懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

夏まつり

2022年07月03日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県倉敷市下津井

下津井には本四連絡橋の橋脚が建つ。
風景や暮しがどう変わるか、記録するため二年通い詰めた。
通っている間に祭りの日程や行事を聞いた。

祭りは下津井の集落毎に行われる。
漁師町なので7月の暑い時に行われる。
普通は秋の収穫の祭りか多い。

7月の梅雨明けの頃で暑くて堪らない。
熱中症の言葉は無かった。
田舎の一般の家庭はクーラーも無かった。
あの頃は35度を超える日が一日あるかないかだ。
神輿担ぐ人も水を掛けと水分補給でないとできない。
ローカルな祭りで撮影するのは私一人、家族が子供を撮影する事も無かった。

こんな祭りは何時まで続いたのだろう。神輿は若者が担いだ。
ダンジリと大名行列が続いた。
漁師町で気性が荒いので恐々撮る。
大黒を片付けている男性に撮らせてもらう.35mmカメラ中版カメラで何枚も撮っていたら重いのか怒りだした。





懐かしい物 木の半鐘

2022年06月23日 | 懐かしい物
撮影場所 島根県安来市

ドジョウすくいでなじみの安来節の安来市 ヤスギと濁る。
農道の中に木の半鐘があった。
木の半鐘の撮影は平成になってから、昭和にも撮ったのはあるが根性が入っていない。

こんな民家もない所でミラーが付いている。
車も通らないのに事故でも起きるのか
直線の見通しのよい十字路で正面衝突するケースがある。
人間の目は左右で120度は見えるが120度から180度までぼやけて見難い。

十字路で一旦停車の取り締まりのパトカーは、交差点から30メートル離れて停車している。停車する気のない人は左右を見ないのでパトカーと認識できず捕まる。

この南の農免道は白鳥ロードと呼ばれ冬には小白鳥が飛来して落ち穂を食べる。白鳥飛来の南限である。夜は10キロ離れた中海に帰る。
餌付けをせずに自然にまかせているので数は増えない。
琵琶湖や兵庫県へも飛来してくる。

オオハクチョウは北海道と東北の一部に飛来。
オホーツク海の島々を経由して飛来する。

小白鳥は日本海を横断する。島も少ないのに水はどうするのか

懐かしい物 オジサンと犬

2022年06月12日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県美咲町

田植え前の代掻きをしていた。
後ろに茅葺民家が見え。。
トラックターに犬を乗せてやっていた。
イヌも怖がらず乗っていかる。
面白いなと見ていた。
トラックタ―から降りる時に足が汚れように抱えておりてきた。
オジサンは煙草を一服
その間もイヌは離れず傍にいる。

好き勝手に遊べばと思うが片時も離れない。
一心同体である。
このイヌは雑種のようだが田舎でも何十万もするイヌをかっている。

昔のようにイヌ猫も手に入らない。経費に2万円いえるし65歳以下の年齢制限


懐かしい物  甘藍(カンラン)畑と老人

2022年06月04日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県新見市

キャベツ畑の横を老人が自宅に帰る。
二枚程撮影するとフィルムが切れ巻き戻し始めた。
ヤバイと思った。何の日陰も無い所でフィルムを装填するとフレアが入る。
服でカメラを庇いフィルムをいれる。
お婆さんの歩きが遅く撮影に間に合う。

茅葺き民家も痛みが来て居る。次に来るまでに残っていたか分からない。

キャベツは英語名の和製英語
和名は甘藍(カンラン)

野菜には伝播先の名前や和名、地方地方の名前がつく。
1.ジャガイモ ジャタラから伝播されたので、この名がついたとも 和名は馬鈴薯 二度採れるので二度芋とも言われる

2.薩摩芋  和名 甘薯  伝播地より唐芋(からいも とういも) 琉球芋 薩摩芋

3.カボチャ カンボジアから伝わったから 和名 南瓜 (なんきん)

4.トウモロコシ 和名 玉蜀黍  唐と唐土(モロコシ)
モロコシは外国の事  関西ではナンバという南蛮のこと トウキビ(唐黍)ともいう

5.隠元豆 僧侶の隠元が持ち帰ったとも 三度採れるので三度豆ともいう。 


懐かしい物 焚火と耕運機と茅葺

2022年05月24日 | 懐かしい物
撮影場所 京都府旧美山町

民家や畑が階段状になっている。
ここから何軒か茅葺が見える。
焚火をしながら畑を耕しているので撮らせもらう。。

美山町は由良川の河岸段丘になっている。
川面に近付くにつれて侵食が深く狭なる。
川沿いの平野は河岸段丘か山が崩れて扇状地が多い。
上流に行くと山が崩落した後の扇状地は石垣を積み棚田にする。

由良川は美山町に端を発し綾部から福知山を通り宮津から日本海に抜ける。
宮津には天橋立がある。
砂州が伸びた地域は全国各地にある。松が生えている光景は日本三景よばれる。
室町時代の雪舟のいたころから景勝地で雪舟も描いている。
あの頃の砂州より現在は300メートル延びている。ブラタモリでやっていた。
砂は主に由良川が運んだものだろう。城崎の河口に流れる円山川も砂の供給に寄与しているか
余談だが砂州や砂丘、砂浜は日本海側に名所が多い。


懐かしい物 黒牛のいる風景

2022年05月10日 | 懐かしい物
撮影場所 広島県旧高野町

茅葺民家を撮る時にテーマを掲げた。
動物のいる風景として牛、馬、ヤギ、鶏、犬、猫を撮ろうと思った。
馬はさすがに難しく1軒のみだった。
牛は割と撮れた。広島の北部や島根には牛を飼っていて茅葺民家も残る。
それでも撮れたのは広島、島根、岡山、兵庫、大分、熊本、岩手だった。
熊本県だけは赤牛 肥後の赤牛といわれている。

