☆よろしいんじゃないでしょうか?
正直、この『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』、『インディ4』よりも楽しめました。
特に、全編の2/3辺りまでは、かなり面白かった。
やや長い、古代中国の乱世の時代を語るオープニングだが、そのなかなかリアリティある美術設定に感心した。
先日観た『ドラゴン・キングダム』は、ちょいと金ピカし過ぎていた^^;
CGなんだろうけど、壮大な古代中国の戦地の姿にも驚いた。
その驚きは、当初のアクションの舞台となった上海市街のセットに対してもだった。
アクションとしては、ややその「仕組み」が、見ているこちらに分かりにくい感もあったが、
なにぶん、縦横無尽に上海市街をチェイスしてくれるのだからたまらない。
中国の旧正月と言う設定も、町中を朱色と爆竹の火に染めて華やかであった。
◇ ◇
インディが「純粋オカルトハンター」になってしまったのに対し、オコンネル一家は、冒頭の皇帝墳墓探索にはじまって、ヒマラヤの古き寺院、シャングリラの不死の泉と、考古学チックな茶系色の冒険を繰り広げてくれる。
そこを、人サイズの大魔神のようないでたちで、甲冑姿の皇帝がガシャンガシャンと追跡すると言うシチュエーションの妙!!!^^;
原題の「マミー(ミイラ)」を忘れないように、皇帝は、物語中ちょくちょくミイラ姿を披露すると言う健気な伏線^^;
でも、その特殊効果が見事なので、描写に深みを与えている。
◇ ◇
ただ、イエティは、この作品のちょっとしたモンスターのおまけ要素として楽しめたのだが、「キングギドラw」の出現には、いささかしらけた。
あのキングギドラは、ヒマラヤから、皇帝を中国の北辺の万里の長城まで運ぶためだけの変化なのだろうなあ。
物語の雰囲気を台無しにした感がある。
そこで、「ハムナプトラ」イメージングを放棄したので、おそらく許せたであろうクライマックスの戦いの粗さも強烈な杜撰さに思えてしまった。
◇ ◇
CG技術は目を見張る。
いや、目を見張る、と言う表現はおかしいな、もはや、「見事」と言う言葉を掛けるようなこともない自然さで「土器ミイラ軍団」が描かれている。
リックやエブリンたちが棒で殴ると、陶器が割れるような音で崩れ、それが最期まで忘れられずくり返される。
白昼の砂漠での決戦なのだが、隠すところのない日光の中で、ミイラ軍団のCGは全く粗が見えなかった。
◇ ◇
どうも、ハリウッド製の中国を舞台にしたアクションは、女も男と同等に活躍する傾向があるが、この作品も、女が活躍する。
イブリンは、ちょっとハーレクインを愛するような性格で、女おんなした雰囲気を物語に添えながらも、いざ戦うときは頼りになる。
変則ツンデレとしておこう^^;
◇ ◇
クライマックスだが、皇帝は、墳墓の祭壇みたいなところで何をしようとしたんだろう?
それと、「ミイラ軍団」は、万里の長城を越えると無敵の軍団になるということだが、それはどういう意味なのか?
そもそも、呪われた皇帝の墳墓は、万里の長城の外にあったのか?(私はイメージ的に長城内だと思っていた)
つまり、中国の土地に帰還することによって、完全復活がなされるのか?
ヤン将軍は、何で、皇帝にそこまで傾倒したのか?
ヤン将軍の女の部下は、何で、将軍にそこまで惚れていたのか?
