日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 帰省の一日目は・・ *

2011年02月10日 | 雑感

お昼で早引きの夫と半ドンの夫のお姉さんと地下鉄で待ち合わせて、新大阪へ。
2時過ぎの新幹線”のぞみ”で大阪を経ち、岡山から”こだま”に乗り換えて帰省の途につきました。
新幹線で帰省するのは、ひょっとして何十年ぶりかも知れません。

子供がまだ小さい頃、いつも混まないうちに夫より一足先に3人の子供を連れて帰ったものです。
ずっと到着まで座れない時もありましたが、子供たちは感心するくらい文句も言わずいてくれた事を懐かしく思い出しました。
今は亡き義父が笑いながら「早いクリスマスじゃのう」とか、「早い盆休みじゃのう」と言っていたのを思い出します。
少し皮肉にも聞こえましたが、嬉しそうでした。 「お前とこの孫が一番ましじゃ」それは密やかな形見の言葉です。

初めての小さな新尾道駅、きょろきょろする間もなく改札口には、夫のお兄さんが迎えに来てくれていました。
いつも穏やかな兄、ほっとします。

車が着くなり兄嫁さんが、義母さんのことを話されます。 毎日お世話される苦労を痛く感じました。
夫が名前を言うと、一呼吸置いて分かったような義母。 もちろん姉は5人兄弟の中で唯一娘、良く分かります。
一番嬉しいのかも知れない。 私は・・分かってもらえなくても残念ですがいい、仕方がない。

帰る度に、細くなった手・・小さくなった身体、一点を見つめる目・・ゲートボールやカラオケに生きいきしていた
義母の面影はなく、TVさえ見なくなった義母・・老いと言えどもせつなくなります。

夕食前に以前夫の会社にいた先輩の家へ行きました、帰省すると必ず訪ねます。 
以前のように楽しみで帰省する訳でなくなったので、写真など気楽に撮れないと思いつつ、海の景色だけは
車窓から撮ってしまいます。

山よりも海、島育ちの私には一番ほっとする風景だから。
なのに磯の香り・・夫は海藻大好きなのに比べ、きつい海藻の香りは苦手な私、子供の頃から良く食卓に並ぶので、
苦手でした。 アサリのおつゆも食べ過ぎて正直嫌いでした、今は好きなのです。

養子さんなのでサラリーマンから一転して、奥さんの実家で農業へ転向です。
初孫さんの写真をいっぱい出してくれて、喜びや幸せに溢れていてこちらも幸せ気分になります。

島はイノブタで柑橘や野菜など大きな被害、大変と言いながら屈託のない明るい奥さんの姿に感心してしまいました。
農業に携わる人はこうなんだろうなぁ、そうでなくては・・忍耐のいる仕事、夫も私も農業は無理でしょう、多分。



夜はすぐ下の弟夫婦も揃って、朝からストーブでことこと炊いていたおでん、兄嫁さん丹精のお野菜や色んな料理で
賑やかな夕食でした。 義母は取り分けそばにいる長女お姉さんの姿に嬉しそうです。

お兄さん夫婦の変わらない歓待のお陰さまで、私たちはいつも気持ち良く帰らせていただいて本当に有難く思います。
兄嫁さんと遅くまで台所で話しました。 私が帰省するのは義母に会うのはもちろんですが、嫁同士だから話せること、
普段の様子やご苦労を聞いてあげること、それが今せめても私にできることがらだと思うのです。
同じ嫁なのに、365日お世話していただいているのですから。 
干しなおしたお布団、かけなおした新しいシーツ、外は吹雪いているのに兄嫁さんの心遣いでとても暖かい夜でした。