撮れたて箕面ブログ

箕面市公式ブログ!北大阪から全国へ発信中!箕面広報室職員などが取材した市内の出来事、イベント情報などを紹介

メキシコの伝統的なお菓子を知っていますか?

2023年04月12日 | 国際交流員から

¡Hola a todos!「皆さん、こんにちは!」スペイン語の挨拶の意味です。もう春になりましたね!これから、多くの花が咲いていきますので、楽しみにしています!私はメキシコ クエルナバカ市出身の国際交流員クラウディアです。


Hola! (スペイン語でよく使う挨拶)
国籍:メキシコ
氏名:クラウディア
職業:箕面市国際交流員
趣味:登山、コーヒーを飲むこと


2月のブログでは、メキシコに行ってきました(旅の思い出)!を紹介しましたので、是非読んでみてください。

さて、今月のブログでは、メキシコにある伝統的なお菓子を紹介します。下記の写真のようなとてもカラフルな甘いものを味わってみませんか?
ブログを始める前に、皆さんは3月末から咲いた桜の魅力を楽しんでいますか?桜の種類によっては、もう葉桜になってしまいましたが、まだ咲いている桜もあるので、早めに見に行かないといけないです!メキシコにも桜が咲いていますよ!モレロス自治大学にも桜が植えられています。もう一つ桜の木と似ている木はジャカランダと呼ばれていて、花の色が薄いむらさきです。ジャカランダの木について、興味深い事実があります!例えば、第二次戦争の頃にメキシコに住んでいた日本人「まつもと たつぐろ氏」がその時のメキシコ大統領に提案してから、メキシコシティに多くのジャカランダが植樹されました。

(上段)箕面の通り、(左下)モレロス自治大学の桜
(右下)ジャカランダの木

では、始めます!メキシコのお菓子といえば何種類もあり、それぞれの地域により変わりますので、多くの味を味わうことができます。甘い、酸っぱい、甘酸っぱい、甘辛い等の味があり、鮮やかな色や形も特徴的です。どのお菓子を先に食べようか本当に迷う!

メキシコのお菓子をご覧下さい!

マザパン「Mazapán」

   

https://www.cachina.eu/products/de-la-rosa-mazapan-candy-12-5g

マザパンは1950年代にメキシコで流行しましたが、マザパンの起源は不明です。スペインのトレド県かペルシアかイベリア半島等から生まれたという意見があります。マザパンの味はいろいろあり、例えばピーナツやアーモンド、かぼちゃの種、ナッツ、ピスタチオ、米等の味があり、美味しくてあっさりしているので、皆が良く食べます。1月12日は「世界マザパンの日」です。

アレグリア「Alegría」

https://www.directoalpaladar.com.mx/ingredientes-y-alimentos/el-amaranto-la-alegria-de-mexico

アレグリアと言う言葉はスペイン語で「幸福/幸せ」の意味です。アマランサスの植物で作られていて、アステカ文明時代から栽培されていて、その時に主食として大事にしていました。アマランサスの植物は葉っぱと実が食べられますよ!アマランサスは米やトウモロコシより栄養価が高いと言われています。ビタミンA、B、B1、B2、B3、葉酸、ナイアシン、鉄、カルシウムが含まれます。実は乾燥させた後に、はちみつや黒糖、レーズン等と混ぜて、好きな形にしています。
栄養が高いので、朝ごはんに食べる人が多いです。とても美味しい!

オブレアス「Obleas」

https://pixabay.com/es/

この丸い駄菓子はスペインからメキシコに入り、人気になりました。カトリック宗教の中でオスティアと呼ばれて、良く使われています。日本のミルクせんべいとよく似ています。
材料は小麦粉や水、卵、砂糖、ひまわり油で、たまにアマランサス粉も使われています。薄味で、鮮やかな色付けがされており、中にははちみつや、アマランサス、ミルク、チョコが挟まれています。
近年、あるオブレアス製造会社が、いろいろな味を革新して、ココナッツやマザパン、リンゴ、クルクマ(ウコン)、ヒマラヤ塩、抹茶味等を食べることができます。食べてみませんか?

タマリンド「Tamarindo」

Dulces artesanales Rubí

タマリンドと言うお菓子は、タマリンドの木の実で作られています。作り方はタマリンドの茶色い長い木の実をゆでて丸めたもので、味は甘い、酸っぱい、甘酸っぱい、塩辛い等の味を付けることができます。タマリンドの木は元々アフリカの木で、メキシコではスペイン人によるアメリカ大陸の植民地化が起こった時にメキシコに持ち込まれました。 
タマリンドは様々なメキシコ料理に利用されており、年齢関係なく皆がタマリンドを味わえます!

