洋楽レビュー/感想 2023
スタジオ盤でありながらライブのような空気感に溢れていて
良い感じのグルーブ感やドライブ感がある、
ヘヴィでハードでエネルギッシュでパワフルで痛快なメタル作品。
◆Metallica - 72 Seasons
「Metallica」の約6年半振り11枚目のスタジオアルバムなんですが、
スタジオ盤でありながらライブ感があるというか、
今までの作品で一番「ライブのような空気感」が漂ってますし、
メンバーの平均年齢が60歳くらいには思えないくらい
とにかく若々しくてエネルギッシュで力強く、
1曲目の「72 Seasons」から、
ヘヴィでハードで疾走感あってエキサイティングで痛快でカッコイイ!
初期っぽい雰囲気もありますが、
良い意味でもっとライトな感じで、
基本メタルでありながらハードロック色も強めで
ヘヴィだけど重過ぎないし、
良い感じのグルーブ感やドライブ感もあって、
ご機嫌でノリノリな感じがあるし、
ストレートでキャッチーで分かり易さがある!
そして過去最高に雰囲気が良い!
無理に肩肘に力が入ってない&格好付けてないし、
2000年以降の作品は意図的に「Metallicaらしく」しようというか、
どこか「ヘヴィメタル」にしよう感がありましたが、
今作は良い意味でそこまで拘りが無いというか、
自然体で楽しみながら演奏してる&曲作りしてる感じで、
自分達がクールと思ったものだけで構成されてる感があり、
「NWOBHN」的な曲もあれば「R&R」的な雰囲気があったり、
「UFO」や「Black Sabath」的なリフやノリもあるのですが、
違和感なく「Metallica色」に染まっているように、
最早、彼等が演奏すれば全てが「Metallica」になる的な貫禄が漂ってるし、
みんなで健康的に楽しくジャムりながら作ったんだろう感が凄くある!
ただそれが曲の長さに直結してる感じがあり、
演奏する分には気持ち良いのは理解出来ますが、
聞いてる分には怠く感じる部分がありますし、
いつも通りと言えばそうですが
既存曲のパロディみたいな部分&雰囲気の曲もあるので、
個人的にはそこに惜しさを感じるのですが、
「Tik Tok」筆頭に「SNS」では短くてキャッチーなものがバズってるように、
出来るだけコンパクト且つ聞き易くした方が受ける世の中なのに、
時代に逆行してるかのように「5分以上」の曲ばかりが並ぶのも、
ある意味「Metallica」らしいというか「ロック」かなとも思うし、
そこに面白さを感じる人も居るようなんで、
そこは短所でもあり長所なんだろうね…
アルバムタイトルの「72 Seasons」は文字通り「72の季節」…
…1年が4つの季節で構成されてるので「72の季節」=「18年間」という事で、
人生で一番多感である18歳までに形成された昔の自分と、
今の自分がどう向き合うかがテーマになっているようで、
いつも通り歌詞は内省的でダークな感じだったり
人や社会が持つ「光と闇」について触れていたりするし、
過去作からの引用もあったりと相変わらず興味深くて良いです。
特にタブー視されている「Suicide(自殺)」について討論する事の重要性を説きつつ、
自殺を考える人へ「君は独りじゃないんだよ」とも述べている「Screaming Suicide」は秀逸ですし、
怒りを糧にして繁栄してきた人(歴史)や昔の自分などついて述べている「72 Seasons」なんかは深くてよいよい。
個人的には前述したように惜しさや物足り無さもありますが、
単純にノリが良くて聴いててカッコイイ曲が多いですし
とにかく雰囲気が良くてライブ感に溢れていて、
ご機嫌で痛快さがある聞いてて気持ちが良いメタル作品で
2000年以降の作品では一番聞き応えがありますし、
2000年以降の作品では完成度も一番高いと思う。
力作で痛快な良作!
