しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ムギラン ( 麦蘭 )

2019-09-06 |  7月 の花たち

                             ↑ 2019/07/29 撮影

2018/08/08 撮影

[ ラン科マメヅタラン属の常緑多年草 ] 

本州(宮城県以南)~九州にかけて、
暖地の林内の樹幹や岩上に自生し、群生状に着生します。根茎は横に這い、まばらに分枝し、
偽球茎(バルブ)を付けます。
偽球茎は長さ5㎜の卵形で緑色、麦粒状をしていて、無毛です。
その先端に葉を1枚つけます。
葉は、長さ1~3㎝の卵形、肉厚で革質です。
3年ほどで枯れて、偽球茎となり、約5年で偽球茎も茶色く枯れます。
5月ごろ小さな芽を出し、葉を展開して基部が膨らんで新偽球茎となり、
糸のように細い根を偽球茎から伸ばして着生します。
花期は、6~7月。
偽球茎の基部から短い花茎を出し、
その先に黄白色の花を半開状に1個付けます。
萼片は卵状楕円形長さ約3㎜、
側花弁と唇弁はやや短く、縁に毛があります。
淡緑色筒状の部分は子房、その下に2個の膜質の苞があります。
名は、偽球茎を麦粒に見立てたことから付いたそうです。

去年、麦蘭を水苔で庭石に付けました。
12月の初めごろ、しっかりと付いた方がいいと思い、
ケト土で押さえてみました。
活着しましたが、
日蔭なので、お花を見るのは少し難しいようです。

 

  2019/07/27 撮影 

2019/08/27 撮影

 

<  2018 年  >

 2018/08/08 撮影 

 2018/12/10 撮影

 

コメント (2)
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オヘビイチゴ ( 雄蛇苺 )

2019-09-06 |  5月 の花たち

                                  ↑ 2020/04/07 撮影

2020/04/07 撮影

2019/05/26 撮影

[ バラ科キジムシロ属の多年草 ]

本州~九州にかけて、
原野や田んぼの畦などのやや湿った場所に自生します。
草丈は、20~50cm。
全体に伏毛があり、茎は地を這います。
根生葉は、長い柄を持ち、多くは掌状の5出複葉で、
茎葉は短い柄を持ち、3出複葉です。
小葉は狭長楕円形で長さは2~4㎝、先は円形または鈍形、基部は狭い鋭形、
縁には粗い鋸歯があります。
花期は、5~6月。
茎の上部に集散花序をだし、径約1㎝の黄色い5弁花を多数付けます。
花弁は倒心臓形、先くぼみ、基部は広いくさび形です。
萼片は5、卵形または卵状披針形で先が尖ります。
副萼片は5、線形で萼片よりやや短いです。
果実は痩果で一つの長さ約0.6㎜で広卵形です。
名は、ヘビイチゴより大型という意味で雄が付いているそうです。
別名、オトコヘビイチゴ。

草もの盆栽展で頒布していました。
本でよく見かけましたが、
実際に手に取って見たのは初めてでした。
蛇苺のように赤い実を付けるのかと思っていましたが、
褐色の乾いた実が付きました。


2020/04/04 撮影

2020/04/07 撮影

2020/04/15 撮影

 

2020/04/19 撮影

2020/05/04 撮影

 

 <  2019 年  >

2019/05/14 撮影

 

2019/05/26 撮影



2019/08/15 撮影

 


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