日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 聞くべきことを聞いた、伯母との再会 *

2013年02月11日 | 雑感

「お昼は高いうどん食べさせたるわ」
午後、夫のお姉さんのお誘いで府下に住む夫たちの叔母さんの家に行くことになっていた。
姉の家に行く時はいつも、お店の横を通る。
「ここのうどんは高いけど、美味しいで」その都度、夫に聞かされていた。

カウンター席が狭いスペースに12、3はあっただろうか。 
車道へ車を止めた夫が「モニターがあるんやで」 その通りで、店内のモニターがお店の前の車道を捉えていて、
駐禁の緑のおっちゃんが来たら分かるようになっている。  
それに食べる人の回転が速いから、止めて置いていてもモニター見ながらいける。
12時、半分のお客さんだったのに、見る見るうちにいっぱいになり、外では椅子で待っている人たちが出来た。

大きなどんぶりに並々と入っている。 おうどん玉は1・5でも2つでも値段は同じで、11時半から何時までだったか、
ご飯1杯は無料のようだ。  お客さんはほとんどがリピーターさんみたいだ。 
夫は海老天うどん、私は牛天とじうどん。  夫のペースに合わせながら、寒い中外で待っている親と幼児が見えると、
食べるのを急いで味わう間も無くてせわしい、1280円もするのに。
しかし・・おうどんのこしと言い、満足させるものだった。  
「麺、出汁、具すべて厳選素材使用の、ここだけでしか味わえない世界にひとつの自家製うどん・・」書いてある通り。
最近近くに、あちこちで人気の丸亀製麺が出来たらしい。 しかし、ここは多分客足は減らないだろうな。

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姉を迎えに行って叔母の家へ行った。  何年振りだろうか。
結婚当初は、おじいちゃんもいて良く行っていたし泊まったこともある。  おじいちゃんが亡くなって以来遠のいていた。
姉にすれば、年1、2度帰って会う実の母よりも、良く電話もしてくれた叔母の存在の方が大きいと言っていた。
最近、会いたいと電話をかけてくるようで、久しぶりに3人で会いに来たのだ。

田舎の義母の7つ下の妹。
おばはせきをきったように昔話をした。  何処何処の息子だの、年はいくつ、名前は・・等、すごい記憶力である。  
2時間はゆうに話しただろうか。  記憶のしっかりした叔母が羨ましく思えた。
中でも私が感激したのは、義母が苦労しながら一代で築き上げた家、女兄弟は6人、中でも義母のやさしさ、姉として
称えていた過去からの苦労話や微笑ましい兄弟への義母の事。  

田舎で義母をみてくれている兄夫婦の有り難さ、よくよく感謝しなければいけないことを、私たちに諭した。
両親亡き後、兄弟が裁判で財産争いをしている話も聞いた。  旅もしなさいよ、お金はそんな風に使うんやで、とも。 
鮮明な記憶で話の尽きない叔母、その半分でも少しでも義母にあったらね・・
田舎で手厚く見ておられる義兄さえ分からないせつなさ、叔母が羨ましく思えた。
同居の娘さん夫婦、何度もお茶やお菓子を運んでくれた。 
会ったとき顔色がすぐれないと思っていたが、「母には言ってないけれど、体調が良くないんです」と、こそっと話してくれた。
娘さんと言えども、足元が悪いのに高齢で口達者な親を看るのは、ご苦労だと思う、365日なのだから。

姉を送って行った後、赤く焼けた空を見ながら夫と話した。
「叔母さんの色んな話を聞いていて思ったね。  人間って、究極は人の和やね、親子、兄弟、夫婦、隣人、人々はみな。
思いやって支えあって仲良くする事、それが人として一番大切な役目やね、つくづく思ったね」
夫は「うん」と静かに言ったまま、寡黙になっていた。  夫もきっと叔母の話から、感じた事は同じだったかも知れない。

叔母との再会は、私たちがこれから生きる為の大切な心、それを改めて気づかせてもらった、そんな気がする。
お世話する人の大変さも改めて思いながら、いずれ私たちも通る道、お世話になる親は子供の言うようにする、可愛くなる事が
大切だなぁと、そんなことを感じた。 

聞くべきことを聞いたような、叔母との再会は必要だったような気がしている。


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【海遊館の生き物たち】

「誰が号令をかけて、こんなにまとまっているんだろうね」