけ。


今のmichも同じ様に洗面所にこもって仕事してる。

只今の気温、マイナス1度。
窓もドアも開けっ放しのため、
こうやって座っているととても寒いのだが
洗面所はドアも閉められるし
床暖も入ってるので
あそこはオアシスだよ。


今日の作業は17時過ぎまでかかる予定。
あと7時間!? 
上着は作業場のど真ん中に置いちゃった・・・。
家の中で凍え死にそうよ、私。




この引越し作業の間、
他の人はいったいどうやって過ごしているんだろう?



Ich liebe es!

2010-03-03 18:01:51 | おさんぽ
新居の目の前はマクドナルド。
しかも24時間営業。

うひょい これで天気が悪くて買い物に行けなかった日も
気分が乗らなくて夕食作らなかった日も
マクドがあるから安心ね

「『仕事帰りにドライブスルーしてきて』ってのもアリだよね~」
とmichに言ったら
「自分で買って来い!」と怒られましたが。


そんな訳で今日はファストフード系のお話。



これは昔マクドで食べたビックバーガー。
左が普通サイズね。
どのバーガーも味は日本とあまり変わらず。




日本のサービスは世界一だろうとつくづく思うが
それを一番実感するのがハンバーガーショップ。
お昼の驚異的な忙しさでも
笑顔を絶やさずキビキビ動く店員さん。

それに比べてこちらの店員と来たら
ハンバーガーをトレイに置いてレジの注文表示確認。
飲み物をトレイに置いてまた確認。

バーガーとポテトとドリンク、3つくらい覚えろよ!!

動きもタラタラタラタラ・・・
どんなに長い列ができていようとお構いなしの風情。


そんな中NORDSEEという魚料理のお店。
ここのお兄さんの動きは日本人並だった。
素早くドリンクを作り、素早く会計。
なんと清々しく美しい所作
あなたこそがカリスマ店員だわ!!




さて先日、michと二人でお昼をマクドで食べてたら
michが店員に違和感があると言い出した。

なるほど、確かに。



カウンターで接客してる店員が3名、
ドライブスルー係が1名、
他、調理スタッフ数名、
このうちドライブスルー係以外、みんなおっさん

その働く姿を擬音で表せば
キビキビでもタラタラでもなく
ガシガシとかドスドスとか

そしてもちろんスマイル0
円でもユーロでもないよ。
本当のゼロ。なし。無表情。


女性の「いらっしゃいませ、こんにちは♪」の声で育ってきた我々には
このむっさいマクドにはちょっとびっくりしたわ。
・・・これからお向かいさんになるわけですが。
おっさん、いやおじ様達、よろしくね。





だけどマクドよりもバーキンの方が美味しいと思う今日この頃。