牛は日本にいなくて朝鮮半島から船で渡ったといわれている。
古来の牛は山口県の見島の見島牛とトカラ列島のトカラ牛が特別記念物として保護されている。

明治以降は外国の牛と掛け合わせ大型化した。昭和30年代までは役牛としは農家にかわれていた。力の強い雄牛が重宝された。中国地方では雄牛を特牛(こっとい)という。岡山に来るまでこんな言葉は知らず。広辞苑にも載っているしパソコンも変換してくれる。
山陰線の西の端 角島の近くに特牛駅がある。難読駅名で有名。

今は農家で子牛を産ませセりに掛けて肉牛飼育牧場が育てる。



懐かしい物 森林限界

2022年05月01日 | 懐かしい物
懐かしい物 森林限界

撮影場所 鹿児島県屋久島 永田岳

藤井五冠は事あるごとに驚くような言葉を発する。
望外、僥倖、森林限界と藤井語録に老人は感心するのだ。
五冠になった時に、富士山に例えると何合目ですかと聞かれた。
森林限界くらいでしょうかと言った。八冠のうち五冠なので上手い言葉を使ったと思う。
難関高校を中退してびっくりしたが、あれからの活躍は目覚ましい。
一芸に秀でた人は学歴にこだわらない。15歳で外国に修行に出て金メダルの人もいる。

森林限界とは木も育たない所か、ハイマツのように地を這う木が育つ所か調べてみた。
森林限界とは強風や積雪で木が高く成長出来ない状態だそうだ。
屋久島の頂部はまさに森林限界であった。

熊笹が生えているのか思ったら一メートル位の石楠花(しゃくなげ)であった。矮小化しているが何百年も生きた石楠花だ。屋久島は屋久杉が有名だが標高が高くなれば一面、 石楠花が生えている。屋久島は雪の多い年には5メートルの積雪がある。
日本石楠花は栽培が気難しい。園芸用は育て易い西洋石楠花が多い。

屋久島には昭和42年と43年に行った。昭和42年は東西に縦走し昭和43年には南北に縦走した。まだ営林署も小学校もあり屋久杉の伐採はしていた。
しかし、環境保護が叫ばれ伐採は打ち切られた。搬送トロッコのある近くは歩いて一時間伐採跡の荒涼としていた風景だった。荒廃とした光景は撮る気にもならずほとんど撮影していない。今は植林され40年、緑は復活したのであろう。あのままでは世界遺産にはなっていない。

屋久島はほとんど花崗岩で火山活動で盛り上がったのであろう。
近くの硫黄島や口永良部島は火山活動が活発、7300年前に鬼界カルデラが爆発して南九州の縄文人は全滅したという。屋久島も噴石で焼き尽くされたという。
山は再生され動物もサルや鹿は多く棲んでいる。焼き尽くされた島に植物や動物がどうして回復したのか不思議だ。


懐かしい物 老夫婦

2022年04月21日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県倉敷市

茅葺民家の塀沿いの道を人がくるのをひたすら待った。
この茅葺き民家の下屋は本瓦葺きである。
本瓦葺きは平互と目地は丸互を乗せたモの。
瀬戸内から大阪や兵庫で見かける。
桟瓦の地域が多い。

老夫婦がゆっくりと何か話ながら歩く。
夫婦は運命共同体 どちらが倒れたら介護する。
財産も共有 悲しみも喜びも共有
定年後、退職金を旦那が独り占めで旅行も出来ないと人生相談で読む。 

ポツンと一軒家は熊本県天草が二週続いた。
共に夫婦でくらしている。一組の奥さんは大阪から来ている.。
一日一組の田舎料理をしていたリピーターも多かったがコロナで辞めた。人の出会いが楽しい日々だった。
もう一組は山の中はカラオケで歌っても文句もこない。魚が食べたい時は海まで下り岸壁で鯵を奥さんが釣って来る。タタキやナメロウは鯵が一番だ。
山の暮らしを悲観的にとらえず逞しく生きている。
夫婦や家族の在り方を勉強させられる。



懐かしい物 ミツマタのある風景

2022年04月09日 | 懐かしい物
茅葺民家の裏山に三椏(みつまた)が咲いている。
桜の咲く少し前に花は咲く。白と黄色の花である。

三椏は樹皮は和紙の原料になる。
お札には折れても破れない三椏が最適である。

和紙の原料には楮や雁皮がある。
和紙は千年は持つので文化財の修復や日本画や書道には欠かせない。
 
山を走っていると昔、栽培していた三椏が裾野や林に残っている。
花の時期にはよく分かる。

三椏は沈丁花科の植物である。沈丁花も枝は三又でよく似ている。 
沈丁花は有毒植物で常緑である。三椏は冬には落葉するのが違う。
沈丁花の挿し木は容易だが大きくなると移植は難しい。それと15年もすると自然に枯れる。寿命は短い。




日本茅葺紀行 NO,568 桜と茅葺民家

2022年04月03日 | 懐かしい物
ともに京都府南丹市

桜と茅葺民家を探すが見つけるのは割と難しい。
今は茅葺も減り更に見つけるのが見つけるのが難しい。

しかし、京都北部には桜と茅葺を撮れるところはまだある。
南丹市は道路に沿い桜とモミジを植えあり春秋楽しめる。

過疎地は寂しいので沿道や土手に桜や花桃、レンギョウを植え華やかしている。

南丹市の桜は自分住む地の桜が咲いて1週間から10日に満開。