タマリンドの実

コカダ「Cocada」

Cocadas. c Ediciones Larousse / Federico Gil.

コカダと言う伝統的な甘いお菓子はすりおろしたココナッツで作られていて、季節を問わず食べることができます。すりおろしたココナッツは、砂糖かきび糖、水と混ぜて丸い形にします。地域によりコカダを作るときに牛乳、卵の黄身を使います。黄色、白、薄い黄色等の色があり、特に海岸の辺りで買うことができますが、海岸以外にもあります。幼い頃何回か食べましたので、懐かしい味です。

メキシコの伝統的なお菓子は特徴的で、歴史的や伝統的な作り方等に満ちており、それは現在でも存在しています。メキシコに行ったら是非いっぱい味わってください!
さて、ブログを終わる前に久しぶりにスペイン語の言葉を少し学びましょう!

Dulce「デゥルセ」は甘い・お菓子です。

Picoso, picante「ピコソ」「ピカンテ」は辛いです。

Sabor「サボル」は味です。

Sal「サル」は塩です。

Azúcar「アズカル」は砂糖です。

Agua「アグア」は水です。

毎月、交際交流員からメキシコ・ニュージーランドについて、私たちのいろいろな国の文化等を紹介しています。私「Claudia」とトレース「Trees」の名前を市のホームページで検索したらブログを読めますので、良かったら見てください。

それではまたね!Adiós「アディオス」!




 

<全てのメキシコのお菓子を食べてみたいモミ~!

 

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ニュージーランドに旅行したら・・

2023年03月23日 | 国際交流員から

ワイヘケ(Waiheke)島の「テ・モトゥ ヴィンヤード(Te Motu Vineyard)」
(先週母から送られてきた写真)

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服


皆さん、いよいよ春になります!
日本では、そろそろ桜が咲く季節になり、新しい生活が始まるとともに、卒業式や入学式が行われていることがとても素敵な雰囲気だと思います。しかしNZでは、「新しい生活の始まり」の時期は今の時期ではなく、年明けの方がそうだと感じます。なぜなら、新しい学期は2月から始まりますし、引っ越しの多くもその時期になるからです。

最近、NZにいる友達から「今月、日本に来てるよ~!」という連絡が増えてきています。暖かくなって皆さんも出かけたくなりますよね。そこで、今月のブログで皆さんに紹介したいのは、オススメのNZ旅行企画です!
これから海外に行くことを考えているなら、NZ出身の私からの提案を聞いてください。

ニュージーランドに行くなら

  • NZに行ったことがなければ、各地域の距離感などを想像しながら企画するのは難しいですね。NZの国土は日本より少し小さいですが、日本みたいな新幹線などがないので、色々な場所に行くには全体的に時間がかかります。また、車の運転ができるかどうかにもよります。私みたいに運転が全くできない方であれば、観光バスがオススメです。
  • 「いつ行くのか」も大事ですね。特に、NZの季節は日本と反対ですから、今は秋の始まりです。10月(春)~4月(夏)の暖かい季節がオススメです!もう一つは、日本では北の方が寒いですが、NZは逆で、南が最も寒いです。赤道を越えていくと、色々と不思議です!

それでは、オススメの観光についてお伝えします!
まず、NZの北島から紹介します。

北島(North Island)
(マオリ名:テ イカ ア マウイ(Te Ika-a-Maui))

ほとんどの飛行機は、北島にある「オークランド(Auckland)市」の国際空港に到着しますので、そちらからスタートです!空港からバスに乗ると、40分ぐらいで市内まで行けます。

オークランド(Auckland)市
(マオリ名:タマキ マカウラウ(Tamaki Makaurau))

オークランド市はNZの中で一番「都会」っぽい都市ですので、色んな観光ができます。例えば:

  • 「ワイヘケ(Waiheke)島」でワインツアー(市内からフェリーで片道約50分)
  • 「デボンポート(Devonport)」のカフェでぶらぶらして、砂浜でリラックス(市内からフェリーで片道約15分)
  • 雨の日:オークランド美術館・博物館、「クイーン ストリート(Queen Street)」で買い物(市内)

左:「ワイヘケ(Waiheke)島」の絶景(上)、ワインティスティング(下)
右:オークランド市内の「クイーン ストリート(Queen Street)」とその目印である「スカイタワー(Sky Tower)」

せっかくNZへ行くなら、オークランド市だけじゃもったいないので、南の方にも向かって行きましょう!北島の中央周辺にあるこれらのスポットもオススメです:

  • 「ホビットン(Hobbiton)」という「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」映画シリーズのセットでツアー、ワイトモ(Waitomo)」でホタルの洞窟ツアー
  • 「ロトルア(Rotorua)市」でマオリ文化体験・天然温泉*(*水着必要!)
  • 「タウポ湖(Lake Taupo)」でクルーズ、「フカ滝(Huka Falls)」

左:「ホビットン(Hobbiton)」の丸いドア
右:「フカ滝(Huka Falls)」から勢いよく流れる水がとてもきれいな水色!

