日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 雨のお陰 夫のお陰  *

2010年10月09日 | 雑感

夫は樟葉でゴルフ、のはずだった。 現地集合なので、「途中降ろしてやるから城陽のお姉さんとこへ行ってき、
帰りは拾ってやるから」そう言ってくれた。
荷物を持たなくていいのであれこれ用意していた。 しかしどう見ても予報では完ぺきに土曜は雨と言うことで、
キャンセルとなり、次の土曜になった。  あちゃー! 雨の中を・・荷物いっぱい持って行くのか・・。
「送ってやってもええけど、自分が行くとあんたがお姉さんとゆっくり話出来んやろ」 夫なりに気を使ってくれてそう言った。
やむなく大きな旅行カバンに詰めた。 まるで3、4日一人旅でもするかのように。

夜姉から電話で、「旦那が、けんつくさんも一緒にって言ってるさかいに」 と言うことで、お言葉に甘えて2人で出かけた。 
(あ~良かった荷物増やせる・・) 9時出発。 便利になった第二京阪道路。 


 大文字の送り火を見に行った時、はじめて立ち寄った「京田辺パーキング」新しいし色々便利良くしてある。
相田みつをさんの言葉や絵のプレートがあちこちにはめ込んであった。 造花と違い花瓶に入った季節の花はいい。
ここは利用するべし、おトイレが美しいと言うのは、旅の思いをいっそう気持ち良くさせる。

ここから一つ目で、第二京阪道路を出る。



24号線を走る。 城陽市に入ると真っ先に目に入ったのは黄金色の稲穂の風景が広がった。 今年初めて・・。


車の中からなのでタイミング良く撮れないが・・普段建物、ビルが立ち並ぶ所に住まいしていると、田園風景=田舎風景
一瞬にしてふわっと父や母の顔が浮かぶ、懐かしくて郷愁にかられる、なぜだろう。

電話やメールはちょこちょこするが、姉に会うのは昨年のお盆、父の33回忌の時実家で会って以来である。
それに家を訪れるのはもう5年ぶりである。  色々と病気を患い精神的に気弱になったりして病院へは
見舞っても、家に行くことをためらっていた。 女として気持ちは分かるから敢えて訪ねることはしなかった。 

雨の中を歩きにくそうにしながら、車を誘導してくれた。 歩く姿に胸が詰まった。
義兄は夜勤のため寝ていたが、愛犬シュナウザーの小麦がお出迎え。 珍客にしばらくは警戒心で尋問される?

何気ない言葉のやり取りでも来ることを了解してくれたことは、自分の身体にいっそう気弱になった精かも知れない。
「みくさん、ちょっとお手伝いしてね」夫を部屋に置いて2人で台所へたつ。
姉が京都の病院へ勤めていたので、高校を出てその病院へ行った私。 その年に姉は結婚した。
それまでに努力家の姉は、働きながら調理師や栄養士、簿記、会計士とか色んな資格をとった、通信教育で。

料理はとても上手で、病院へ住み込みだった私は休日に姉の家で手料理をいただくのが楽しみだった。
私が結婚してからも子供を連れて何度も訪ねたが、季節感あふれた姉の料理には感動しっぱなしだった。

脳梗塞を患い年とったし以前のようには出来ないと言うが、京都らしい賀茂ナスの田楽に4人分たった4本の
ししとうを焼いて飾るさまは昔と変わらない。 炊き込みご飯のおにぎりの下にさっと敷く南天の葉、そんな何気ない
細やかなあしらい、私は大好き、私のこんなことは姉譲りかな。
2人でまさか台所に立って一緒に作ろうとは、話しながらどんなに楽しかったことか。 それだけでも満足だった。

義兄が起きてきてお昼に。 再会と明日10日の私たちの結婚記念日のお祝いにと乾杯した。 
夫にビール? (苦い罰金の思い出が~) 断る私に、「ゆっくりして冷めた頃帰ったらいいから」と1本だけ。
どれもこれも実に美味しい。 後で電話やメールであんなに楽しそうに旦那が食事するのは本当に久しぶりよと
すごく喜んでいた。 仕事に厳しく几帳面な義兄は人当たりはとてもいいのだが、家では言葉少なで気難しさもある。

食事の後義兄は寝た。 昨夜は卓球で深夜帰りの夫は隣の部屋で小麦ちゃんとTV見ながらこくりこくり居眠り。
2人でどれだけいっぱい話したことだろう。 (夫は最初、4時頃おいとまして平等院でちゃちゃっと写真でも・・と姉の前で言った。
私が喜ぶだろうとそう言ってくれたが、いや・・)この場に及んで自分の楽しみを持ったらせっかくの再会の感激が希薄になる。
その分姉といっぱい話し込んだ。 最後は電話の母のいつもの口癖をマネして「がんばろうで」笑いながら手を握りあった。
義兄から勤める京都のホテルのクッキーをお祝いにと用意してくれていた。 季節のお菓子に加え、ミントさんのお店でまたまた
お世話になったブラウスは「明るい色やね」「明るいものを着ると、気分も明るくなるよ」 その通り、姉にお似合いだった。



色々お土産をもらって帰りの用意、せめて・・と家の前に広がる風景を撮った。 玄関の前で手を振る姉に見送られ・・



実るほど こうべを垂れる 稲穂・・ このような景色見て暮らせるっていいな。



帰りは止まらずに一直線、枚方付近にきたとき西の空が・・「夕焼けやわ・・明日は晴れるんじゃない?」
大阪市内は雨。 それにしても一日良く降った、その分なつめの初めての運動会、どうか晴れて欲しい。 

姉の家を出てちょうど1時間で着いた、早~い! 第二京阪さまさま。
夫の声かけがなければ行くことは無く、もちろんこんな嬉しい時間が過ごせたなんて、夫さまさまである。
「またお姉さんとこ、行かなあかんな」 色んな意味で。 それはまた連れて行ったると言う暗黙の了解である。

次女夫婦が迎えに行き長女と帰っていてた。 娘たちは姉との再会をこのうえなく喜んでくれた。
「雨やまへんなぁ、やんでも運動場びちゃびちゃで中止やろうなぁ」みんなでそんな事を言っていたら、
「いややぁ~、運動会なくなったらいやぁ~」 なつめが大声で泣きだした。 雨もやまないが、なつめも泣きやまない。
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