☆実は、昨日、近所のビデオレンタル屋さんで、200円で購入した中古ビデオ『マッドマックス』を観たのだが、そこで表現されたアウトローの暴力描写が、ちょうど30年ほど前の作品なのに、怖くて斬新で、とても新鮮な思いで作品を楽しめた。
30年前の古さと言うのは、そのややざらついた画質だけだった。
# # # #
そして、本日、ネット情報化時代を背景にしたサスペンス作品『ブラックサイト』を観た。
2時間弱の上映時間中、ダレ場がなく、ずっとヒヤヒヤさせられっぱなしで、面白かったぁ^^
物語は、殺人の実況中継をするサイトを摘発しようとするFBIのハイテク犯罪捜査官と、サイバー猟奇殺人者との対決の物語だ。
主人公は、先の『ジャンパー』でもチョイ役で出ていたダイアン・レインだ。
ダイアン・レインと言うと、私ぐらいの年齢にはアイドル女優として非常に懐かしい^^
『リトル・ロマンス』、コッポラの一連のYA(ヤング・アダルト)作品、そして、『ストリート・オブ・ファイヤー』・・・。
そう、まさに、30年前、『マッドマックス』の公開時期のスターだった。
現在では、あまり華もなく、枯れたイメージだ。
しかし、この『ブラックサイト』と言う作品自体、あまりメジャーな俳優を起用しておらず、ネット時代を背景にこそしているが、そのストーリー展開においては、非常にオーソドックスなスタイルなのであった。
画面もデジタル時代にも関わらず、フィルム的な粗さがあった。
それが却って、作品を格調高くしていた。
舞台となるのはポートランド。
あまり聞きなれない土地である。
しかし、作品上、重要となるブロードウェイ橋は、なんか見たことあるような味のあるアーチを持っていた。
# # # #
この物語の斬新さは、ウェブサイト「Kill with me」上で、興味本位でアクセスしてくるそのネット上の第三者たちのカウント数によって、捕らわれた者の命が左右されるということだった。
つまり、悪意なき者のクリックが、殺人を引き起こしてしまうのである。
しかし、それは予告編では大きく取り上げられていたが、作品内ではあまりクローズアップされない。
ただひたすらに、公開殺人を起こしている、その犯罪者を、捜査官たちは追及していく。
それもアナログ的な思考で、だ。
一見、無差別と思われた連続殺人だが、実は理由があった。
それについても、見ている私などはホッとするのだが、犯人の動機が○○であったと分かると、そこにも(ドラマ上での)20世紀型の古き犯罪の残滓を垣間見るのである。
ただ、犯人の動機が○○だと分かったにしては、犯人の手法が猟奇的なのである。
残忍なのも1つのパターンならばいいのだが、3,4回とバリエーションが豊富だと、犯人の動機が、やっぱり「快楽殺人」なのではないかと思ってしまうのだ^^;
しかも、犯人の顔が明らかに「危ないサイコ顔」なのである。
とてもとても○○を動機にしているとは認めがたいのだ。
# # # #
一時期のハリウッド映画は、このようなサスペンス作品において、実は身内が犯人だった、と言う手法が取られて、私はゲンナリさせられたものだったが、この作品においてはそれはないので、安心して欲しい。
また、犯人に、主人公ジェシーの娘が狙われると言う展開が少しだけ見られたのだが、その時は、「ああ、マッドマックスのパターンかよ」と恐れたのだが、それはサスペンスを盛り上げるためのツマに過ぎず、その後は、娘が殺されちゃうなんてストレスのたまる展開にはならず、安心して健全なサスペンス展開を楽しめます^^
# # # #
しかし、ジェシーの娘だが、ヘチャムクレの顔である。
私は、先日観た『魔法にかけられて』に出てきたヘチャムクレの娘役を思い出すのだった。
しかも、両者とも、柔道か空手か分からないけど、習い事から道着姿で返ってくるシーンがあった。
アメリカの家庭では、娘に武道を習わせるのが流行っているのだろうか?
