☆最近、公開日が金曜の作品がちょくちょくありますね。
てな訳で、『インクレディブル・ハルク』を観に行った。
なかなか面白かったのだが、「これは!^^v」と言うパンチさに欠ける作品だった。
◇ ◇
いや、ハルク自体は、力任せの、「殴る」と言うよりも「無制限ブン回し」の姿が非常に良かった^^
私は、前作の『ハルク』は未見なので、ハルクの「肉弾強力(ごうりき)」の様はとても新鮮だった。
クライマックスに現われるハルクの敵役なんて、ドシドシとパワーを漲らせて走るのはハルクと同じなんだけど、
それと同時に、町の人をなぎ払って、人が二人三人と紙切れのように宙を舞い、それはそれで、「ほう、あっはっは、見ろ、人がゴミのようだ!! はっはっはっは・・・」とムスカ(『天空の城ラピュタ』より)気分に浸れること請け合いだ。
◇ ◇
しかし、物語自体は、やや単調だ。
お金はふんだんにかけられていて、最初はブラジル、建物が丘陵地に密集している変わった場所が舞台になっている。
わりと、そのロケ地をふんだんに使ったアクション…、追跡シーンがあるのだが、いまいち、心にグッとこない。
いわゆる、私がよく言う、「有機的なつながりに欠ける」演出だった。
一昔前のスピルバーグやスタローン、『ダイハード』系のアクションには、こんなことはなかった・・・。
例えば、最近のアクション映画『ジャンパー』など、映像も綺麗だし、製作費もふんだんにかけられている。
ところどころに光るシーンもある。
だが、それらをつなぐ「接着剤」としての「情熱」が、ちょっと方向性を違えている様な印象だ。
◇ ◇
重厚な軍用ヘリコプターの使い方も勿体無い。
歩兵や装甲車、音波兵器(私、気に入った^^)が、物語上、こちらが思わず前のめりになって見てしまうような、ハルクに対しての健闘ぶりを見せているのに、切り札の如く現われたヘリは、墜落し、その爆発にハルクを巻き込むだけのための登場だ。
しかも、撃つのは機上からの機関銃…。
機関銃だったら歩兵も撃ってるじゃないか、せめて、ロケット砲でも撃って欲しかった。
◇ ◇
主人公は、エドワード・ノートン。
知的な青年が、野蛮なハルクに変身するのが面白い、と言うのが、制作側のコンセプトなんだろうけど、
いまいち、ノートンには知的さがなく、しかも、『ファイトクラブ』なんかでも見せてくれたようにしっかりした体つきなので、あまり、「ジキルとハイド」的な落差がない。
ただの元気のないあんちゃんに見える^^;
キャップが似合うなあとは思った。
ハゲそうな髪質だとも思った。
◇ ◇
ヒロインのリヴ・タイラーは、微妙な歳のとりかたをしていた。
両頬に、両目の内からしわが寄っていて、私は、『NARUTO』のイタチを思い出した^^;
でも、たまにとてもいい表情を見た。
最終決戦に赴くべく、ハルクがリヴとキスして、ヘリから落下するシーンがあるが、その時のリヴの表情はとても美しく悲愴感があってよかったと思う。
◇ ◇
敵役をティム・ロスが演じているが、前半は凄く良かった。
ハルク相手に、タイマン勝負がちゃんと形成されているのが良かった。
ただ、後半、ティムが、超人化してからは、いささかつまらなかった。
ティムが、ハルクと全く異なるタイプのモンスターと化すのなら、その戦いに興味が湧いてきたと思うのだが、同じタイプの超人の戦いたるや、プロレス程度にしか楽しめなかった。
私は、少年ジャンプの超能力バトルマンガに慣れ親しんでいるので、古式ゆかしいパワーVSパワーの戦いには、あまり興奮させられない。
しかも、中盤に、ハルクが両手に鉄のモニュメントを持って、音波マシーンに立ち向かうシーンがあって、私は、その鉄の塊に、マシーンを壊すだけの重量感を感じて楽しんだ。
しかし、最終決戦で、ハルクは、車を切断し、それを、上記の鉄塊の如く用いるのだが、車の板金のやわさは、見ているこちらは、生活上、分かっているので、中盤の戦いからのスケールダウンは否めない。
細かいことを言っているようだが、そういった情報の微妙な食い違いは、潜在的に、映画鑑賞時の楽しみ方を左右してしまうものだ。
◇ ◇
途中で、ハルクがリヴを守って、雨の中、逃走し、渓谷で休むシーンがあるが、「フランケンシュタイン」の物語のようで、ちょいといい雰囲気だった。
・・・ハルクは野蛮なので、女に嫌われるタイプに見えそうだが、私が思うに、ハルクみたいな男は、結構もてるんだよなあ。
女は、強い男には無条件でなびくからなあ^^;
PS.ハルクは摩天楼をジャンプと壁鷲摑みで滑空していくのだが、スパイダーマンとは一味違う摩天楼渡りに、ちょっと感動した^^
(2008/08/02)