北島のもっと南へ行くと、首都のウェリントン市に着きます。

ウェリントン(Wellington)市
(マオリ名:ポネケ(Poneke)、
または テ・ワンガヌイアタラ(Te Whanganui-a-Tara))

「ウェリントン市」は私の地元ですので、見逃せません!箕面市と姉妹都市の「ハット市」も、ウェリントン地域にあります。
これらのスポットはいかがでしょうか:

  • 鮮やかな赤色の「ケーブルカー(Cable Car)」に乗って、「ジーランディア(Zealandia)」という在来種の鳥のための聖域で自然ウォークと鳥を近くで観賞
  • 箕面市との国際協力都市「ハット(Hutt)市(マオリ名:テ アワ カイランギ キ タイ(Te Awa Kairangi ki Tai))」にある「デイズ ベイ(Days Bay)」の浜辺でのんびり
  • 雨の日:「テパパ(Te Papa)博物館」でNZの歴史を感じ、市内のカフェやバーを巡って食べまくり(「フラットホワイト」というカフェラテと、チーズスコーンがオススメ!)

上:「ケーブルカー(Cable Car)」を降りた後の風景
右下:「ジーランディア(Zealandia)」で自然ウォーク
左下:「テパパ(Te Papa)博物館」にあるマオリ族の伝統文化財

最初に書いたブログにも「ウェリントンで歩き旅」について書きましたので、興味があればご覧ください。

それから、できればNZの南島にも行ってみませんか?
ウェリントン市からフェリーか、飛行機で行けます。私はまだ南島へ複数回しか行ってないですが、いくつかオススメしたいスポットを紹介します。

南島(South Island)
(マオリ名:テ ワイ ポウナム(Te Wai Pounamu))

  • 「カイコウラ(Kaikoura)市」で野生クジラを見に行く「ホエールウォッチングクルーズ(Whale Watching Cruise)」
  • 「テカポ湖(Lake Tekapo)」で星空観賞(天気が良ければ、天の川も見えるかも!)
  • 「クィーンズタウン(Queenstown)市(マオリ名:タフナ(Tahuna))」
     で絶景が望める立登り、スキー(冬)、バンジージャンプ
  • 「ミルフォードサウンド(Milford Sound)」で一日バスツアー、クルーズ

クィーンズタウン市の「クィーンズタウン ヒル(丘)(Queenstown Hill)」
私も登ってみましたが、「丘」登りではなく「山」登りでした・・(高さ907メートル)

私は箕面市に来る前に、「NZの観光地へ旅行に行かなくちゃ!」と思い、クィーンズタウンとミルフォードサウンドに行ってきました。私は知らなかったですが、この「サウンド」とは、「音」の意味ではなく、「海の入り江」という意味です!
この場所の一日バスツアーでは、忘れられない様々な絶景を見ました。携帯の電波が届かない青々とした森から雪山に飛び込むと、船から大自然の景色と生き物が見られました。
実は前の日のツアーに行くはずだったんですが、アラームがならずに寝坊して行けなくなってしまいました。本当にがっかりしましたが、どうしても行きたくて、次の日のツアーにもう一度申し込み、行くことができました。そして、その日のガイドさんがその地域と深い関係があり、彼の話がとても興味深くて、本当にあの日に行けて良かったと思いました!


「ミルフォードサウンド(Milford Sound)」クルーズ

最後に、オークランドに戻って国際空港から帰るとNZ旅行は終了となります。もし、NZに行くことになったら、是非声をかけてください!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンでご覧ください!箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があって、国際交流員の私とクラウディアさんがその国の文化を紹介しています。
それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)




ということは、
   ニュージーランドでの紅葉は今頃だモミ~

 

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メキシコに行ってきました(旅の思い出)!

2023年02月10日 | 国際交流員から

こんにちは!あっと言う間に2月になりましたね。まだ、寒い日が続きますので、体を温めるようにしましょう!

