『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『メカニック』を観た(短信)]

2011-08-15 22:57:19 | 物語の感想
☆なんと言うか、見せ方は異なるが、『96時間』や『パリより愛をこめて』みたいな、切れ味のいいアクション作品であった。

 ジェイソン・ステイサム主演なので、荒唐無稽ながらも、痛快な作品かと思ったのだが、

 序盤は、70年代的ながさついた画質に、わりと堅実な演出で話が進んでいくので、

 一緒に行った若い子が見るには、ちょいと退屈な展開だなぁ、と心配してしまった。

 ・・・機械(メカニック)のように完璧な殺し屋家業を送ってきたアーサーは、

 自分に指令を出していたハリーが、組織の裏切り者であることが分かり、組織の依頼を受けて殺す。

 しかし、弔いの場で、ハリーの息子スティーブと知り合ってしまう。

 アーサーはスティーブに乞われ、殺しのテクニックを教えつつ、稼業を続けていくのだった。

 しかし、幾つもの依頼をこなしていくうちに、裏切り者とされていたハリーが、どうやら、組織にはめられていたことを知り、また、スティーブも、自分の父親殺しに、実際の手を下したのがアーサーだと薄々感づいていくのだった・・・。

 とにかく、暗殺稼業の事例がなかなか多くて、アーサーがスティーブとコンビを組んで後も、スティーブの段階を踏んだ殺し屋としての成長が、途中で何らかの脱線をしつつもタクティクスに描かれ、また、アクションも機能的、スピード感がありつつも弾薬の量は多く、物語は加速度的に盛り上がっていく。

 これは、前半のドラマを丹念に描いたからこそのカタルシスだと思う。

 アーサーの、組織への復讐がクライマックスだが、そこには、父親の死の真相を感づいたスティーブが、いつ、アーサーに復讐を果たすのか、のサスペンスが付加され、ヤキモキ気分なのに、爽快な気分なのだ。

 全編を、ジェイソン・ステイサムがハードボイルドで通すが、その笑顔は優しく、女はイチコロだろう^^

 私も、彼のようなハゲを目指して生きて行こう。

 スティーブ役のベン・フォスターだが、「非常に役に立つチンピラ」として、最近の映画には珍しい味わいを持ったキャラクターであった。

 私は、スティーブに、去年の傑作のひとつ『ストーン』のエドワード・ノートンに似た凄みを感じました。

 う~ん、帰りの車中、この映画の話題でかなり賑やかになりましたよ^^

 「身長2メートル、体重135キロのチワワ好きのホモの殺し屋」の話とかさ^^;

                                                    (2011/08/15)
コメント (3)
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