群馬県は養蚕王国だった。
富岡製糸が世界遺産に推薦される運びとなり群馬の養蚕技術や養蚕の文化が着目を浴びると思われる。いずれ養蚕民家も着目されると思われる。茅葺民家の養蚕農家は少なくなったが日本家屋の養蚕農家はまだ残っている。
屋根裏や二階を使い養蚕をやっていたので採光と通風のため屋根を押し上げたり切り落とした民家がみられる。私の住む岡山にも養蚕茅葺民家は残っていたが群馬のように自己主張が強い民家はない。
秋田の茅葺民家HPの五万米さんは昆虫に詳しく蚕には天蚕野蚕と人が飼育する養蚕がある事を教えてくれた。天蚕の蚕の繭を木から取って見せてくれた。緑色の美しい繭である。
ネットで見ると緑のダイヤモンドと呼ばれる程の高価な絹織物になるそうだ。
養蚕の蚕は品種改良と人に飼われたため昆虫としての野生機能が退化してぶら下がり繭を作る事が出来ず家畜化した昆虫と書かれている。
野生に放しても鳥などにすべて食べられてしまうと書いてある。
養蚕の盛んなところは蚕をおしらさまと崇め神格化している。
そのため蚕を数えるのも一匹二匹ではなく一頭二頭と数える。
正月には柳の枝に蚕の形に似た餅を付けて飾る風習が残る。
今、全国を走っても桑の木をほとんど目にしない。
子供の頃に口の周りを紫色にして食べた。甘い物に飢えていたので美味しかった記憶が残る。
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