映画「アーティスト」を見てきました。
私が今回行った映画館は東京は高田馬場駅近くの早稲田松竹。
なんと2本立て1300円! そんな映画館があるって知らなかったよーー。
しかもたぶん私好みの映画を上映していそうなので、これからもチェックしたいと思います。
監督はフランス人のミシェル・アザナビシウス。2012年のアカデミー賞を受賞した作品です。
舞台は1920年代後半から30年代のハリウッド。
サイレントからトーキーに移行する時代の、サイレント映画スターとかけだし女優のストーリー。
トーキーになり必要とされなくなった元スター ジョージ。 ジョージに憧れて映画界に入り、トーキーの波に乗ってスターになったペギー。
状況が変わっても、ジョージへの憧れや尊敬の気持ちは変わらず、ペギーの屈託のない笑顔がスクリーンいっぱいに広がります。
ラブストーリーをにおわせつつ、そうでもなく、メロドラマみたいな。
この映画は白黒サイレントです。
昔のサイレント映画を参考にしながら現代人のテンポに合わせて作っている、と監督がいうとおり、飽きさせない映画でした。
シンプルなストーリー。サイレント。 だからこそ、感情や雰囲気、空間を強く感じる。
言葉という飾りがない分、純粋な気持ちが浮き彫りになるんだと思います。
行間(?)を、それぞれが、それぞれのイメージで受け取るから、より自分に近いものになるのかも。
白黒の美しさにも、サイレントの奥深さにも、とても感動しました。
チャップリン映画のような暖かさ。 癒されたなぁ。
私たちはふだん言葉を使ってコミュニケーションをしているけれど、言葉がなくてもこんなに伝わる。 こんなに感じる。
言葉ってなんなのかしら。 せめて良い使い方をしたいものです・・・。
早稲田松竹でのアーティストの上映は今日で終わりですが、
東京では、キネカ大森で 9/22から上映するようです。
興味のあるかたは是非!