クエルナバカ市

 

クラウディア オセゲダ

国籍:メキシコ
職業:箕面市国際交流員
趣味:登山、コーヒーを飲むことなど
スペイン語の挨拶:¡Hola! (オラ)よく使う挨拶

去年11月に書いたブログでは、メキシコのお盆「死者の日」はどんな祝い?を紹介しました。メキシコのお盆のお祝いについて、また、どういう風にお祝いするか等を書きました。興味があれば、是非読んでみてください。

私は2019年から新型コロナウイルスの影響で家族に会えなくなって3年以上を過ごしました。しかし、私にとってメキシコを一番恋しく感じることは家族から離れていることです。
2022年12月に、久しぶりにメキシコに帰ることができましたので、今月のブログでは、メキシコ旅行のこと等について、紹介します。では、始めましょう!
先ず、メキシコの季節は日本と同じですが、面積が広いので北の地域と南の地域では気温が大分違います。私は南に位置している市「クエルナバカ市」の出身で、天気がいつも良いので、常春「スペイン語で:Eterna Primavera」と呼ばれています。12月に帰った時、最高気温は25℃で最低14℃ぐらいで、とても暖かかったです。

クエルナバカ市の中心

着いたとたんに妹がクリスマス会に誘ってくれて、久しぶりにメキシコ料理を味わえました。そこで、初めて「Tamal de Cecina(タマル デ セスィナ)」と言う料理を食べました。その料理の詳しい作り方は分からないですが、薄い牛肉やサボテン、辛いソースが使われているそうです。1人分の量が約一キロでびっくり!食べきれなかった!味は美味しかったけど、量が多すぎるかもしれませんね。

(左上)タマル デ セスィナ 
(右上)チラキレス(モーニングでよく食べる料理)
(左下・真ん中下)妹と私 残り2枚写真はメキシコの手作りパン

メキシコでは、1年を通して様々なお祝いや祭りが行われます。ちなみに私の一番好きなお祝いはクリスマスです。クリスマスを祝う時は家族と共に過ごすので、心が満たされます。皆が美味しい料理を作ったり、プレゼント交換を行ったり、親戚が集合したりなどをします。あちこちにクリスマスツリー他、色んな飾り物を見ることができます。

(右下)サンタクロースが見える!

12月初旬から、メキシコの様々な地域では大きなクリスマスマーケットのお店が街に並びます。そこでは、クリスマスの飾り物や野菜、季節の果物、おもちゃ等を買えます。マーケットでは、野菜・果物の並び方は、大切なことで、お客さんからすぐ見えるような色彩を目指して考えています。

メキシコのマーケット

メキシコの旅をしている間クエルナバカ市からおよそ3時間離れているゲレロ州 アカプルコ市の砂浜に8年以上ぶりに訪れました。とても暖かくて、人数が多かったです。ずっと行っていなかったので、いろいろなことに気が付き驚きました。例えば砂浜の辺りで何でも商品を買えるし、何でも飲食ができるし、ミュージシャングループのパフォーマンス等も楽しめます。ドーナッツもありました!

アカプルコ市の砂浜(左下)ドーナッツ!

メキシコの自然は豊かで、それぞれの地域で種類が独特です。クエルナバカ市では、冬の季節でも多くの花が咲きます。下の画像で珍しい木(左上:木、右上:実)を見つけました!しかし、名前は全然分からないです。誰かこの珍しい木の名前が分かったら教えてください!右2段目にある植物は、カクタス科です。左下のオレンジの花は、ビグノニア科で、つる性植物のなかでもたいへん強健で千切れにくい品種です。右下にある植物はオオハマボウと呼ばれ、アオイ科です。この花は同じ木に黄色い花・赤い花が咲いていました!

クエルナバカ市にある植物

家族に会えたり、新しい料理を食べたり、楽しい体験をしたりしましたので、心が幸せになりました!時間が一瞬で終わったので、また家族と一緒に過ごせれば良いと思いました。

真ん中:私の家族(半分ぐらい)
その他の写真は食べた料理です

毎月、私たちは国際交流員として、ニュージーランドから「トレース」とメキシコから「クラウディア」がそれぞれの国について面白いことを市のホームページに掲載していますので、是非読んでみてください!また、私たちの国々についてもっと知りたいことや興味があることがあれば、教えてください!

<次の旅行ではかばんに入れて連れていってモミー!

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ニュージーランドあるある

2023年01月24日 | 国際交流員から
「Quasi」:美術館の上に経っている奇妙な手の彫刻
が都市の話題になりました。

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

皆さん、Happy New Year!
ニュージーランド出身のトレースです。2023年もよろしくお願いします。

ニュージーランド(以下NZ)のオークランドに住む日本人の友だちによる話です。ある日、両親が海岸で怪我をしたコガタペンギンを見つけ、獣医に連れて行きました。

見つけたのは世界で最小のペンギン、NZ在来種の「コガタペンギン」
 
この経験はめったにないですが、私にとっては「NZだからこそ」のような感じがします。最近、箕面市からNZへ留学に行く学生と話したので、そこで気づいた「NZあるある」を紹介します!

