「~ えほうまきまき えほうまきまき・・まいてまいてトントントン」
5時半の集合にゆいちゃんが歌いながら、階段をあがってきた。
にこにこ笑顔いっぱい。 嬉しいなぁ元気な孫たちの笑顔は。
ちょうど、出来あがり。 1升23本、今年は少し細め、噛み切りにくい三つ葉は刻んで入れた。
お隣の1人暮らしの奥さんにも2本持って行った。 そしていつもひいらぎをもらっている。
(神戸が近ければなぁ・・夫人に食べてもらえるのに)
ひろとにひいらぎにつけた焼きいわしを持たせ、玄関につけに行く。
「こうやって夕方にね、鬼が魚の臭い匂いで逃げて行くように・・ってするんやで」
「今年の恵方は?」
「南南東!」
「どっちや・・」 「こっち、冷蔵庫の方やで」
親子は似ている。
みんな恵方巻きかぶっているのに、夫はビール飲みながらおかずを、息子もかぶりながらカツをつまみ・・。
ゆいちゃんが叫ぶ。
「えほうまきまき、さいこう!」
さざえさんも節分。
ラインでシンセンの長女夫婦に送ったら、セイ君と長女もあちらで恵方巻き!
離れていても繋がっている・・家族12名の節分。
日曜が休みの息子なので、節分に加わったのは初めてである。
いつも持ち帰ってもらっていたので、みんなが揃ってかぶる恵方巻き風景、見ている私はちょっと感激していた。
サラダ巻きや、エビフライに、ひと口カツ。 おなかがいっぱいになったところで・・豆まきタイム。
田舎なら「鬼は~外! 福は~内」なんて表に出て投げられるけれど、お向いには家、外で豆まきは出来ないので部屋で。
8畳と言えども物をおいているので、これだけの人数でいっぱいのリビング
孫たちをはじめ、息子や次女の鬼に豆をなげつける、豆、たちまち部屋は豆だらけ! すごい楽しそうだ。
みんなで大笑いしながら、「鬼は~外! 福は~内!」
れれ・・保育園では号泣のなつめが、お面かぶったよ。
この日の事、大きくなっても覚えているだろうか、かんたやゆいちゃん。
狭いながらも・・楽しい・・・なんとか。
8時にはお開きで子供の家族を見送る私たち、冴えた夜空に輝く冬の星座を眺め、ほっこりしながら口ずさむ。
後で次女が言った。
展君が、おせちや恵方巻き今はこうやって実家でよばれてるけど、いつかは我が家もそんな日が来る訳で、
「できるんか?」と。
出来る出来る、見よう見まね、親がやっていたこと、こうやってしてたなぁ・・思い出しながらきっと出来る、その気があれば。
私も、母のそんな姿を見ながらずっと毎年やってきたんだもの。
それを夫に話しながら、「前に3人娘に巻かせたことあったけど、来年はまた3人と一緒に巻こうかね」
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【海遊館にて】
「いやされるわぁ・・って? たしかに聞こえたけど、そう? 恵方巻き・・いいなぁ」