ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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レヴュー

2009-11-03 23:06:40 | 洋楽レビュー/感想 ~2009
◆Five For Fighting - Slice
Five For Fightingというアーティストは、
スーパーマンの苦悩(悪く言うと愚痴)を歌った`Superman`が、
9.11のテロの時に危険を顧みずに真っ先に生き残ってる人を助けに行った、
レスキュー隊(遺族含む)から凄い励まされ/救われたという話もあり、
(補足:命を落としたレスキュー隊員は家族を持った普通の人でもあり、
人の命を救うために体を張って懸命に努力をするスーパーマンだった訳ですので)
そこからアメリカで大人気になり、一気にスターダムにのし上がった、
Five For Fightingと言う名前を持つ、John Ondrasikのソロプロジェクトです。
前作も良かったのですが、今作はさらに良く、
肩の力がより良い感じに抜けていて、ポジティブな雰囲気に溢れて、
基本、シンプルなピアノの弾き語りがメインですが、
ジャンルとしてはピアノロック/ポップなので、
ColdplayやThe FrayやDaniel Powterっぽくもあるのですが、
もっと大人な感じで、上記のバンドには無い渋さがありますし、
とにかく良いメロディーに溢れ、歌詞も凄い共感できますし、素晴らしいです!
正直、地味で派手さは無く、上記のアーティストみたいな分かりやすさは無いですが、
仕事始めて数年経った人、特に30代前後の人や父親になった人は、
歌詞見ながら聴けば何かしら感じると思います。
皮肉にも`Superman`の成功でJohn本人もスーパーマンみたいに期待を背負わされ、
自分自身で居るって事は簡単じゃないと身を持って体感してきた訳ですが、
本人もこの作品で、やっと`Superman`から普通のアーティストであり一人の人間、
自分自身に戻れたんじゃないか…とか思います。
自然体を感じる、素朴だけど奥深い作品です。




◆Madder Mortem - Eight Ways
相変らずボーカルは狂っていますし、
(補足:感情が昂りすぎて制御出来なくなった感じになります。
分かりやすく言うと、初期KornのジョナサンやBjorkみたいな感じです)
音的にはまだへヴィな部類なんでしょうが、
KornやSepultura的な息苦しいへヴィさが減り、前作の高揚感さえ漂うテンションの高さも減り、
曲によってはムーディでジャズ風味があったりしますし、プログレ度も増し、
よりメロディアスでゴシック寄りになり、良い意味でも悪い意味でも聞きやすくなったような気がします。
前述のように、初期のKorn的に時折狂うボーカルは健在な事もあり、
Madder Mortemの独特の雰囲気があり、相変らず独特なバンドですね。
ゴシックとしては良い部類の作品なのは間違いないのですが、
前作の、ダークでへヴィで独特の緊張感が常にある感じなのが好きだったのもあり、
個人的には大満足とは言い切れないですね…。



PS
Flyleafの新曲(リンク先Youtube)なかなか良いね。これは新作も期待できそうだ。

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