「半分ぐらいの人裸足」
これは地域によりますが、海のすぐそばに住む私の親戚はほとんど裸足で、それで足の裏が固くなったみたいです。夏には特に裸足の人が多くて、たまにスーパーの中で裸足の客もいます。ただ、私の実家の車道は尖った石でできてるからあまり裸足で歩かず家にも靴のままで入ります(しかし家庭によるので、玄関に入るときは確認しましょう!)。
海に近いほど裸足の人が多いと思います。
 
「降りるとき皆がバスの運転手に何かを叫び出す」
バスを降りるとき、必ず運転手に「Thanks」(ありがとう)、または同じ意味で「Cheers」などと言います!しかし、後ろのドアから降りることもできるので、そうすると運転手さんに聞こえるように少し大声で叫んでしまいます。
それと店員とお客が談笑する習慣が強いと思うので、びっくりするぐらい店員さんから話しかけられます。よく「Hows' your day going(今日はいかがですか)?」と話しかけられます。
停留所でバスに手を振らないと止まってくれないこと
もありますので
ご注意ください。
 
「まだ15時なのに、大体のお店がClosedになっている」
早めに閉店する店が多いです。また、日曜日にほとんど定休日になっています。一方では、深夜でも乗れるバスが数本あるので、日本へ来るとバスや電車の最終時間の早さにびっくりしました。
また、午後にはカフェがほとんど閉まっていると思います。なぜかというと、コーヒーが一番カフェィンが入っているイメージを持ち、朝一・朝休憩の時間に飲むものだと考えていますから昼食後に飲まない人が多いです。
日本みたいなコンビニの代わりに「Dairy(デイリー)」があります。
ほとんど家族で経営しているため、大体18時~21時に閉まります。
 
「いつも見られています」
急に友だちから私が写っている写真をもらうと周囲を確認する
 
時々日本に住んでいると「NZ人の〜さんを知っていますか?」と聞かれることがあります。多くのNZ人は、「NZはそんなに小さくないよ!」と思うのですが、悔しいながらも、知っている方が多いかもしれません!
これに関して、NZで「2 Degrees of Separation」の言葉が良く出てきます。これは「6 Degrees of Separation」(人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人と間接的な知り合いになることができるということわざ)をNZ版にアレンジしたものです。なぜなら、NZの人口は少なく(約500万人)、都市はそんなに大きくはないので、だれでも知り合いの知り合いだからです。
出身地であるウェリントンの市内で歩くと、知り合いに出くわします。出くわす友だちとタイミングが合えば、その場で遊びに行くこともあるから好きです。箕面市もそんなに大都市ではないので同じような感じがしますね。
 
「DIYは趣味だけではなく、考え方なんです」
夏休み中、両親はいつも家の一部をペンキで塗る作業をします。
外でも(3階建て高さの足場で・・)
 
「DIY(自分でやってみる)しすぎ」の習慣があると思います。私の両親は業者に頼むとあまり良くない品質だった経験があるため、ほとんど全部自分でします。私は高所恐怖症なので、足場で両親を見るだけでも怖くなります。私の友だちも未経験で木造の小屋を作ることになり、「ものすごく危険だったけど、ものすごく楽しかった」と言いました。
引っ越しするときも、なるべく自分でやってみようと考えることが多いです。私も、以前住んでいたアパートは、入居は自分でできましたが、退居した時は荷物も増えていたのでさすがに自分で無理だと思って引っ越し屋さんに依頼しました。
誰かが「自分で運べると思ったけどその大変さに気がついた」
と思われる現場
 
「地域の名(動)物」
NZでは外で猫を見かけたら、おそらく誰かのペットです。ウェリントン市内では、中心部の高層マンションよりも郊外の小さなアパートに住む方が多いし、野良猫はあまりないから、人懐っこい猫に触れ合えるかもしれません。そんな猫を見かけたら、猫派の中ですぐ噂になります。それからファンの数が増え、有名人みたいな猫たちがいます。
中心部まで降りる階段の一つでは、人懐っこい白黒猫の「シルベスター」が住んでいます。私も彼が大好きで、行き先の途中じゃなくてもそこを通っていました。彼は人気があり、壁画も作られました。
シルベスター
(右:Jack Baucke より)

神様のような存在の「ミッテンズ」というもう一匹の猫がいます。町並みを歩くと、まるで主のように、店に入っていく姿を見かけます。それで有名になり、ミッテンズをテーマにした美術展が開かれたり、子どもの絵本が作られました。また、市長からミッテンズに「市の鍵」を与えられました。それは顕著な活躍をした市民だけに贈られる最も名誉ある賞(「信頼」の象徴で「鍵」の形になった)です。
私もミッテンズに会ったことがあります。友だちと公園で座っていると、ミッテンズが私たちに近づいてきました。彼は撫でられたいというより、撫でさせてあげようという振る舞いで、撫でられ終わると、次の目的地へ向かっていました。
 
