トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

ダメ人間になれない駄目人間

2010-04-30 16:40:10 | おうち



みなさんはコイツの名称をご存知だろうか?
水筒?フラスコ?
今、調べてみたらスキットルとかいうらしい。

ウイスキー好きのmichはずっとこれを欲しがっていた。
旅行のお供に連れて行きたいと。
mich好みのウイスキーはドイツのバーにはあまり置いていない。
だから電車の中でちょいと1杯
ホテルで寝る前にちょいと1杯
そんな至福の時間を味わいたいらしい。

だが名前がわからず
「ほら、よく所かまわずお酒を飲んでるダメ人間が持ってるやつだよ。
あれが欲しいの。」
とプレゼンしていたため、我が家ではコイツを「ダメニンゲン」と呼んでいる。


なかなか買う機会が見つからず
ネットで“ダメニンゲン”で検索しても見つかるはずもなく
隣町までクルマを飛ばし
ようやく手に入れたこのダメニンゲン。


「これで俺もダメ人間になるぜ!!」
と、周りにも高らかに宣言していたmichだったのだが・・・



買ってから何回旅行に行っただろうか。
このダメニンゲン、いつもおうちでお留守番なのだ


旅先で「あ、ダメニンゲン忘れた」と気づくmich。


先日デュッセルに1泊した時も
前日naheが
「車の旅だから飲めないでしょ?アメフト観戦の後もドイツ人と飲みに行くんでしょ?」
と言ったのに
「ホテルで飲むもん♪」といそいそとウイスキーを注いでいたmich。

なのに

「あ、忘れた


またかよっ!

落ち込むmich、笑うnahe。
「所詮、アンタはダメ人間にはなれないのよ。
ダメ人間になる資格もない駄目人間なのよ。」
とからかって遊んでいたのだ。



明日から私達はまた旅に出る。
さぁmichさん、今度こそちゃんとダメ人間になることができるのだろうか!?

しかし今度は飛行機の旅。
機内に持ち込むことは不可能である。
しかも今度はウイスキーの聖地への旅。
旅の目的はズバリ、ウイスキーを飲む!
ダメニンゲンがなくともダメ人間になる機会はたっぷりあるのだ。


ダメニンゲンくん、またお留守番かもよ


キッチン公開

2010-04-28 10:20:37 | おうち
ここに引越してから約1ヶ月、
一昨日ようやくシステムキッチンが設置された。

今まで仮設の小さな流し台とコンロを使っていたのだが
お湯しか出ないわ、強火しかならないわで
ロクに調理ができなかった。
これでようやく腕をふるえるわ♪
(本音:これでとうとうサボれなくなった




ドイツの冷蔵庫は、基本システムキッチンに組み込まれているようである。
一見他の棚と変わらなく見える。
前の家の冷蔵庫はこの半分の大きさくらいしかなかったため
全く容量が足りなくて普通の冷蔵庫も買った私達。
よって今はこの大きさの冷蔵庫がキッチンに2台ある。
2つも置ける広いキッチンって素敵
でも中は酒しか入ってない。




電気コンロ。
IHではない。ガラストップが熱くなる。
でもこれは最新型なのかな?冷めるのが前よりも早い。
鍋の大きさを感知して、大きすぎたり載ってなかったりすると
熱くならない賢さを持っている。
最初は知らずに「なぜつかない!?」と悪戦苦闘したが。

そして夢の換気扇。
前の家には換気扇がなかったのでいろいろ苦労した。
このキッチンは大家さんが決めたのだが「何か要望ある?」と聞かれ
naheは即座に「換気扇つけてくれ」と答えたのだった。

しかしこの換気扇、妙に低い。
このスイッチの部分がnaheのおでこ辺りの高さなのだ。
横の棚に手を伸ばして換気扇に頭をぶつけることすでに2回。
そのうち角にぶつけて流血するんじゃないかと心配である。




そして謎なのがこれ。
排気口が室内で終わっちゃってるんですが。
吸ったはいいけど天井にむけて出すだけ。
果たして本当に換気してるんでしょうか?
吸い込むパワーは結構あるので
空気清浄機とでも思っておきましょうか。
この謎の換気扇、他のお宅でも結構みかける。
調理をあまりしないドイツではこの程度で充分なのかも。



そしてもうひとつ謎が。



これ、なんですか?

