『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『インシディアス』を観た、叫んだ^^;(超短信)]

2011-08-27 23:59:55 | 物語の感想
☆ガッデム! 面白かった~^^

 今夜は、『日輪の遺産』を見ようとしていたのだが、残業後だし、明日も早いので、長尺は避けて、全く予備知識なしに、この作品を見た。

 あまりメジャーじゃない作品のレイトショーなのに、客席が8割がた埋まっていて、昨今のシネコン状況を知っている私は意表をつかれた。

 最近のヒットホラー、『SAW』と『パラノーマル・アクティビティ』の二大製作者が手を組んだ作品と言うのが吸引力となっているのか?

 ・・・結果、私は、その「計算された力づくのホラー」に、何度も悲鳴をあげてしまうのだった^^

 一緒に見ていた姪っ子は、そんな滑稽な私に大喜び!

 物語は、引っ越してきた家族が、屋敷に巣食う悪霊に苛まれる・・・、って感じ。

 タイトルからして、音楽の煽りを効かせた豪快さがある。

 しかし、タイトルバックは、屋敷の部分部分をセピアチックに撮った風情あるもの。

 だが、その背景には、何か不思議な影がチラホラ。

 もう、その辺から、私は作り手の術中にはめられているのか^^;

 この作品は、客を怖がらせよう怖がらせようと言う直な下卑たものと、妙に格調高いアーティスティックなものが高度に混在していた。

 作品は、三つのパートに分けられよう。

   1・幽霊屋敷、お母さんの受難編。

   2・霊媒師と胡散臭い二人の部下編。

   3・不思議の国のお父さんはスタンド使い編。

 「1」での、得体の知れない現象の数々が、洋画らしからぬホラーの描き方だったが、とても怖かった。

 「2」「3」と、悪霊との勝負の構造になってしまい、「1」で作り上げた恐怖の雰囲気を、それぞれの傾向で破壊しそうだったが、そんなことはなく、

 ホラー文法で、ミステリーの謎解きをちゃんとしてくれた『リング』のように、

 この作品も、ホラー文法内での筋道(ルール)をガッチリと示してくれた。

 多くを理解させてくれつつ、その、恐怖で不条理な世界を堪能させてくれる稀有な作品だった。

 あの、アーリーアメリカンな幽霊世界でのシュールな殺人状況の構築などには、どうしても、作り手の芸術的な感性を認めざるを得ない。

 D・リンチやキューブリックの味わいも、うまく取り込んでいるしね。

 ・・・面白かった。

 見終えて一時間以上経つが、まだ、身体全体が浮き足立っている。

 作品が、私の感覚を支配したのだろう。

   PS.赤ちゃん、かわゆす^^

                                                    (2011/08/27)
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