撮影場所 福岡県 筑豊線直方駅
本来は危険なので夜間のヤードは立ち入り禁止
夜行列車列車に乘るため時間があり三脚を持ちこっそり撮影に行く。
長時間の露光で撮影。フィルムカメらなので現像するまで分からない。
鹿児島本線の原田駅まで行き鹿児島に向かう。
夜の一人旅は心細いものだ。雨なと降ると余計に陰鬱になる。
男は一人で旅にでて強くなるのだと言い聞かせる。
見知らぬ旅先の風景や土地の人との会話、何も知らぬ若者が一づつ経験していく。
その頃の直方は炭鉱の閉山で退廃していた。
駅の片隅ではシンナーを吸う少年
駅前の本屋の本は売れず手垢がついている。
石炭の煙で街も煤けていた。黒の日本瓦、板壁の家も黒墨 黒の風景だった。
林芙美子の放浪記にも直方の黒ずんだ風景がでてくる。
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