流しの右側部分は傾斜がついていて水が流れていくようになっている。
その上に乗っかってるプラスチックの皿のようなもの。
これも水切りできるようになっている。
どうやって使うもの??
洗った食器を置く?切った野菜の水を切る?
さっぱりわからん ←取説よめよ
手入れも面倒なので早々に撤去したけど、
使い方わかる人、コメントください。




ドイツでアメフト

2010-04-26 14:07:00 | おさんぽ
アメフトドイツ代表対日本代表の試合がデュッセルドルフで行われるという。
チケットをもらったので見に行った。

アメフトはテレビでちょこっと見たことがある程度のnahe。
全く知識がないまま行ったので、ここから先はド素人の戯言である。
アメフトファンの方には失礼な表現もあるかもしれないが
どうぞご容赦を。


同行したドイツ人に「アメフトってドイツで人気なの?」と聞くと
「全然」とのこと。
日本でもいまいちメジャーじゃないから客なんて入るのかしら?と勝手な心配。



それでも広いアリーナの3~4割は入ってた。
その殆どがドイツ応援団。
ちゃんとユニフォーム着ている人もいるし、熱狂的サポーターもいるよう。
へええ、意外だわ~。



選手が入場してきてビックリ!



人、多っ
選手だけでなく、監督?コーチ?マネージャー??
そんな人も合わせたら選手団っていったい何人いるの?
ドイツまでの遠征費用、どんだけかかるんだろう?




そしてドイツ人選手、デカっ!! 
エース級の選手?何人かだけが一人ずつ名前を呼ばれてコートに入るのだが
出てくる人がどんどんゴツくなっている
こんな体格差があって大丈夫なの!?
だけど日本は世界2位だとか。
アメフトは頭脳戦だから体が小さくても大丈夫なんだとか。

その言葉の通り、日本代表の動きは機敏。
タックルをうまくかわして走り回る。


michにルールを解説してもらいながら観戦。
とにかく前に前にボールが進めばいいのね?
だけどホイッスルと同時に11人対11人が一斉に動くから
ボールがどこにあるか見つけられない

なんで歓声があがっているのか、なんで残念がっているのか
イマイチ把握できないまま試合は進む。

だけど一斉にぶつかりあう姿はなかなかおもしろい。
集団相撲かケンカをみてるよう。



試合は日本が優勢。
nahe達の席は端っこの方だったのだが
反対側の端っこの方ばかりに日本は攻めていく。
よって近くに選手達が来ることはごく稀。


なのでついつい



目の前のチアガール達の微妙なダンスに目がいっちゃったり




ベンチの選手達の後姿に
「肩パッドのせいで顔が小さくスタイルがよく見えるのねぇ。
みんなお尻がキュっとあがっていていいわぁ~」と萌えてみたり。
選手のみなさんスミマセン。 でも8番の選手のお尻が好みデス♪



こんなことに気をとられているうちに
日本チームは着実に点をとり勝利
よかったよかった。



なんにせよ、スポーツを見ながらのビールは美味し。


教会巡り ~ベルギー・ルクセンブルグ~

2010-04-23 15:13:10 | おでかけ:きょうかい・じしゃ



ブリュッセル サン・ミシェル大聖堂



ちょうどミサ中で聖歌を聴くことができた。
オルガンは何回かあったけど声は初めて。
美しい。





ブリュージュ 救世主大聖堂



ゴブラン織っていうの? 
絨毯型になった宗教画は美術館ではよく見たけど
教会の中でみるのは初めて。
ステンドグラスもたくさんあって美しい教会。





聖母マリア教会
華美過ぎず地味過ぎず。




ルクセンブルグ ノートルダム大聖堂





柱の模様が特徴的。






名前失念。ルクセンブルグ。



中はこじんまり。



ベルギービール祭り

2010-04-22 15:24:18 | おさけ
満を持してベルギー旅行で飲んだビールの記録を。

日本に居た頃、
近くの酒屋がベルギービールをたくさん置いていたり
よく行くショッピングモールにベルギービアホールが入っていたりで
いろいろ種類は飲んでいた私たち。
今まで飲んだことのないものを、と思ったら結構種類が限られた。




黒ビール好きのmichはもっぱらダーク系の単語がついたものを注文。
甘みと独特のクセがある。
naheはとりあえず最初はピルス。
薄い。ピルゼンビールみたい。





左:アルトビアみたい。
右:ワインみたいな酸味がある。




同じ会社のピルスと黒。
ピルスはやっぱりドイツのに比べて薄い。




左:これはちょっとドイツっぽかった。




左:香りがリンゴジュース!
右:ただの苦い水。



レストランを出てちょっと散歩してると



こんなビアグラスを発見。
「おもしろいね~」と見ていたら
飲んでいた兄ちゃんに呼び止められ
味見させてもらい、さらに「一緒に飲もう!」と座らされ
このビールを1杯ずつおごってもらい
さらにnaheはバラの花まで買ってもらい
(michにも買ってもらったことないのに)

