誰もが年のはじまりには心あらたに願いをかけるように、月のはじまりもそう。
一日違うだけで月末とは一変して、気持ちを新たにさせないではおかないから一日と言う日は好き。
めくったカレンダーは節分絵であったり、思わずはっとするような雪景色、心も新鮮になる。
今月は・・って、あれこれと密やかに思いや願いを込めずにはおれないから、一日と言う日は好き。
夜、伏見の酒造へ勤める夫の甥っ子が彼女と泊まりに来た。 酒かすやお茶の手土産を持ち。
朝から次女と掃除に余念がなく、お泊りや料理の準備で忙しく動き回った。
「お客さんが来るって有難いね~、家の掃除が出来て綺麗になるし」本当にそうだ。
普段行き届いていないところにまで、なぜか気がついてしまうから気持ちって不思議。
何が食べたいかなぁ、何を食べさせようかと献立を考えるのもまた楽しいものである。
今夜の献立は、エビフライ・炒り豆腐・すき煮の卵とじ・ほうれん草のお浸し・かす汁。
体格のいい甥っ子は見た目も行動もおっとり、彼女もおっとり、生まれも育ちも広島似たもの同士。
大学時代から電車以外車で来てもまともに来た試しがなく、どんくさいといえばそうだが
それでも友だちを連れて来たり、叔父を慕って来る気持ちが嬉しいし憎めない性格である。
今回も結局途中まで夫が車で行った、説明するより誘導したほうが早いから。
遅くなった夕食を囲みながら、バレンタインデーに入籍をするのだと言うから安心した。
最近は結婚を前提のお互いが別々に暮らすのももったいないと、一緒に住んでその上で
結婚に踏み切るパターンが結構あるような気がする。 時代と言うのか何が良くて何が良くないかは、
分からないし一概には言えないが、とりあえず入籍、式は後だが二人の新しい人生をスタート、
二人の前途にはエールを送りたい。 夜中を過ぎるまで話は続いた。
屋上の花・・なんて言う名前だったか忘れた。 忘れた、思い出せない・・の言葉がめっきり増えた。