『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『おくりびと』を観た]

2008-09-21 18:21:35 | 物語の感想
☆私は、この作品を、滝田洋二郎監督や脚本家の小山薫堂が、文芸作品を狙った作品かと思っていたのだが、かなりのパーセンテージでコメディ要素があり、私は今は痛快なものを見たい気分でこの作品を避けていたのだが、意外(遺骸?)にも、その世界にすんなりと入っていけて、楽しんで見た。

多くのブロガーが、この作品を高評価としているが、私は、そんなにもてはやすつもりはない。

結局は、滝田監督の、伊丹十三作品譲りのカタログ作品でしかない。

カタログ作品(異世界紹介作品)である限りにおいては、小山薫堂も、「カノッサの屈辱」時代とさして変わらない・・・。

それが悪いと言ってるのではない。

「佳作」相当であろう、と言うことだ。

   ◇   ◇

多くの人がその作品の魅力を語っているだろうから、私は語らない。

一つだけ言いたいのは、どんなに彩られても、やはり、納棺師の仕事は辛いぞ、ってこと。

私は、感動し、泣いて、笑ったが、後でふと我にかえると、こんな仕事には就けないなと思うのだ。

   ◇   ◇

とは言え、この作品の文法の中では、納棺師は、やり続けていくに値する意義ある職業とされており、

故に、主人公の職業を詳しく知った奥さん(広末涼子)が、「辞めて。普通の仕事について」と最初に言うのは分かるが、家を出て行った後に、自ら戻ってきて、それでも、なおかつ、「子供が出来たから、子供に恥ずかしくない仕事について!」と詰め寄るにあたり、ある意味正論でもある広末の主張が、なんとも不気味な「女の業」の様に聞こえるところが、作り手の意図とは別に不気味だった。

   ◇   ◇

私は、広末のデビュー時から、広末の大ファンであり、「沙粧妙子 - 最後の事件 -」のチョイ役の頃から気になっており、そしてヤングジャンプのグラビアでデビューしたときには、あまりの可愛さに、そのヤンジャンを3冊買った(そのヤンジャンは、その後、数万円のプレミアがつく)。

でも、広末の女優としての活躍には興味がなく、彼女の出る作品をちゃんと見たのは、今回が初めてかもしれん(ちなみに、東野圭吾の『秘密』を発売日に買った私は、当時好きだった広末を、ヒロインに重ねて読んでいたら、後に広末主演/滝田監督で映画化されたときは、心底のけぞった^^)。

だから、主人公の本木が、納棺師の仕事にめげて、広末の体にぬくもりを求め、むさぼるように抱きつくシーンがあるが、そのスレンダーな肢体(死体?)に見ほれた。

   ◇   ◇

主演の、「モッ君」こと本木雅弘だが、彼が役者デビューしたのは、私が中学2年の時にやっていた『2年B組 仙八先生』だった。

私が高校の頃、モッ君は「シブがき隊」で歌手デビューした(バックバンドは「シブ楽器隊」)。

私は、回りの者からモッ君に似てると言われ、有頂天の時期がありましたとさ^^;

PS.ちなみに、私の知り合いにフランス在住の方がおり、その方が、フランスに来た広末母子を写真に収めたものを送ってくれた。

プライベートなものなので、ここには載せられないが、広末は美しく、息子さんは可愛いのだった。

ああ、「念仏の鉄」こと山崎努の良さについて語るのを忘れた^^;

『クライマーズ・ハイ』の、嫌過ぎる社長の記憶が新しいので、今回の役の魅力が際立ったね。

                        (2008/09/21)
コメント (2)
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