Fea Jur

Lye by Mistakeのアルバムの感想/レヴュー

◆Lye by Mistake - Fea Jur
元々、John McLaughlin×Dillinger Escape Planとか言われてた様に、
ジャズ/フュージョン要素が強いテクニカルなカオティック/グラインドコアだったのですが、
今作はボーカルが抜けてインストゥメンタルになったのもあるのでしょうが、
カオティック/グラインドコア要素がほとんど無く、
ジャズ/フュージョン/プログレ色がかなり強いです。
正直、前作のカオティック/グラインドコア的なものを求める人、
特に初期Dillinger Escape Plan的な物を求める人には満足出来ないと思います。
ただ、テクニカル度は半端無いですし、展開もスリリングで聞いてて面白いですし、
前述のようにコアな要素がほぼ無いので、テクニカルなのが好きな人、
特にメタルが好きで、ジャズ/フュージョン/プログレも好きな人にはお勧めです。
個人的には、もっとへヴィでカオスなのを望んでいたのも事実ですが、
想定内っちゃ想定内ですし、演奏聴いてて面白いんでこれはこれで満足です。

Lye by Mistakeの新作の音源が無いのでJohn McLaughlinで似てる感じのを。

実際はもっとメタル要素がありますので、
Dream Theaterがジャズ/フュージョンをやったみたいにも聞こえますし、マスコア要素もありますが、
基本こういう感じが多くありますので、
コレが好きでメタル(特にテクニカルなプログレ系)も好きなら買って損は無いと思います。



ついでに、いつか書こうと思っていた作品の感想/レヴュー
◆Fightstar - Be Human
今までもアルバムごとで割と音楽性が違ってたのですが、
今作は特に今までとは違うので(聞きなれるとそうでもないですが)、
これを高く評価している人はきっと少ないだろうけど、
個人的には素晴らしい作品だと思います。
ストリングス(クラシック/オーケストラ風)アレンジを入れた曲が増え、
メロウな曲が今までよりドラマティックで壮大な感じになっていて、
音的にへヴィな曲は少ないのですが、独特の重さや深みが出ていて味わい深くなってます。
そして、メロディーがとにかくキャッチーでポップです。
それでいて曲の展開は所々フックがあり、一筋縄では進んでいきませんし、
いろいろ実験的なこともしてますし、各曲それぞれ独特の色が出ていて、
クオリティーも高く聞いていて単純に面白い。
所謂、捨て曲は無いですし、アルバム全部通して聞けますし、聴けば聴くほど味わいが出てきます。
1stが最高に好きな人はダメかもですが、MUSEとFINCHが好きな人にはお勧めです。
あと、凄いシュールなジャケにも要注意ですよw