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Copeland - Blushing

2019-06-14 14:41:50 | 洋楽レビュー/感想 2019
洋楽レビュー/感想。
聞いてると風景や情景が浮かんでは消えていくような、
冷たくも暖かくて寂しげで切なくて儚くドリーミーでエモーショナルで物哀しくも美しい、
ポストロック/インディー/ピアノエモ作品


◆Copeland - Blushing
Copeland再結成後2作目で通算6枚目のアルバムなんですが、
中途半端感もあった前作の「Lavender」で聞かれた、
RadioheadやEfterklang的な電子音のアプローチやストリングスの使い方を、
完全に自分達の物にしたようで、
違和感なくCopelandの音楽の中に巧く取り込んでいて、
Copelandの魅力と見事なまでに調和してますし、
今まで以上に洗練されており、
静かながらも確かな進化&深化を感じますね。

冷たくも暖かくて寂しげで切なくて儚くて、
ドリーミーでエモーショナルで物哀しくも美しい…
聞いてると風景や情景が浮かんでは消えていき、
自分の胸の内をさらけ出すような歌詞のメロディーが、
大気のように纏わりついては心の奥に沈んでいく…

これぞCopelandという要素が多々あると同時に、
今までの作品とは明らかに違う作品で、
エレクトロニック要素がかなり強めですし、
演奏やアレンジや音響面が細部まで凄く凝っていて、
全編に渡って独特の緊張感やフックがあるし、
今までとは少し違う感じのメロディーやアレンジが聞かれたりと、
いろいろと新鮮さがあるし、
アルバム通してスト―リー仕立てになってる節があるし、
歌詞の受け取り方が色々と出来るので、
とにかく聞き応えがある&聞けば聞くほど興味深いし、
4thの突き詰め方とは違う方向性で、
Copelandの物哀しくも美しい音楽を突き詰めた作品で、
過去作の長所が全て入ってる集大成的な作品であると同時に、
Copelandのバンドとしての新たな可能性を強く感じる意欲作であり、
個人的には最高傑作と言っても過言では無いと思う。良作!




PS
本人たちは嫌っていた言われ方とはいえ、
今作はある意味「ビューティフルエモ」というジャンルの一つの完成形であり進化系なのかも…

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