ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Saosin - Seven Years(日本語訳付き曲解説)

2022-01-26 14:46:00 | 日本語訳付きの曲解説
好きな曲の日本語訳(和訳)付き曲解説。


「Saosin」の4曲目。


※「Saosin」1曲目の「Sleepers」はこちら。
※「Saosin」2曲目の「It's So Simple」はこちら。
※「Saosin」3曲目の「Is This Real」はこちら。
※他の日本語訳(和訳)付き曲解説記事はこちら。



今回は「Saosin」が注目を浴びるきっかけになった曲で、
スクリーモシーンが大きく変わるきっかけにもなった、
「エポックメイキング」的な曲である「Seven Years」です。

七年間を振り返ってみて
思った事や分かった事なんかを、
「現在」と「過去」という
違う時間軸で語っている歌詞の曲で、
内容を端的に言うと
「大事な物は失ってみて初めて気づく」と
「覆水盆に返らず」です。



Saosin - Seven Years

Taking on seven years
(7年の歳月を経て)
the holy ghost had left alone
(聖霊は一人どこかに去っていった)
Test my arms, kick like crazy
(腕試しに,狂ったように蹴って)
I've been trying way too long
(長い間ずっと挑戦してきた)
Only push the way off to fight you
(意見を一方的に押し付けて君と喧嘩した)
Now I'm sorry, I'm sorry, I'm not sure
(今謝るよ.ごめんよ,分かってなかったんだ)
Getting off my chest
(胸の痞えが取れていき)
the story ends
(この物語は終わる)

I would find a way without...
(…無しで自分の道を見つけ出したいんだ)
Tell him his eyes see too clear
(視界は開けているってみんなに伝えてよ)
I would find a way without you
(君が居なくても自分の道を見つけ出したいんだ)
Tell him his eyes see too clear
(視界は開けているってみんなに伝えてよ)
That mistake was gold
(あの間違いは宝物だった)
I know that without you is something that I could never do
(君が居なければ決して出来ない事だったと分かったから)
That was why staple the eyes and seven dates for me to sell machines
(だから僕は無機質に生きる為に7つの日付と目をホッチキスで止めるんだ)
and tear on
(そして傷口が抉られる)

Seven years you assured me
(7年の間,君は僕を安心させてくれた)
that I'd be fine if I complied
(私の言う事を聞いていれば大丈夫だと)
Only push the way off to fight you
(意見を一方的に押し付けて君と喧嘩した)
Now I'm sorry, I'm sorry, I'm not sure
(今謝るよ.ごめんよ,分かってなかったんだ)
Getting off my chest
(胸の痞えが取れていき)
the story ends
(この物語は終わるんだ)

I would find a way without...
(…無しで自分の道を見つけ出したいんだ)
Tell him his eyes see too clear
(視界は開けているってみんなに伝えてよ)
I would find a way without you
(君が居なくても自分の道を見つけ出したいんだ)
Tell him his eyes see too clear
(視界は開けているってみんなに伝えてよ)
That mistake was gold
(あの間違いは宝物だった)
I know that without you is something that I could never do
(君が居なければ決して出来ない事だったと分かったから)
That was why staple the eyes and seven dates for me to sell machines
(だから僕は無機質に生きる為に7つの日付と目をホッチキスで止めるんだ)
and tear on
(そして傷口が抉られる)

Don't treat me, I'm to blame
(僕を傷つけないでよ,僕が悪かったよ)
Don't treat me like I ever accused you
(今まで君を責めたみたいに僕を傷つけないでくれ)
(Now I'm sorry, I'm sorry, I'm not sure)
(今謝るよ.ごめんよ,分かってなかったんだ)









彼女の為&言う通りに生きるのが嫌になり、
ずっと自分の事を想ってくれた彼女に対して、
自分の主張を押し付けて言う事に耳を貸さずに、
言い争って喧嘩して別れる事になり、
一人で自分の道を探しながら生きていく事になったものの、
最初は開けていたように思えた視界は徐々に見えなくなっていき、
長い時間頑張ったけど上手く行かずに失敗する。


そして気付いた事が、
「君が居なければ自分の道を進んでいけないという事」と
「自分が愚かで間違っていた事」

でも「後悔しても謝っても過去には戻れないし許されるとも限らない」

「覆水盆に返らず」であり、
それに気付いてからは、
7年間の思い出と自分の目を、
ホッチキスで塞ぐように、
無理矢理に何も見えない&無かった事にして、
感情が無い機械のようになって、
「現実逃避」して生きているけど、
何時まで経っても傷は治らない所か、
日増しに傷が抉られていくかのように、
傷口は広がっていく。
最後には現実か夢の中かも分からない中で、
自分が昔彼女にやったように一方的に責められる。

それはいくら謝っても懇願しても止むことはなく、
まるで覚めない悪夢のように…
でもそれが現実であり、
胸の痞えは取れる事なく物語(人生)は終わらず続いていく…




歌も演奏も起伏が激しくて、
ヘヴィで切なくて物悲しくてメロウでエモーショナルな曲で、
ボーカルの「Anthony Green」の歌とスクリームは心が揺さぶられるし、
「静と動」のメリハリがしっかりしている、
メロウで叙情的でいてヘヴィで炸裂感もあるギターに、
繊細かつパワフルでセンスが光るドラムなど、
演奏や構成やアレンジも素晴らしく、
何回聞いても凄い曲だなと思わざるを得ない…
繊細さと弱さと自分勝手さがある「人間らしい歌詞」もエモくて良いし、
最後の救いの無い感じも「現実」って感じで実によいよい!


自分を過信して周りが見えなくなって
彼女や心配してくれた人を傷つけて裏切って、
自分だけ上手く生きようとしても、
まあ上手く行かないよねw
生きる上で感謝と敬意と謙虚さは凄く大事ですから。
でも彼にとってはその事は、
「失敗して初めて見えた事」であり、
「失敗しなければ分からなかった事」でもある。
だからこそ「あの間違いは宝物だった」と言ってる訳で、
あれは半分は「皮肉」というか「自虐」的な意味なんでしょうが、
半分は「本心」だと思うし、
過去の過ちを認めて反省して悔やんで、
愚かな自分への怒りや悲しみや悲痛な想いなどなど、
どこにぶつけていいか分からない感情を、
泣き叫ぶように歌い叫びまくって、
ぶつけてる感じなのが実にエモいし
そんな人生の教訓を生々しく&痛々しく教えてくれてるのもエモい…



個人的にポストハードコア&スクリーモで、
この曲以上にインパクトを受けた曲は後にも先にも無いです。
それくらい自分には衝撃的だった曲で、
ぶっちゃけ今は当時ほど好きではなくなってるとはいえ、
ずっと当時のボーカルだった「Anthony Green」と、
一時はボーカルが居なくなってインストバンドになった事もある
「Saosin」を追い続けてますからねw
自分にとって「Saosin」との出会いは間違いなく「宝物」です。


※一応補足
「sell machines」は直訳すると「機械類を売る」ですが、
芸能&音楽業界でアングラな人が信念を捨てて商業主義に走る事を揶揄する時に使う、
「sell out」=「売れる為に信念を捨てる」に近い意味だと思うので、
「sell machines」を「機械類のように感情を売り捨てる」と解釈して、
「無機質に生きる」と意訳してます。




PS
今回で一応「Saosin」は終わりです。

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