洋楽レビュー/感想 2023
90年代のグランジシーンへのノスタルジーに溢れていると同時に、
あの時代を共に生きたけど既に亡くなってしまった仲間への
「葬送作品」的な雰囲気もあって、
過去に生きるのでは無くて未来を生きて行くんだという強い意志を感じる、
「喪失」と「哀愁」と「学び」と「希望」に溢れている、
大人による大人の為のグランジ/オルタナロック作品である、
Foo Fighters「But Here We Are」のレビュー/感想。
◆Foo Fighters - But Here We Are
元Nirvanaのドラマーという肩書が必要無いくらいの成功を収めた
「David Grohl」のバンド「Foo Fighters」の新作なんですが
一部で「大人のグランジ作品」とか言われているように、
今までの作品と比べるとシリアスな要素が多くて、
自分の人生を振り返ってみて思う事や学んだ事を
正直に書いているような内省的な歌詞なので、
哀愁があって痛くてエモーショナルで味わい深くて奥深く、
聞いていると不思議な感慨を覚えますね!
去年にバンドのドラマーの「Taylor Hawkins」の突然の死と、
自身の母親の死という経験に不安な世界情勢などから、
自分のこれまで&これからの「人生」に付いて考える事が増えたようで、
今作にもそれが色濃く出ており、
自分の頭をショットガンで撃って自殺した「Kurt Cobain」筆頭に、
共に90年代のグランジブームの時代を生きた多くの仲間が
既に亡くなっている状況なのもあり、
(しかも多くはドラッグが問題による死や自殺)
「喪失感」から来る哀愁が全編に漂っているのですが、
「Foo Fighters」はそのグランジブームの時代から抜け出して、
数少ない成功を収めたアーティストだという矜持が見えるように、
90年代のグランジシーンを改めて振り返って
懐かしんで慈しんでるような「ノスタルジー」にも溢れていて、
あの時代を共に生きたけど既に亡くなってしまった仲間への
葬送作品的な感じも受けるんだよね~
それに加えて自分の経験からの「学び」も多く伝えていますし、
アルバムタイトルからも感じられるように、
それでもここに居る(生きている)んだから、
前を向いて進んで行くんだという「前向きな姿勢」と「力強さ」があるし、
今まではあまり感じなかった「優しい雰囲気」や「温かみ」みたいなものもあり、
彼等の魅力である「パワフルさ」と「アグレシッブさ」と
圧倒的なまでの「生命力(エネルギッシュさ)」もある!
自分は初期の作品が特に好きで、
ぶっちゃけここ10年くらいはそこまで好きじゃなかったですし、
好きな初期の作品にしてもアルバム通して聞くというより、
数曲をピックアップして聞くような感じなんで、
それほど思い入れが強い訳では無いんですが、
今作はアルバム通して何十回も聞いているように、
かなり気に入っている&心に響くものがあり、
キラーチューンには欠けるかもですが、
アルバムとしての完成度はトップクラスに高く、
歳を重ねた事から来る深みや優しさや温かさみたいな物も感じるように、
酸いも甘いも噛み分けて来た今だからこそ作れた、
「喪失」と「哀愁」と「学び」と「希望」に溢れている、
味わい深くて奥深い素敵な作品だと思う。良作!
★おまけ
去年亡くなった「Taylor Hawkins」の子供の「Shane Hawkins」がドラマーとして参加した「My Hero」のライブ映像
「Shane」にとってのヒーローだった父親の代わりにドラマーとして参加して
披露する曲が「My Hero」とかエモいにも程がある…
しかも父親譲りの力強いドラミングを披露しているし、
当時16歳という若さでありながら堂々としたパフォーマンスなのが胸熱過ぎる…
天から「Taylor Hawkins」はきっと息子の姿を誇らしい気持ちで見ているに違いない…
将来父親以上のドラマーになるかもな~
90年代のグランジシーンへのノスタルジーに溢れていると同時に、
あの時代を共に生きたけど既に亡くなってしまった仲間への
「葬送作品」的な雰囲気もあって、
過去に生きるのでは無くて未来を生きて行くんだという強い意志を感じる、
「喪失」と「哀愁」と「学び」と「希望」に溢れている、
大人による大人の為のグランジ/オルタナロック作品である、
Foo Fighters「But Here We Are」のレビュー/感想。
◆Foo Fighters - But Here We Are
元Nirvanaのドラマーという肩書が必要無いくらいの成功を収めた
「David Grohl」のバンド「Foo Fighters」の新作なんですが
一部で「大人のグランジ作品」とか言われているように、
今までの作品と比べるとシリアスな要素が多くて、
自分の人生を振り返ってみて思う事や学んだ事を
正直に書いているような内省的な歌詞なので、
哀愁があって痛くてエモーショナルで味わい深くて奥深く、
聞いていると不思議な感慨を覚えますね!
去年にバンドのドラマーの「Taylor Hawkins」の突然の死と、
自身の母親の死という経験に不安な世界情勢などから、
自分のこれまで&これからの「人生」に付いて考える事が増えたようで、
今作にもそれが色濃く出ており、
自分の頭をショットガンで撃って自殺した「Kurt Cobain」筆頭に、
共に90年代のグランジブームの時代を生きた多くの仲間が
既に亡くなっている状況なのもあり、
(しかも多くはドラッグが問題による死や自殺)
「喪失感」から来る哀愁が全編に漂っているのですが、
「Foo Fighters」はそのグランジブームの時代から抜け出して、
数少ない成功を収めたアーティストだという矜持が見えるように、
90年代のグランジシーンを改めて振り返って
懐かしんで慈しんでるような「ノスタルジー」にも溢れていて、
あの時代を共に生きたけど既に亡くなってしまった仲間への
葬送作品的な感じも受けるんだよね~
それに加えて自分の経験からの「学び」も多く伝えていますし、
アルバムタイトルからも感じられるように、
それでもここに居る(生きている)んだから、
前を向いて進んで行くんだという「前向きな姿勢」と「力強さ」があるし、
今まではあまり感じなかった「優しい雰囲気」や「温かみ」みたいなものもあり、
彼等の魅力である「パワフルさ」と「アグレシッブさ」と
圧倒的なまでの「生命力(エネルギッシュさ)」もある!
自分は初期の作品が特に好きで、
ぶっちゃけここ10年くらいはそこまで好きじゃなかったですし、
好きな初期の作品にしてもアルバム通して聞くというより、
数曲をピックアップして聞くような感じなんで、
それほど思い入れが強い訳では無いんですが、
今作はアルバム通して何十回も聞いているように、
かなり気に入っている&心に響くものがあり、
キラーチューンには欠けるかもですが、
アルバムとしての完成度はトップクラスに高く、
歳を重ねた事から来る深みや優しさや温かさみたいな物も感じるように、
酸いも甘いも噛み分けて来た今だからこそ作れた、
「喪失」と「哀愁」と「学び」と「希望」に溢れている、
味わい深くて奥深い素敵な作品だと思う。良作!
★おまけ
去年亡くなった「Taylor Hawkins」の子供の「Shane Hawkins」がドラマーとして参加した「My Hero」のライブ映像
「Shane」にとってのヒーローだった父親の代わりにドラマーとして参加して
披露する曲が「My Hero」とかエモいにも程がある…
しかも父親譲りの力強いドラミングを披露しているし、
当時16歳という若さでありながら堂々としたパフォーマンスなのが胸熱過ぎる…
天から「Taylor Hawkins」はきっと息子の姿を誇らしい気持ちで見ているに違いない…
将来父親以上のドラマーになるかもな~