# # # #
物語のクライマックスは、ジェシー自身が犯人に捕らえられ、ネット上での公開処刑をされそうになる。
ここのシーン、素晴らしい出来である。
もっともっとゆっくりとサスペンスを盛り上げてもいいのであろうが、「居合い斬り」のようなシャープな演出で物語を締める。
ダイアン・レイン、・・・久々に爽快感を感じただろう役柄だったと思う。
・・・FBIのバッチを差し出すジェシー・・・、かっちょいい!!!^^
(2008/04/12)
30年前の古さと言うのは、そのややざらついた画質だけだった。
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そして、本日、ネット情報化時代を背景にしたサスペンス作品『ブラックサイト』を観た。
2時間弱の上映時間中、ダレ場がなく、ずっとヒヤヒヤさせられっぱなしで、面白かったぁ^^
物語は、殺人の実況中継をするサイトを摘発しようとするFBIのハイテク犯罪捜査官と、サイバー猟奇殺人者との対決の物語だ。
主人公は、先の『ジャンパー』でもチョイ役で出ていたダイアン・レインだ。
ダイアン・レインと言うと、私ぐらいの年齢にはアイドル女優として非常に懐かしい^^
『リトル・ロマンス』、コッポラの一連のYA(ヤング・アダルト)作品、そして、『ストリート・オブ・ファイヤー』・・・。
そう、まさに、30年前、『マッドマックス』の公開時期のスターだった。
現在では、あまり華もなく、枯れたイメージだ。
しかし、この『ブラックサイト』と言う作品自体、あまりメジャーな俳優を起用しておらず、ネット時代を背景にこそしているが、そのストーリー展開においては、非常にオーソドックスなスタイルなのであった。
画面もデジタル時代にも関わらず、フィルム的な粗さがあった。
それが却って、作品を格調高くしていた。
舞台となるのはポートランド。
あまり聞きなれない土地である。
しかし、作品上、重要となるブロードウェイ橋は、なんか見たことあるような味のあるアーチを持っていた。
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この物語の斬新さは、ウェブサイト「Kill with me」上で、興味本位でアクセスしてくるそのネット上の第三者たちのカウント数によって、捕らわれた者の命が左右されるということだった。
つまり、悪意なき者のクリックが、殺人を引き起こしてしまうのである。
しかし、それは予告編では大きく取り上げられていたが、作品内ではあまりクローズアップされない。
ただひたすらに、公開殺人を起こしている、その犯罪者を、捜査官たちは追及していく。
それもアナログ的な思考で、だ。
一見、無差別と思われた連続殺人だが、実は理由があった。
それについても、見ている私などはホッとするのだが、犯人の動機が○○であったと分かると、そこにも(ドラマ上での)20世紀型の古き犯罪の残滓を垣間見るのである。
ただ、犯人の動機が○○だと分かったにしては、犯人の手法が猟奇的なのである。
残忍なのも1つのパターンならばいいのだが、3,4回とバリエーションが豊富だと、犯人の動機が、やっぱり「快楽殺人」なのではないかと思ってしまうのだ^^;
しかも、犯人の顔が明らかに「危ないサイコ顔」なのである。
とてもとても○○を動機にしているとは認めがたいのだ。
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一時期のハリウッド映画は、このようなサスペンス作品において、実は身内が犯人だった、と言う手法が取られて、私はゲンナリさせられたものだったが、この作品においてはそれはないので、安心して欲しい。
また、犯人に、主人公ジェシーの娘が狙われると言う展開が少しだけ見られたのだが、その時は、「ああ、マッドマックスのパターンかよ」と恐れたのだが、それはサスペンスを盛り上げるためのツマに過ぎず、その後は、娘が殺されちゃうなんてストレスのたまる展開にはならず、安心して健全なサスペンス展開を楽しめます^^
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しかし、ジェシーの娘だが、ヘチャムクレの顔である。
私は、先日観た『魔法にかけられて』に出てきたヘチャムクレの娘役を思い出すのだった。
しかも、両者とも、柔道か空手か分からないけど、習い事から道着姿で返ってくるシーンがあった。
アメリカの家庭では、娘に武道を習わせるのが流行っているのだろうか?
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物語のクライマックスは、ジェシー自身が犯人に捕らえられ、ネット上での公開処刑をされそうになる。
ここのシーン、素晴らしい出来である。
もっともっとゆっくりとサスペンスを盛り上げてもいいのであろうが、「居合い斬り」のようなシャープな演出で物語を締める。
ダイアン・レイン、・・・久々に爽快感を感じただろう役柄だったと思う。
・・・FBIのバッチを差し出すジェシー・・・、かっちょいい!!!^^
(2008/04/12)