日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 夫の入院5日・術後3日目・・ *

2008年05月17日 | 雑感


前回の入院は、癌と言われていたので非告知派な夫は、情緒不安定で髭を伸ばすと息巻いていた。 
「無事に終ったんやし、無精髭かっこ良くない」 「いや、伸ばしたるねん」どこまでも子供みたいな夫。

病院へ行った時には、血抜きと尿管のくだやT字体もとれ、小ざっぱり着替えていた。
早速コルセットを付け、歩行器で歩く。 まだ船に乗っているようなふわふわ感があるそうだ。
午後のガーゼ交換は手術に立ち会った先生で、初めて背中の生々しい傷跡を見た。 
「写メしといてや」 携帯(あ~病室だ・・残念!)
手術に耐えた9センチほどの切開と縫合の痕、そばに血抜きをしていた穴、まだ血が少し出ている。
「術後のX線を見るか?」椎間板のない、骨と骨の骨折状態その骨がすべって神経に障っているのを、
電気のこぎりみたいなので削り取って、直系6ミリ、長さ6・5センチのチタンのボルトが4本入っていて、
骨をくっつけている。「もう強固にしているから大丈夫やで、月曜からぼちぼちリハビリがんばってな」
敬語を使われる執刀医とは違い、関西弁の若い先生、気さくな言葉と声質に医師としてのプライドを、
感じないでもない、が関西弁が又患者との距離感を感じさせなくていいのかも知れない。
「電気のこぎりみたいなので骨が骨折して出ている分削ったんやけどな、筋力強いなぁ大変やったで」
(筋力のことはどの先生も言う、そりゃ現役の卓球選手だもの、半端じゃないだろう)
開腹し作業をするのに開きを維持するのが大変だったらしい。 
私のようなぶよぶよなお腹なら、簡単に(はい、さっさ)と広げて、作業が難なく出来ただろうに。

午後ご夫婦でされている、卓球仲間が見舞って下さった。 ご夫婦広島県出身なので廊下から
「部屋はここじゃここじゃ、○○さんのベッドはどこじゃろうかのう」明るい声が聞こえて来た。 
コルセット装着で歩行器にもたれて歩く夫、シニア優勝などの普段の雄姿はない。
夫の手術の翌日金曜はいつもの卓○会の卓球、飲み会コースの日だったが行かなかったらしい。
飲み会の店に電話をしたら、2人だけ来ていたそうで「あいつらはそんなことの分からん奴らじゃやけえ」
良くお魚を頂いたりするのだが、夫の手術に対してそんな配慮を・・気持ちが嬉しくて感激した。
と同時にこんな風に思ってくれる友人を持つ夫に、改めて敬意を表する。

TVに出ていて「うつぼ公園でバラ祭りやってるで、電話したりぃ。 帰りに寄れって」
愛ちゃんが仕事お休みで、ひろとと来るつもりが熱を出して、日曜に三人でとメールあり、残念そうな夫。 
次女がパートの間は、休日の展君が喜んで独り占めした。 みんなが色々都合よく回ることが感謝。
次女夫婦が迎えに来てくれたが、なつめの「じぃじ~」が大きな癒し。 

歩行器で院内地下のコンビにまで散歩。 「夜おなかすくけん、おにぎり買うて」  
夜が眠れないし傷がまだ落着いていないので、無精髭が辛さを感じさせる今日の夫。 
しかし見舞った夫婦に「今日なぁ、なり立てみたいな若い看護師さんがベッドで下半身洗う言うて、
恥ずかしゅうて緊張してたら”もっと開いて下さい”真っ赤になったわ。 ほんでなあそこも、あそこも
洗ってもちあげて、○もんまで綺麗に、びっくりしたわ。 すごいなぁ、あんなことまでしてくれるねんなぁ」
そして私はシャンプーリンスを、「お湯加減如何ですか? どこかかゆいとこありませんか?」とやったし、
入院時担当だった可愛い看護師さんが足湯をしてくれ、しゃがんでブラシで石鹸をつけて足首から
指の間から足の裏まで念入りに洗ってくれた。 相当満足で、あちこちさっぱりとした夫なのであった。

            本日の 夕食 (2/3食べる) 熱37・3度