(2008/08/02)
てな訳で、『インクレディブル・ハルク』を観に行った。
なかなか面白かったのだが、「これは!^^v」と言うパンチさに欠ける作品だった。
◇ ◇
いや、ハルク自体は、力任せの、「殴る」と言うよりも「無制限ブン回し」の姿が非常に良かった^^
私は、前作の『ハルク』は未見なので、ハルクの「肉弾強力(ごうりき)」の様はとても新鮮だった。
クライマックスに現われるハルクの敵役なんて、ドシドシとパワーを漲らせて走るのはハルクと同じなんだけど、
それと同時に、町の人をなぎ払って、人が二人三人と紙切れのように宙を舞い、それはそれで、「ほう、あっはっは、見ろ、人がゴミのようだ!! はっはっはっは・・・」とムスカ(『天空の城ラピュタ』より)気分に浸れること請け合いだ。
◇ ◇
しかし、物語自体は、やや単調だ。
お金はふんだんにかけられていて、最初はブラジル、建物が丘陵地に密集している変わった場所が舞台になっている。
わりと、そのロケ地をふんだんに使ったアクション…、追跡シーンがあるのだが、いまいち、心にグッとこない。
いわゆる、私がよく言う、「有機的なつながりに欠ける」演出だった。
一昔前のスピルバーグやスタローン、『ダイハード』系のアクションには、こんなことはなかった・・・。
例えば、最近のアクション映画『ジャンパー』など、映像も綺麗だし、製作費もふんだんにかけられている。
ところどころに光るシーンもある。
だが、それらをつなぐ「接着剤」としての「情熱」が、ちょっと方向性を違えている様な印象だ。
◇ ◇
重厚な軍用ヘリコプターの使い方も勿体無い。
歩兵や装甲車、音波兵器(私、気に入った^^)が、物語上、こちらが思わず前のめりになって見てしまうような、ハルクに対しての健闘ぶりを見せているのに、切り札の如く現われたヘリは、墜落し、その爆発にハルクを巻き込むだけのための登場だ。
しかも、撃つのは機上からの機関銃…。
機関銃だったら歩兵も撃ってるじゃないか、せめて、ロケット砲でも撃って欲しかった。
◇ ◇
主人公は、エドワード・ノートン。
知的な青年が、野蛮なハルクに変身するのが面白い、と言うのが、制作側のコンセプトなんだろうけど、
いまいち、ノートンには知的さがなく、しかも、『ファイトクラブ』なんかでも見せてくれたようにしっかりした体つきなので、あまり、「ジキルとハイド」的な落差がない。
ただの元気のないあんちゃんに見える^^;
キャップが似合うなあとは思った。
ハゲそうな髪質だとも思った。
◇ ◇
ヒロインのリヴ・タイラーは、微妙な歳のとりかたをしていた。
両頬に、両目の内からしわが寄っていて、私は、『NARUTO』のイタチを思い出した^^;
でも、たまにとてもいい表情を見た。
最終決戦に赴くべく、ハルクがリヴとキスして、ヘリから落下するシーンがあるが、その時のリヴの表情はとても美しく悲愴感があってよかったと思う。
◇ ◇
敵役をティム・ロスが演じているが、前半は凄く良かった。
ハルク相手に、タイマン勝負がちゃんと形成されているのが良かった。
ただ、後半、ティムが、超人化してからは、いささかつまらなかった。
ティムが、ハルクと全く異なるタイプのモンスターと化すのなら、その戦いに興味が湧いてきたと思うのだが、同じタイプの超人の戦いたるや、プロレス程度にしか楽しめなかった。
私は、少年ジャンプの超能力バトルマンガに慣れ親しんでいるので、古式ゆかしいパワーVSパワーの戦いには、あまり興奮させられない。
しかも、中盤に、ハルクが両手に鉄のモニュメントを持って、音波マシーンに立ち向かうシーンがあって、私は、その鉄の塊に、マシーンを壊すだけの重量感を感じて楽しんだ。
しかし、最終決戦で、ハルクは、車を切断し、それを、上記の鉄塊の如く用いるのだが、車の板金のやわさは、見ているこちらは、生活上、分かっているので、中盤の戦いからのスケールダウンは否めない。
細かいことを言っているようだが、そういった情報の微妙な食い違いは、潜在的に、映画鑑賞時の楽しみ方を左右してしまうものだ。
◇ ◇
途中で、ハルクがリヴを守って、雨の中、逃走し、渓谷で休むシーンがあるが、「フランケンシュタイン」の物語のようで、ちょいといい雰囲気だった。
・・・ハルクは野蛮なので、女に嫌われるタイプに見えそうだが、私が思うに、ハルクみたいな男は、結構もてるんだよなあ。
女は、強い男には無条件でなびくからなあ^^;
PS.ハルクは摩天楼をジャンプと壁鷲摑みで滑空していくのだが、スパイダーマンとは一味違う摩天楼渡りに、ちょっと感動した^^
(2008/08/02)
(2008/08/02)