日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 赤いカーネーション *

2008年05月09日 | お絵かきツール


土曜日に、神戸の一人暮らしの婦人に贈る為に、次女と花キューピットのお店に行った。
「カーネーションどれにしようかな」 赤やピンクや迷った。 
店頭には母の日にと薔薇や紫陽花等、最近はカーネーションにこだわらないようだ。

小学生の女の子二人が、小さな籠や缶にコーディネートされたカーネーションを選んでいた。
「これがいい?」 「こっちがいいかな・・」 とっても可愛いお財布を持っていて
花の値段とお財布の中味と照らしあわせながら、少女たちは一生懸命に選んでいた。
「可愛いなぁ、お母さんにカーネーション選ぶ目って。 お財布見ながら可愛いな」 次女が言う。
本当に目がやさしくて輝いていた。 「これにしよ!」 
お母さんありがとうのメッセージのついた780円也のカーネーションの花かごを買った。
偶然にも帰り道で、風をきり走る少女の自転車に出会った、笑顔いっぱい嬉しそうだ、とっても。
プレゼントされたお母さん、どんなに嬉しいだろうなぁ。

「私らのあのくらいの時はどうやった? もう何贈ったか忘れた」 
「小さい時は肩たたき券とか、お手伝い、ノートとか色々やね、カーネーションだったり必ずしてくれたよ」
子供からプレゼントするのに、その日のカーネーションは普段の何倍もの値段、それでも母の日は
カーネーション。 小さい子供たちには可愛そうだといつも思う。 
娘たちから100本のカーネーションが贈られたこともあって驚いた。
ある時、子供たちからプレゼントはもらったけれど、誰からもカーネーションは無かったことがあって、
贅沢にも申し訳なくも、なんだか複雑な寂しい気持ちだった。 もちろん言わないけれど。  

私にはどんなプレゼントも嬉しいのだけれど、一本でもカーネーションが一番嬉しい。
それはどれほどの役目もしていないけれど、母の日の私の最高の特権だから。

最愛の恋人が戦死で結婚をされなかった神戸の婦人、私はその日娘になって赤いカーネーションを贈る。