・・・これらは、このエンターテイメント作品の中での、見ている者に促す「謎」などではない、そんなものを促す作品ではない。
ただの製作上のいい加減さである。
でも、キングギドラでしらけた我が心は、そんな気にしないでいい所が気になってしょうがなかった。
ちょっとでも、シナリオに伏線を張っていたら、解消された問題なのだが・・・。
PS.ちなみに、私、中国は西安の、秦の始皇帝の兵馬俑に行ったことがあるので、「土器ミイラ軍団」には親近感が湧きました^^v
(2008/08/17)
正直、この『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』、『インディ4』よりも楽しめました。
特に、全編の2/3辺りまでは、かなり面白かった。
やや長い、古代中国の乱世の時代を語るオープニングだが、そのなかなかリアリティある美術設定に感心した。
先日観た『ドラゴン・キングダム』は、ちょいと金ピカし過ぎていた^^;
CGなんだろうけど、壮大な古代中国の戦地の姿にも驚いた。
その驚きは、当初のアクションの舞台となった上海市街のセットに対してもだった。
アクションとしては、ややその「仕組み」が、見ているこちらに分かりにくい感もあったが、
なにぶん、縦横無尽に上海市街をチェイスしてくれるのだからたまらない。
中国の旧正月と言う設定も、町中を朱色と爆竹の火に染めて華やかであった。
◇ ◇
インディが「純粋オカルトハンター」になってしまったのに対し、オコンネル一家は、冒頭の皇帝墳墓探索にはじまって、ヒマラヤの古き寺院、シャングリラの不死の泉と、考古学チックな茶系色の冒険を繰り広げてくれる。
そこを、人サイズの大魔神のようないでたちで、甲冑姿の皇帝がガシャンガシャンと追跡すると言うシチュエーションの妙!!!^^;
原題の「マミー(ミイラ)」を忘れないように、皇帝は、物語中ちょくちょくミイラ姿を披露すると言う健気な伏線^^;
でも、その特殊効果が見事なので、描写に深みを与えている。
◇ ◇
ただ、イエティは、この作品のちょっとしたモンスターのおまけ要素として楽しめたのだが、「キングギドラw」の出現には、いささかしらけた。
あのキングギドラは、ヒマラヤから、皇帝を中国の北辺の万里の長城まで運ぶためだけの変化なのだろうなあ。
物語の雰囲気を台無しにした感がある。
そこで、「ハムナプトラ」イメージングを放棄したので、おそらく許せたであろうクライマックスの戦いの粗さも強烈な杜撰さに思えてしまった。
◇ ◇
CG技術は目を見張る。
いや、目を見張る、と言う表現はおかしいな、もはや、「見事」と言う言葉を掛けるようなこともない自然さで「土器ミイラ軍団」が描かれている。
リックやエブリンたちが棒で殴ると、陶器が割れるような音で崩れ、それが最期まで忘れられずくり返される。
白昼の砂漠での決戦なのだが、隠すところのない日光の中で、ミイラ軍団のCGは全く粗が見えなかった。
◇ ◇
どうも、ハリウッド製の中国を舞台にしたアクションは、女も男と同等に活躍する傾向があるが、この作品も、女が活躍する。
イブリンは、ちょっとハーレクインを愛するような性格で、女おんなした雰囲気を物語に添えながらも、いざ戦うときは頼りになる。
変則ツンデレとしておこう^^;
◇ ◇
クライマックスだが、皇帝は、墳墓の祭壇みたいなところで何をしようとしたんだろう?
それと、「ミイラ軍団」は、万里の長城を越えると無敵の軍団になるということだが、それはどういう意味なのか?
そもそも、呪われた皇帝の墳墓は、万里の長城の外にあったのか?(私はイメージ的に長城内だと思っていた)
つまり、中国の土地に帰還することによって、完全復活がなされるのか?
ヤン将軍は、何で、皇帝にそこまで傾倒したのか?
ヤン将軍の女の部下は、何で、将軍にそこまで惚れていたのか?
・・・これらは、このエンターテイメント作品の中での、見ている者に促す「謎」などではない、そんなものを促す作品ではない。
ただの製作上のいい加減さである。
でも、キングギドラでしらけた我が心は、そんな気にしないでいい所が気になってしょうがなかった。
ちょっとでも、シナリオに伏線を張っていたら、解消された問題なのだが・・・。
PS.ちなみに、私、中国は西安の、秦の始皇帝の兵馬俑に行ったことがあるので、「土器ミイラ軍団」には親近感が湧きました^^v
(2008/08/17)