「俺は日本が好きなんだ。サムライをやってみたい。
引き戸を開けたい。日本人は礼儀正しくてすばらしい!」
などと明らかな酔っ払いの話に付き合い
「じゃ、日本に来たときに案内するよ」と調子のいい返事をしながら
連絡先も教えずにそそくさと立ち去ったmichnahe。
ロビン、あの時はありがとう!そしてゴメンネ。
ちなみにこのビアグラスはビールが少なくなると飲みづらい。





移動中も手にはビール。

   

店員おすすめのこのビールは
右:アルコール度数8.5% ワインのよう。
左:11.3% もはやビールではなくシュナプス。



今回飲んだビール達、総じて甘い!
そしてほのかにワインのような酸味がある。
ドイツビールとはまた全然違う味。





ルクセンブルグでもやっぱりビール。


ただメニューを見てもどれがルクセンブルグビールかさっぱりわからない。
今まで見たことのない名前を探して頼んでみると
なんとドイツビール。
しかもアルコールフリー



いつもなら「アルコールフリーなんて妙に甘くて美味しくない~」
と文句言ってる所だが
この数日であま~いベルギービールに舌が慣れ
「あら、意外と大丈夫」



 

こちらはポルトガルビール。





これらは確かちゃんとしたルクセンブルグビール。
でも味はベルギーっぽい。




飲むのに一生懸命でお土産買うのを忘れた。
最後に電車で飲むために買ったルクビール。



飲めなかった一缶だけ持ち帰り。



ビューティフルサンデー

2010-04-18 23:05:17 | おさんぽ
爽やかな日曜、ふりそそぐ太陽
やっと春らしい日差しになった。
こんな日は出かけなきゃ損である。

こちらはちょうど桜の季節。
michを誘って花見に行くことにする。
桜の名所などどこにあるか知らないので
とりあえず4km先のお城までサイクリング。


お城まではサイクリングロード(というより散歩道)が整備されていて
さすがドイツの日曜、みんなこぞって歩く・乗る。
サイクリングロードで渋滞に遭うなんて





なんか写真は青くなってるが、城も綺麗である。


さてここまで来たものの、肝心の桜が見当たらない。
薄ピンクの花を見つけて近寄れば別の花だったり。
見つかるまでは休憩禁止!としばらく探し回る。


発見♪



たぶん桜・・・いやきっと桜。
花も愛でたし、ここらで休憩。
城の近くのベンチで持参のビールで乾杯。




緑を眺めつつ温かな日差しと爽やかな風。
気持ちいいぃ~。
紫外線さえ気にならなければ。

やっぱり美白命の日本人な私たち。
ビールを飲んだらすぐ撤退。


街に近づくとびっくり。



ひなたぼっこの人の群れ。
水着姿で日光浴している人も。
暖かいとはいえ気温18度くらいよ?
太陽大好きドイツ人。


ちょうどひらかれていたお祭りも一回り。
良い日曜の過ごし方だわと気分よく帰路につく。



が、



うちらの愛車。
このmichのチャリが帰り道、いきなりガタガタと壊れ操縦不能に。
動かないタイヤをひきずって20分歩くはめに。
暑いわ重いわ遠いわで
家に着いたらもうグッタリさ。

しかしどうしていきなり壊れたんだろう?
明日修理に出さなければ。あぁ、思わぬ出費・・・。



今日は、すば…すば…すば…すばらしいサンデーだったよ

ルクセンブルグは怖いとこ!?

2010-04-18 13:16:11 | おでかけ:まち
イースターに行ったルクセンブルグ。
ガイドブックには殆ど情報が載っていないものの
なんか気になるちっこい国。

実際行ってみるとそこは谷の街だった。


駅前のホテルから旧市街まで歩くには長い橋を渡らなければならず
天気も悪く雨風強し。
高所恐怖症のmichはまっすぐ前へ一点集中。
話しかけるな、すれ違うなと。
吊橋でも木造でもないんですのよ。
大きな橋ですのよ。


殆ど観光情報を持たないまま来たので
ホテルでもらった地図と、街の看板をたよりに名所をまわってみる。
街の中も坂や路地が多い。
マイセンに似た感じ。



3つの塔。


ふらふら歩いていたら観光客がいっぱいいる場所を発見。
何かわからず入ったところはボックの砲台。
世界遺産にもなっている地下要塞だ。


中は洞窟が続いており
順路の看板は出ているものの方向音痴のnaheはすぐに自分の位置を見失う。
ただでさえ薄暗いのに
眩しいだけで何も照らさない紫のライトなんかつけちゃって
歩くのも一苦労。

日の光が差し込む方へ歩いていくと



いきなりこんな崖っぷち。
もちろんmichはここまで近づけません。


狭いよぉ~、暗いよぉ~、高いよぉ~
これ、肝試し会場ですか?