「あるはずがないところに何かが見えてしまうかもしれません」
手の届かない場所に物を置くのはイタズラするNZの若者の特技である
 
バスの窓から見ると、いつも何かが目にとまります。木の上にある交通規制のカラーコーンとか、電柱に湯たんぽが刺さっているとか。少し変わっているユーモアなのか、イタズラ好きな文化なのか、被害を及ぼさない限り私は好きです。
他に不思議なのは、実家はそんなに田舎ではないはずですが、道に鶏がいたり、牛の鳴き声が聞こえたりします。
ある朝、通勤途中、その道路の車全部に、
ハムが一枚ずつ窓ガラスに貼ってあることに気がつきました。謎!
実家の窓から見たロバとの散歩
 
「海獣が現れたら、多分日光浴したいだけ」
NZでは肉食の在来動物がいません。日本と同じく、NZで山登りは人気ですが、日本に来てから山登りをすると野生動物の恐れがあると気がつきました。NZではクマやイノシシのような動物はいません。しかし、季節によっては、海岸に行くとアザラシを見かける可能性があります。一度、職場の近くの海岸でアシカが現れて、仕事中に多人数が見に行っていました。別の種類の「ニュージーランドオットセイ」も普通に見られます!アザラシが交通渋滞に巻き込まれたこともあります。
ニュージーランドアシカ(世の中には約12000頭しかない)
ニュージーランドオットセイ(普段は岩でゆったりしている)

他にもいろんな「NZあるある」や面白いものがあります。とあるトンネル内でクラクションを鳴らす習慣とか・・想像するNZと実際のNZとはいろんな違いがあると思いますから、実際行ってみないと!

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それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)





 < Year of the Rabbit(兎年)もよろしくモミ〜!

 

 

 

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みのおバーサリー!ニュージーランド人が箕面暮らし1周年

2022年12月15日 | 国際交流員から


Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服

 

皆さん、ごぶさたしております!
私が箕面市に来てから1年が経ちました。別の国に住むと、「その国でしか出来ないことをたくさんしよう!」と思うので、自分の国で過ごす1年と比べて、楽しいことをたくさんしている気がします。それが日本での生活が好きな理由の一つです。

最近、国際交流員としての活動がどんどん増えてきています!例えば・・・

  • 11月24日(木)に箕面市立第六中学校で行われた全校生徒対象の「平和学習」に参加し、ウクライナの方の通訳をしました。詳しくは、学校のブログを読んでください。

  • 11月27日(日)「第2回箕面市姉妹都市交流フォーラム」にパネリストとして参加しました!詳しくは、箕面市長タイムズを読んでください。

姉妹都市交流フォーラムでクラウディアさんと一緒に
NZとメキシコについて発表

  • 12月2日(金)に(公財)箕面市国際交流協会(MAFGA)の「コムカフェ」というカフェで、初めて一日シェフとして「NZ料理」を作りました!コムカフェのホームページはこちらです。

   

コムカフェでのチャレンジカフェが成功しました!

次は、今週末12月17日(土)午前11時から、「タッキー816みのおFM」の「みのたんらじお」にゲストとして出演します!ラジオデビューで国際交流員としての活動や、ニュージーランドのことについていろいろ話しますので、是非聞いてください。

さて、私がいなかった2022年の間、NZではどんなことが起きたのでしょうか?話題のニュースをまとめました。

3月

  • NZと日本の外交樹立70周年にあたるため、NZのアーダーン首相が首脳会議のために来日しました。

アーダーン首相 (New Zealand Embassy of Japan, MFAT) 

6月

  • メタンガスを削減するため、奇妙な「牛や羊のゲップに課税する計画」を発表しました。

私の実家の近くで見かけた牛さん

8月

  • コロナ禍でNZへの入国がほぼあり得なくなりましたが、8月に初めて入国を完全再開しました。

  • クライストチャーチ市での地震が起きてから11年、地震後初めてクライストチャーチ市の象徴的な大聖堂の中に作業員が入れました。地震で崩壊した箇所を現在修復中で2027年に終了予定です。


左:ウェリントン空港のランウェイで「ウエルカム(いらっしゃい)ファーナウ(家族)」(Wellington Airport)
右:2011年地震後のクライストチャーチ大聖堂 (New Zealand Defence Force via Wikimedia Commons)

9月

  • 私の大好きなNZのチョコレートブランドが新商品ヘーゼルナッツクリームの発売を開始し、国中がメロメロになりました。まだ食べていないですが、両親にたくさん送ってと頼みました。

新商品のヘーゼルナッツクリームチョコレート

10月

  • 新しい美味しい物が出てくると、別の美味しい物が失われてしまうみたいです。子どもに人気だったガムキャンディーが入っているバブルガム味のアイスクリームの製造中止が発表され、様々な反応が全国に響きました。
  • 今年の「Bird of the Year(今年の鳥)」(保護の意識を高めるためのコンテスト)で「ピワウワウ」(イワサザイ)という鳥が一位になりました!

