トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

ウィーンで年越し

2011-01-04 22:17:10 | おでかけ:まち

「ドイツの隣だからいつでも行けるわ」
そう思って早2年、
なかなか来る機会がなかった街、ウィーン。

年越しをするにあたって
どんなもんかと事前に調べてみた。


すると、ウィーンの大晦日は
すごい人混みで身動きがとれないとか
爆竹とロケット花火の嵐とか
みんながスパークリングワインを振ってプロ野球のビールかけ状態とか
怖ぇ~
ドイツの田舎町でさえ空襲みたいな花火なんだから
ウィーンなんてさらに凄いんじゃないの!?
覚悟を決めて挑むことにした。



大晦日当日。
街のいくつかの広場には仮設ステージが設けられ
14時頃からイベントが行われている。
それをちょっと覗くことに。



ステージの近くにはクリスマスマーケットのような屋台。
前回の記事に書いたブタグッズの他
グリューワインや食べ物も。
そして噂のゼクト(ドイツ語でスパークリングワインのこと)もずらっと。




イベントはたいてい生演奏かDJプレイ。

しかしDOM横のステージではワルツレッスン。
もちろんmichnaheも踊ったさ、初めてのワルツ。
全然姿勢やステップがわからずチグハグな踊り。
ワルツって結構疲れる。


数ヶ所会場をブラブラした後は
ウィーンのメインイベント、コンサート鑑賞へ。
これについてはまた別の記事で。



コンサートが終わり、一旦ホテルへ。
だって一応スーツとか着ていったからゼクトで汚れるのは嫌だもん。
それに寒いし。

この時、時間は21時頃。
既にロケット花火があちこちであがっている。
・・・今から年明けまで3時間あげ続けるわけ??
ウィーン人は根気があるなぁ。



いっぱい着込んでカイロも持って万全の体制で街に戻る。
人は日中よりもだいぶ多くなっているが
身動きが取れない程ではない。


また数ヶ所の会場を冷やかして



クラシックを演奏していたDOM横に居座ることにした。


michnaheの前に立っていたオバちゃんグループ。
たぶん地元の人なのかもう勝手をわかってらっしゃる。
演奏される曲、全て知ってて一緒に歌うし
踊れる曲は全部踊る。
上の写真のような人混みでもお構いナシに
ワルツを踊ってクルクル回る。
またそのワルツがなんだか華麗だし。
ステージ見てるよりオバちゃん達見てる方が面白い。


そしたらいきなり一人のオバちゃんがやっぱり男と踊りたかったのか
michの手をとりだした。
もう一人のオバちゃんも、ついでにnaheの手をとりだした。

こういう場面ではノリがよくってよ、私達


オバちゃんにステップを教わりながら
違うオバちゃんへとパートナーを替えながら何曲も踊る。

「あんた達、二人で踊ってみなさいよ。ステップ教えたでしょ」
そんな感じでmichと組まされたのだが
二人別々のオバちゃんに別々のステップを教わっていたため
全くもって息が合わない
こりゃだめだとまたオバちゃんリードに戻る。

このオバちゃんに誘われたり、ノリにつられたりして
michnaheの周辺一帯はかなり盛り上がっていた。
楽しいねぇ~、こういうのを待っていたのよ。


とうとう新年まであと数分。
ステージでは出演者がゼクトを持って各国の言葉で
「おめでとう~」みたいなことを言っているのだが
カウントダウンする人は誰もいない。

客もそれぞれワーワー言ってるし
花火もだいぶ前からバンバンあがってるし
結局、カウントダウンすることなく
michの「もう新年なってるよ」って言葉で年が明けたと気づいた


それでもオバちゃんからゼクトを振舞われ
「Happy New Year !」とハグ。

そしてまたウィンナーワルツが流れ
みんな踊りだすのだった。

年明け直後の会場。
写真をクリックすると動画が見れるよ。
(画質悪いよ)


新年最初のワルツはもちろんmichと
でも「あかん、わからん」とかゴチャゴチャいいながら。
最後には「社交ダンス、習いに行く?」



覚悟していたゼクトの雨は全くなし。
ただ空き瓶が至る所に転がっていて
踊っていると何度も足をとられたけれど。

爆撃も殆どなし。
広場の所もちゃんと花火スペースが決められていて
警察もいたので安心。

中心部の地下鉄駅は閉鎖されていたので一駅分歩いたが、
ステージ近くでちょっと渋滞しただけで
あとはスムーズに歩けた。
Paderbornの方がよっぽど怖いかも。



ワルツで暮れ、ワルツで明けたこの年。
もうヨハン・シュトラウスが頭について離れない!
ええ、帰ってきて早速調べたわよ。
ワルツのステップ。

さっぱりわからんっ

 



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