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Kiko Loureiro - Theory Of Mind(アルバムレビュー/感想)

2024-11-20 21:22:22 | 音楽レビュー/感想 2024
音楽レビュー/感想 2024



「Angra」や「Megadeth」で活躍したリオ・デ・ジャネイロ出身の
ブラジル人ギタリスト「Kiko Loureiro」による
ヘヴィでテクニカルで華麗でメロディアスで抒情的で熱い
プログレメタル/ジェント/ギターインスト作品。



◆Kiko Loureiro - Theory Of Mind
「Megadeth」脱退後に出す最初の作品で
約4年ぶりとなるソロアルバムなんですが、
前作のようにプログレ色が強くない&複雑過ぎなくて
良い意味で曲が洗練されているように、
コンパクト且つソリッドにまとめていますし、
ヘヴィでテクニカルで華麗でメロディアスで抒情的で情熱的という
「Kiko Loureiro」の唯一無二の魅力が存分に詰まってる!


「Megadeth」での経験が活きているのか
以前よりもリフやリズムがインテレクチュアル且つ
多彩で凝ってるのでフックが増していますし、
8弦ギターを使ってヘヴィネスを強調する所はゴリゴリにヘヴィにしたり、
メロディアスな所は泣き泣きで燃え燃えで熱いように、
ヘヴィなパートとメロディアスなパート、
テクニカルなパートとメロディアスなパートなどなど
緩急の付け方が実に巧いですし、
所々でリオ・デ・ジャネイロ出身らしい情熱溢れる感じが聞かれたり、
メタル作品ではあまり聞かれない
カントリーで使うようなスケール(音階)の速弾きパートがあったり、
ジャズ/フュージョンで使うスケールが出てきたり、
クラシックにあるフレーズやスケールが出てきたりしますし、
彼の代名詞である両手の指を全て使うタッピングは勿論、
「Angra」や「Megadeth」等の在籍したバンドに加えて、
「Dream Theater」に「Al Di Meola」に「Allan Holdsworth」辺り筆頭に、
プログレメタルにジェントにジャズにクラシックにボサノヴァと
影響を受けた音楽や学んできた要素が多く聞かれるので、
最後まで飽きる&ダレる事無く興味深く聞けると同時に、
これまでの集大成感があって実に素晴らしい!



メタルが好きでギターを弾いている人なら
「Kiko Loureiro」が高いテクニックと個性とセンスを持っている
優秀で魅力的なギタリストなのはご存知でしょうが、
バンドではテクニックを見せびらかすような弾き方はあまりしないのもあり、
ギターに興味の無い方にはKikoの魅力は伝わりにくかったと思われますし、
(テクニカルなのは分かるけど凄さが伝わり切っていない感じ)
これまでのソロ作はコアなギターインスト好きや
「Dream Theater」辺りが好きな人向けの
プログレメタル色が強めのテクニック志向な傾向でしたが、
今作は上記のような人も満足出来る内容でもありながら
一般のメタル好きやギターインスト好きも気に入るであろう内容に仕上がっているので、
「Kiko Loureiro」がいかに魅力的なギタリストなのかが分かると同時に、
ソングライターとしても高いレベルなのが分かる作品だと思う。
名ギターインスト作品!良作!


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