左:最後に味見したかった、あの懐かしいアイスクリームpngwing
右:小っちゃくて鮮やかな「ピワウワウ」
(Francesco Veronesi via Wikimedia Commons)

11月

  • 女子ラグビーワールドカップがNZで行われ、NZが優勝しました!開催国として優勝を果たしたのは初めてでした。普段はあまり認知されていない女子スポーツを知らしめた歴史的な優勝でした。

黒いユニフォームがNZの女子ラグビーチーム「Black Ferns」です!
(Roudiere via Wikimedia Commons)

12月

  • 男子ラグビーリーグワールドカップでサモアがイギリスに勝ちました!サモアは小さな島国で、選手がとても強くても、世界大会に出場できる機会やサポートが少ないらしいです。NZで住むサモア人が多く、私達はサモアのことをとても誇りに思っています。ファンの反応がすごくて、友達によると「NZが一時的にサモアになった!」ぐらい盛り上がりました!

NZ出身サモア人の友達が大阪市で祝いました!
掛け声は「685(サモアの国番号) to the world (を世界へ)!」

今年、箕面市でいろんなことを出来ましたが、来年ももっと頑張りたいです!今月NZにいる家族や友達から「Care Package(救援用品)」(NZから離れた人がホームシックにならないよう、家族や友達が美味しい物をいっぱい詰め込んだ箱)が配達されています。クリスマスまでに私のところに届いたら、友達と集まって、全部食べるつもりです!

他のブログに興味があれば、「国際交流員から」のボタンでご覧ください!
箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があって、国際交流員の私とクラウディアさんがその国の文化を紹介しています。以前のNZ国際交流員がこちらでNZの夏クリスマスについても書きました!

それでは、メリ・キリヒメテ(マオリ語で「メリークリスマス」)!




<ニュージーで夏クリスマスを経験したいモミ~

 

 

 

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メキシコのお盆「死者の日」はどんな祝い?

2022年11月18日 | 国際交流員から


Hola! (スペイン語でよく使う挨拶)
国籍:メキシコ
氏名:クラウディア
職業:箕面市国際交流員
趣味:登山、コーヒーを飲むこと

皆さん、こんにちは!11月になりましたね。どんどん寒くになりましたので、風邪をひかないように気を付けましょう!
2ヵ月前のブログでは、「9月にはメキシコ独立記念日があります!」を紹介しましたので、まだ読んでいないかたは、リンクをクリックして読んでみてください。

最近、よくある質問は「メキシコの季節は日本と同じですか?」です。何度も同じ質問をされていますので、正解は。。。日本と同じです!赤道より南にある国々は季節が反対ですが、日本とメキシコは赤道より北の位置なので季節の順番が一緒です。

それでは、今月のブログについて、紹介します。3年前のブログでは、メキシコの「死者の日」というお祝いについて紹介しましたが、今月のブログではまた「死者の日」について紹介します。この古来のお祝いは、メキシコでは11月1日と2日に行います。皆がきっと知らないこともあると思いますので、一緒に学びましょう!

 https://www.gaceta.unam.mx/dia-de-muertos-zapoteca/

メキシコの死者の日「Día de muertos(ディア デ ムエルトス)」というお祝いは日本のお盆と意味が近いです。メキシコではハロウィンは関係ありません。

この2日間には、亡くなった人の魂が戻ってくると思われているので、お迎えするために祭壇を用意します。祭壇で揃えた物は大事でそれぞれ意味があります。
まず、亡くなった人の好きな物を飾り、また魂を綺麗にするため、床に石灰岩で十字架(東西南北を表す)を描きます。祭壇に奉納された人のために砂糖やチョコレートで作られた骸骨の額に名前を書きます。祭壇に置いた水が入ったコップは、生命を表し、また、渇きを癒やすことを表します。ろうそくは愛情や戻る道を表しています。祭壇に置く物の中で、私が一番好きなものは、死者のパン「Pan de muerto(パン デ ムエルト)」です。とても美味しいです!