あとは日本でもライブツアーがあるといいな~
Metallica: Creeping Death (Buenos Aires, Argentina - April 30, 2022)
スタジオ盤でありながらライブのような空気感に溢れていて
良い感じのグルーブ感やドライブ感がある、
ヘヴィでハードでエネルギッシュでパワフルで痛快なメタル作品。
◆Metallica - 72 Seasons
「Metallica」の約6年半振り11枚目のスタジオアルバムなんですが、
スタジオ盤でありながらライブ感があるというか、
今までの作品で一番「ライブのような空気感」が漂ってますし、
メンバーの平均年齢が60歳くらいには思えないくらい
とにかく若々しくてエネルギッシュで力強く、
1曲目の「72 Seasons」から、
ヘヴィでハードで疾走感あってエキサイティングで痛快でカッコイイ!
初期っぽい雰囲気もありますが、
良い意味でもっとライトな感じで、
基本メタルでありながらハードロック色も強めで
ヘヴィだけど重過ぎないし、
良い感じのグルーブ感やドライブ感もあって、
ご機嫌でノリノリな感じがあるし、
ストレートでキャッチーで分かり易さがある!
そして過去最高に雰囲気が良い!
無理に肩肘に力が入ってない&格好付けてないし、
2000年以降の作品は意図的に「Metallicaらしく」しようというか、
どこか「ヘヴィメタル」にしよう感がありましたが、
今作は良い意味でそこまで拘りが無いというか、
自然体で楽しみながら演奏してる&曲作りしてる感じで、
自分達がクールと思ったものだけで構成されてる感があり、
「NWOBHN」的な曲もあれば「R&R」的な雰囲気があったり、
「UFO」や「Black Sabath」的なリフやノリもあるのですが、
違和感なく「Metallica色」に染まっているように、
最早、彼等が演奏すれば全てが「Metallica」になる的な貫禄が漂ってるし、
みんなで健康的に楽しくジャムりながら作ったんだろう感が凄くある!
ただそれが曲の長さに直結してる感じがあり、
演奏する分には気持ち良いのは理解出来ますが、
聞いてる分には怠く感じる部分がありますし、
いつも通りと言えばそうですが
既存曲のパロディみたいな部分&雰囲気の曲もあるので、
個人的にはそこに惜しさを感じるのですが、
「Tik Tok」筆頭に「SNS」では短くてキャッチーなものがバズってるように、
出来るだけコンパクト且つ聞き易くした方が受ける世の中なのに、
時代に逆行してるかのように「5分以上」の曲ばかりが並ぶのも、
ある意味「Metallica」らしいというか「ロック」かなとも思うし、
そこに面白さを感じる人も居るようなんで、
そこは短所でもあり長所なんだろうね…
アルバムタイトルの「72 Seasons」は文字通り「72の季節」…
…1年が4つの季節で構成されてるので「72の季節」=「18年間」という事で、
人生で一番多感である18歳までに形成された昔の自分と、
今の自分がどう向き合うかがテーマになっているようで、
いつも通り歌詞は内省的でダークな感じだったり
人や社会が持つ「光と闇」について触れていたりするし、
過去作からの引用もあったりと相変わらず興味深くて良いです。
特にタブー視されている「Suicide(自殺)」について討論する事の重要性を説きつつ、
自殺を考える人へ「君は独りじゃないんだよ」とも述べている「Screaming Suicide」は秀逸ですし、
怒りを糧にして繁栄してきた人(歴史)や昔の自分などついて述べている「72 Seasons」なんかは深くてよいよい。
個人的には前述したように惜しさや物足り無さもありますが、
単純にノリが良くて聴いててカッコイイ曲が多いですし
とにかく雰囲気が良くてライブ感に溢れていて、
ご機嫌で痛快さがある聞いてて気持ちが良いメタル作品で
2000年以降の作品では一番聞き応えがありますし、
2000年以降の作品では完成度も一番高いと思う。
力作で痛快な良作!
あとは日本でもライブツアーがあるといいな~
Metallica: Creeping Death (Buenos Aires, Argentina - April 30, 2022)