日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 雨の日は雨のように・・ *

2014年07月03日 | 雑感

  雨が降ります 雨が降る  遊びに行きたし 傘はなし・・

一日中しとしと降る雨の日には、何かしら口かをついて出てくる この歌。
そして思い描くひとこまがある。

それは子供の頃だった。
雨で農作業ができない日曜日など、母はせっせと私たちの服を縫ってくれたり編み物をしたり、繕いものをしながらそばにいてくれた。
その光景はまるで絵本に出てくるような、おかっぱに赤いほっぺの女の子が母親のそばで、楽しそうに絵本を読んでいる。
母親は手を動かせながらも時折本を覗きこんで「それはね・・」と女の子に言葉を加えてやっている。
そんな光景。

「雨の日は、いやじゃやわ、外で遊ばれんし」
私はそう言ったのだろうか。
「そうさのう・・」安東家のおじいならそう言っただろうが、連ドラじゃないし。(なんのこっちゃ)

「そうじゃねぇ、ほいじゃけど外で仕事はできんかも知らんけど、雨が降ったらお百姓さんは助かるんよ。 ほいじゃから、雨が降るのも有難いことよ。
 雨の日は雨の日のように過ごしゃぁええことじゃけぇ」
母は決して気候の不足を言わない人だった。 (いや過去形ではない、まだ元気でいる!)

そんな母の言葉のお陰で、雨の日は洗濯物が乾かない・・とか憂鬱とか思うより、家の中でじっくり出来ることがある・・そう思えるから、もしかしたら雨好きかも私。
しかしそんな物語のような雨ではない、最近の雨は。 異常なほど、だからこんなことは書いてはいけないのかも知れない。

辛い時に辛いを何度言っても良い方向に行くわけではないし、病気になっても憂えているばかりでは、快方に向かえない。
どっぷりつかるとか、きちんと向き合って・・とか良く言うが。

雨の日は雨の日のように・・

母のあの言葉は、雨だけではない。 
一事が万事、すべては現実を素直に受け入れよ・・と言うこと。


【幸せの四つ葉のクローバー】
母の日、長女夫婦からもらったピンクのーネーションに添えて、この球根がふたつ入っていて今花を咲かせている。
長男夫婦からもらった赤いカーネーションも、そして何年も前もらったカーネーションも
切り戻ししながら、ずっと咲いている。