ボックの砲台、外観はこれ。


そして眺める景色は



色のない街並み。

建物ひとつひとつは綺麗なんだけど
他の都市のような華やかさが全く感じられなかったのは
天気が悪かったせいだろうか?


翌日は谷を下り、山を登り
このまま道に迷ったらどうしよう?と不安を抱えつつ



3つのドングリ。ここも要塞だったそう。
後ろには近代的な高層ビルが立ち並び
全てが無機質な印象で、人も殆ど見なかったせいか
なんだかちょっと気味悪かった。


まぁ、とにかく登ったり下ったり
道に迷ったりレストラン選びに迷ったりで
とにかく歩いて疲れた街だったわ。



ミュンヘン一人歩き

2010-04-15 23:51:59 | おさんぽ
ミュンヘン出張が入ったmich。
暇なnaheも同行することに。

とはいってもホテル以外は全く別行動。
ミュンヘンの観光はもう尽くしたし
普段michが居てはできない買い物の旅にしよう!

服が欲しいわ、鞄も靴も。
新居用の雑貨も欲しいし、割られた食器も買いなおさなきゃ。

大都会ミュンヘンでのお買い物に
グラグラ沸き立つnaheの心


しかしいざ見てみると
なかなか気に入ったものが見つからない。
いいと思っても値段が許されなかったり
試着したら全然似合わなかったり
「これパダボーンにも売ってるな」と思うものだったり
どう頑張っても持ち帰るのは厳しかったり


うーむ、買えない。
こうなると疲労感ががっつり襲ってくる。
だけど休む時間はもったいないし。
足を棒にし、ヘロヘロになりながら街を歩く。


そうしてやっと買えました。
無印良品で。


偶然この店を見つけたときは
懐かしい友に会った気分だったよ。
リネンの服なんてドイツじゃなかなか見ないからね、
このワンピ欲しい!シャツも!コートも!!
とかなりテンションあがっちゃったよ。
「わあぁ、日本と同じ品揃え~♪」と
思わず必要なさそうな物まで買いそうになっちゃったよ。


だけどなんだかなぁ~。
ミュンヘンに来てまで無印って。
結局日本の製品かよ~。
自分の保守っぷりが嫌になるね



その後、日本食屋に行って天丼を食べながら
自分がとことん日本人であることを実感し
もっとこのアイデンティティから開放されなくてはと考える。


いつまでも外国人のままでいいのか?nahe。
そりゃいつまでも外国人なんだけどさ。



まぁ、天丼もごま団子も旨かったのでいいか。






手紙

2010-04-12 18:51:44 | おうち
昨日の深夜、日本から訃報が入った。
naheの祖父が亡くなった。

御歳102歳の大往生。

十何年前から何度か入院するようなことがあり
その都度「もう覚悟をしてください」と医師に言われるも
奇跡の復活を成し遂げてきた男、ロクゾーさん。

去年の年末もちょっと弱っちゃって
また「覚悟を」なんて話になったけど
「じいちゃんのことだからまた元気になるでしょ」と大して心配もしなかったし
現にちゃんと退院したし。
でも今回は完全復活とまではいかなかったか。
残念。


ロクゾーさん、naheの祖父であり文通相手。
もともと車で5時間かかる距離に住んでいたため
子供の頃から会うのは年に数回。
naheが結婚してますます距離が離れ
結婚してから会いに行ったのってたぶん2回だけ。
だけど時々手紙をやり取りしていたので
お互いの近況もちゃんとわかっていたし
他の親戚の情報もロクゾーさんから多々得ていたnahe。


ネットが普及してみんなメールでのやり取りになる中
継続して直筆の手紙をくれるのはロクゾーさんだけ。
ポストに手紙が入ってると嬉しい気分になったもんだ。
それがもう来ないのかと思うと非常に残念。


さすがに英語表記の宛名は書けないので
母の作った住所シールを使っていたロクゾーさん。
naheが引っ越したので新しいシールを早くよこせと
この前母に催促がきたらしい。
どんなことを書いて送ってくるつもりだったんだろう。


その前のnaheの手紙には
リハビリを頑張れとか、介護サービスを使いまくれと書いたから
「冗談じゃない。人の手なんか借りなくとももう平気だ。」
とでも書くつもりだったのか
忍者になった写真も送ったからその感想だったのか



ああ、さみしいなぁ。






何が一番寂しいかって
ロクゾーさんの話を共有できる人がそばにいないって事だ。
葬儀の席に行けたら
せめて法事の席にでも行けたら
そこに集まった人とロクゾーさんの思い出話で盛り上がって
もらった手紙とか公開しちゃって
ロクゾーさんの死を昇華させられるんだが。
今は想いが胸の中でグルグルまわるだけ。
さっき妹との電話でちょっと解消されたけど。








ロクゾーさん、また手紙を書くよ。