☆今日から公開の『横道世之介』(クリック!)だが、その演出・展開は、非常に淡々とした語り口で、
だが、それが、「青春のもったり感」みたいなものを良く表わしていた傑作だと思う。
そして、このコメディ映画『バチェロレッテ』・・・、ボチボチ面白かったのだが、派手な展開を示すように思えて、こちらは、なんか、平均的に淡々と終わってしまうのだった。
もしかして、私には、この作品を見るにあたっての素地がなかったのかも。
他の人が見れば、なんか先鋭的に響くテーマ性が感じられたのかも知れない。
昨日は、MOVIX昭島はペアDayだったのだが、私は一人で、館内には女連ればかりだった・・・。
物語は、ハイスクール時代にブイブイ言わせた女の子グループだが、それから15年が経つも、メンバーは、いまだ「女の幸せ(結婚)」を掴めないでいた。
しかし、そのメンバーのお荷物的存在であったオデブのベッキーが、リーダー的存在・レーガン(キルステン・ダンスト)の高話の如き一方的なお喋りの間に、ささやかにプロポーズされたことを漏らすのだ。
かくして、ベッキーの、結婚前夜から式へ向かっての、レーガンをはじめとするいき遅れメンバー3人の、花嫁衣裳を破いてしまったことにはじまるドタバタ劇がはじまる。
私は、この三人が、それぞれ定番に、ベッキーの結婚式に絡みつつ、それぞれの幸せをカタログ的に見つけるのだなと思ったのだが、
意外にも、あんましカタログ的でなく、なんか、妙に定型を崩した、それぞれの流れで進んでいく。
「バチェロレッテ」は<独身女>の意味で、レーガン、ジェナ(リジー・キャプラン)とケイティ(アイラ・フィッシャー)は、もう「トウが立ち始めて」いる。
(・・・今、こう書いていて、ケイティがアイラ・フィッシャーだと知って、なんか知んないけど、昔、一夜をともにした女を久し振りに見たような感覚に陥っている^^;)
私は、この映画の見所は、ズバリ、三人それぞれの顔パーツだと思っている。
それぞれ、「見猿・言わ猿・聞か猿」に匹敵する。
これから見る方は、そこに注目して欲しい。
キルステン・ダンストは「鼻」である。
セレブ風に気取った容姿が、ベッキーの結婚話に、鼻を膨らませ、ひくつかせるのだ。
リジー・キャプランは「目」である。
グリグリに大きくて、いわゆる「ヤリマン」だが、その目が潤む時、本当の愛を求めているのだ。
強引にこじつけるが、アイラ・フィッシャーは「口」である。
ゲロ吐くし・・・(『お買いもの中毒な私! 』(クリック!)では、変な踊りをする時、チェシャネコのような口元をする^^)。
まあ、かなり性的に露骨な表現の数々が出てくるのは、私好みかな?
売春婦が、その手についた精子を、知らずにベッキーの花嫁衣裳で拭くシーンだけでも1200円(レイトショー代金)の価値はあると思う^^
(2013/02/22)