『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『トウキョウソナタ(舞台挨拶付き)』を観た]

2008-09-27 19:25:48 | 物語の感想

☆この映画のロケ地として、MOVIX昭島を含む複合ショッピング施設<モリタウン>が舞台として選ばれていたので、ここで舞台挨拶が行なわれるようになったそうである。

あらかじめ予約していたので、超満員だが、中腹の席で、監督や主演陣の姿を見ることが出来た。

やはり、キョンキョン(小泉今日子)の姿を拝みたかった。

私は、客席の端に座っていたのだが、その近くの扉から現われたキョンキョンは、小さくて可愛かった。

私は、「おお! こりゃ、亀梨君がかどわかされるのも当たり前だ!」と思った。

出演もしているアンジャッシュ・児島の司会で、黒澤清監督や香川照之が挨拶をしていく。

映画の内容は、やや暗い内容だが、出演者のチームワークは良いようで、他愛ない内容の挨拶であったが、和気あいあいの雰囲気が伝わってきた。

津田寛治という方が、とても面白い方であった。

そんな明るいメンバーが作った作品がどのようなものなのか、俄然、興味が湧いた。

   ◇   ◇

淡々と、フランス映画のようなマイペースで、物語が進む。

時おり流れるBGMの物悲しい感じも、フランス映画っぽい。

中盤まで見て感じたのが、「ああ、これは、平成の『家族ゲーム』なのだな」と言うことだった。

夫婦&二人の息子が、それぞれの苦悩と対峙する。

   父親、・・・リストラ
   母親、・・・倦怠
   長男、・・・青き社会意識
   次男、・・・才能の捌け口

社会に生きる者ならば、誰でもが抱いている悩みではある。

だから、やや地味な展開ながらも、前半から中盤にかけて、私たちも興味深く引きつけられて見る。

しかし、それらの苦悩は、揃いも揃って、とんでもない事件へ発展していく。

   父親、・・・擬似ホームレス化
   母親、・・・強盗との逃避行
   長男、・・・米軍への参加
   次男、・・・天才ピアニストへ

それぞれが、一つ一つならば「リアル」なのだが、それが4件も重なると、なんとも「非現実的」な感触に変貌していってしまう。

そして、それらの「事件」が、かなりしつこく描写される。

そこら辺の語り口の執拗さが、前半の軽快な勢いを殺してしまい、やや間延びした作品としてしまっている。

   ◇   ◇

香川照之は、父親たろうとする父親を、情けなくも好演していた。

彼は、顔が控えめなので、こういったもの以外の役を出来るのだろうか?

   ◇   ◇

作品の中のキョンキョンは、役柄として「疲れた主婦」でもあり、アップになると、もう四十を越えている故にお肌の艶に欠けたが、やはり美形でもあり、充分、可愛かった^^

次男のピアノ教師として、井川遥が出ているのだが、小泉今日子と顔が似ているので、いわゆる「キャラがかぶる」状態であった。

先日観た『おくりびと』も、主要人物の吉行和子と余貴美子がキャラかぶりであった。

これらは、それぞれの監督の趣味の結果だろうか?

   ◇   ◇

最後、次男が、ピアノを見事に弾くシーンがある。

私の本日の連れは、音大出の人だったのだが、私は「あれは、口パクならぬ手パク(吹き替え)なのかな?」と問うた。

すると、「もちろん、手パクだけど、手の動きは完璧だったよ」と答えた。

                        (2008/09/27)

コメント
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