午後なつめがお昼寝をしているとき、神戸の夫人から電話が入った。
「孫が4人おるから忙しいのは分かってるけど、電話が無いからもしかして具合でも悪いのかなぁと思って」
(わ・・・)
短縮授業や夏休みで孫の守があるが、「土曜日神戸に行こうよ」と夫に言ったばかりだった。
夫は忙しいらしく、土曜は一日仕事らしい。 行けないので、今日夫人に電話するつもりだった。 でも、そんな言い訳は言えない。
普通に電話で話すとき聞こえにくいらしいので、最近は受話器を両手でこっぽり包んで大きな声で話をする。
それでも話が一方的になることが良くある。 やはり会って話をしないとって思いながら、行けない日が続き気になっていた。
耳が少し遠くなられた精もあるし、いつも声が割れて聞こえにくいと電話の調子が悪いと言われる。
うまく話の疎通が行かなかったりするのでつい延び延びに・・。
申し訳ない、こちらの話をするのではなく、聞いてあげればいいのに・・。
「暑いからこなくていいよ、けんちゃんにも行こうって声をかけんでええからね」
「しっかり、孫のもりしてあげや、4人もおったら大変や」
「ほんまに来んでもいいから、暑いときやしあんたが倒れたらみんなが困るんやからほんまに来んといてや」
来なくていいを何度も重ねる夫人。
申し訳ない・・
来て欲しいのに。 来て欲しいと言う心の裏返しなのに・・。
まだ日は長い、夫が帰宅してからでもいい、お惣菜作って訪ねよう。
そして行けない分、葉書出そう。
そう、今月は文月だし、私はそんな月を送ろうと誓ったはず。