トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

ボリバル

2009-09-05 20:19:35 | おさんぽ
高校時代バレー部だったmich
こちらへ来てバレーボールサークルに加入することになり
各週に1度くらいの割合で参加している。

普段はサークル内のメンバーで
適当に2チームに別れて試合をするそう。

特にポジションが決まってるわけでもなく
大会を目指しているわけでもなく
健康と親睦とその後の美味しいビールの為にあるようなサークル。

そんなサークルに他のチームから試合の申込が来た。

「最初で最後の対外試合かもしれない」
michがそんなことを言うのでnaheも観戦に。



場所は小学校の体育館。
一番最初に着いたmichnaheは「体育館ってどれ????」

だってほら、体育館って大きくて、
高くて丸い屋根のイメージでしょ。
周りを見回しても全部ただの校舎に見える。

他のメンバーも到着し、後について体育館に入る。



ちっちゃっ
でもちゃんと更衣室やシャワーまであるのよ。


見学にきてたのはnaheだけ。ちょっとがっくり。
だって他の奥様と
「うちのがいつもお世話になってます」なんてやるつもりだったのに。
でも現実的には絶対無理。
狭すぎて見学席はコートのアウトラインのすぐ横。
いつボールが飛んでくるかわからない危険席。
ひと時たりとも気が抜けないわ。



試合開始。
ルールはいつもと同じく
前衛の真ん中に立った人がセッター役のようだ。
両チームとも6人以上来てるので
サーブする時に1名交代。


「お遊びだからみんな下手。」
なんてmichは言ってたけど

実際アタックが打てずトスで返すことの方が多い
高校生の体育程度のレベルだけど

学生時代バレーが最も苦手だったnaheにしたら
前方にレシーブが行くことだけでもすごいことよ



手前の長ジャージがmich。
身長は周りとそんなに変わらないけど
(中にはネットくらいの高さの人もいるけど)
足がどうにも短く見える
ジャージのせいよね???


参加者の殆どは40.50代のおじさん。
みんな真剣に走り回り、跳び回る。
約2時間、7セットびっしり。
最後は若い人の方がヘロヘロになってたよ。



おもしろいのはボールを追いかける姿。
自分よりちょっと離れた所にボールが落ちそうな時
michは手を伸ばし、頭から飛び込んでいく。
普通のバレーボールの試合を見ててもみんなそうでしょ。

ところがこちらの人達は
手じゃなくて足を伸ばす。
そしてそれがまたうまい具合に上にあがって次の人に繋がるのだ。
まるでサッカー、いや蹴鞠?

相手側にボールを渡す際も殆どの人が足で蹴る。
さらにヘディングトスもあり。
みんな慣れてて自然にやってる。
さすがサッカー強豪国。



結局セットカウント4-3でmichのチームは負け。
26-24と最後は接戦でした。




michはといえば、メンバーと言葉を交わさなくても
とかとかのジェスチャーと
オーバー気味のリアクションで
なんだか周りと通じ合ってる。

さらに周り関係なしに一人でも充分楽しんでいるよう
元々マイペースな人だもんね。



スポーツができるっていいなぁ。




最後は敵チームと一緒に薄いビールを飲んで歓談。
両チームの幹事役の人が「またやろう」と言ってたような・・・。


さ、mich、リベンジだ!!





これがドイツの宴会芸!?

2009-09-01 15:51:45 | おさんぽ
先日のパーティーにて
時間がたいぶ経ち、日が沈み
帰る人もチラホラ出てきた頃

「これからFireworks(花火)をやるから外においで」


こんな社員の懇親会ごときで花火とは!
なかなか豪勢じゃないか~などといいながら
既にできてた人だかりの中へ。

農場なので外は真っ暗。
誰かが3m程先の所で点火してるのだけが見える。

あぁ、こんな近くであげるってことはロケット花火か。
この前の祭りでみたようなあんなのはさすがにないか。
そう思っていたら
点火してた彼、その炎を手に持ち出した。


そして流れるダンス系ミュージック。
どうやらFireworksではなくFiredanceみたい





写真のようにロープの先に炎がついたものを振り回す彼。
数分振り回して曲がおわると一旦休憩。
そして今度は両手だったりロープを長くしたり
ちょっと変化はあるものの
特に体に巻きつけるでもなく、炎が大きくなるわけでもなく
淡々とただ8の字に振り回すのみ。


時にはアルコールを口に含み、霧状に吹いて炎をつける。
だけどかなりのへっぴり腰。
顔から炎がずいぶん離れてるので
全然火を噴いているように見えないし
離れすぎて火がつかなくて
ただの「霧吹きショー」になること多々あり。



「・・・これって何?ドイツの宴会芸?」
「この人、毎年ここでやってるのかな?」
「去年よりグレードアップしたなってみんな思ってたりして?
「点火するのにそんなに手間取るなら消すなよ!」
「あの側で踊ってる女の子の意味は?」


あまりのへっぽこぶりに
日本人4名ヒソヒソ大ウケ
言葉が通じてないことをいいことに
もう言いたい放題。


周りのドイツ人は静かに鑑賞。
見とれてるのか呆れてるのかわからなかったけど
ひとつの演舞がおわる度に起こる拍手は
まばらで乾いた感じ



いったい誰がやってるの?
michの知ってる同僚?

よーく目を凝らしてみると、どうも少年っぽい


暗闇の中、彼の側で腰をゆらす小学生くらいの女の子は妹で
BGM係は彼らの父親か?

わかった途端になんか切なくなってきた。


社員の息子かプロの大道芸人か知らないけどさ、
お父さん、もっとなんか・・・してあげようよ!
息子が可哀相だわ。



特に盛り上がる所もなく淡々と演舞は進み
最後に礼すらしなかったので
終わったのかどうかもnaheにはわからず。

観客の一人が何か叫んで
それに周囲のドイツ人がウケてた。
一番歓声があがったのがその部分って




ともあれ格好のブログネタに出会えたことは幸せだったわ








 
こんなトホホな情報、いらないよね・・・。