祭壇
https://www.kioscodelahistoria.com/single-post/2019/10/28/el-altar-de-muertos

メキシコにある祭壇

死者のパンについて、説明します。この特別なパンは10月末から11月中旬までしか食べられません。このパンの丸い形には深い意味があります。

死者のパン「Pan de muerto(パン デ ムエルト)」

丸い形は、人が生まれてから死ぬまでのサイクルを輪で表したもので、真ん中にある丸い部分は頭蓋骨を表します。パンの味については、亡くなった人たちへの追悼の意を込めて、オレンジの花の味にされています。また、4つの長細い部分は骨と涙の痕を表します。このパンの意味は知っていましたか?私はいろいろなことを知らなかったので、勉強になりましたよ!

今年の10月29日にメキシコシティで、素晴らしい死者の日のパレードを3年ぶりに行い、様々な死者の格好した衣装でボランティアたちが参加しました。すごい素敵な衣装を見てメキシコの雰囲気を感じることができると思いますので、良かったらインターネットでメキシコの死者の日のパレード「Desfile del día de muertos (デスフィレ デ ディア デ ムエルトス)」を検索してみてください!

11月1日と2日に多くの人たちは、お墓参りをし、掃除をして時々お墓でいろいろなメキシコ料理を食べたり、音楽を演奏したりします。2日間はとてもにぎやかで元気になる日なので皆楽しみに待っています。子どもたちは道で衣装を着ながら、辺りの家々にお菓子を貰いに行き、特別な曲を歌います。歌わない場合、お菓子は貰えません!今年、私の妹はお菓子を配った時にこの衣装を使いました!

私の妹

死者の日では、悲しさより喜びの気持ちで亡くなったかたを迎えます。私は一年前の死者の日の時、箕面市にいる友だちの家で久しぶりメキシコの伝統的な衣装を着たり、顔もメイクアップしたりして、メキシコの死者の日を一緒に楽しみました。写真をご覧ください!

友だちのお孫さんと私

死者の日ではいろいろな楽しいことがありますので、機会があれば是非メキシコに行ってみてください。
毎月、様々なメキシコ「クラウデイア」とニュージーランド「トレース」のそれぞれの国について面白いことを市のホームページに掲載していますので、是非読んでみてください!


<死者のパンを食べてみたい!モミ~

 


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ニュージーランドが含まれている地域「ポリネシア」の伝統的なタトゥー

2022年10月06日 | 国際交流員から

キアオラ!(マオリ語で「こんにちは!」)
ニュージーランド(以下NZ)出身の国際交流員、トレースです。

南太平洋の方々の伝統的なタトゥー、見たことがありますか?あの強いラグビーチームの「オールブラックス」のラグビー選手たちや、ディズニー映画「モアナ」に出てくるキャラクターでよく見る、そう、それです!今回のブログでは、ポリネシアの伝統的なタトゥー(「tattoo」)です。

jeanfrancois beausejour from cannes, france, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

伝統的なタトゥーが入っている「オールブラックス」
(NZ代表のラグビーチーム)の選手たち
(jeanfrancois beausejour from cannes, france, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

「ポリネシア」とは、南太平洋の様々な島国がある地域です。その地域にはNZや、ハワイ、サモアなどおよそ1000以上の島が含まれています。NZはその中では一番大きい島国で、他の島から移民が多いです。島によって、それぞれ異なった先住民の文化がありますが、似たような部分もあります。ポリネシアの先住民のことは、まとめて「ポリネシアン」、または「パシフィカ」と呼ばれます。NZ先住民のマオリ族の文化をポリネシア全体と比べてみると、言葉や神話などの共通点がたくさんあります。

Map of Polynesia, Oceania, Hobe / Holger Behr
ポリネシアの地図

共通点の一つに伝統的なタトゥーの文化があります。マオリ語では「Tā Moko(タ・モコ)」と呼ばれます。サモア語やトンガ語で「Tatau(タ・トウー)」と呼ばれ、それを聞いたイギリス人が「Tattoo(タトゥー)」と呼び始め、その言い方が世界に広がりました。

伝統的なタトゥーのデザインはひとつひとつ異なります。パターンや、身体に入れる位置まで、それぞれ深い意味があります。例えば、身体の上半身が「天国」を表し、下半身が「地」、背中が「過去」、胸や腹が「将来」などです。その理由の一つは昔のポリネシアでは文字で書くより絵や口伝えで歴史を語った社会だったからです。何より、聖なるものとして世代を超えて受け継がれてきました。

伝統的な入れ方で使われる道具は骨で作られて、激しく痛みますが、その痛みを耐えることも成長の試練として見られます。現在はタトゥーガンが一般的ですが、今でも伝統的な方法で入れることもあります。

NZ Government Tourist Department (Wellington) :Portrait of unidentified Maori man

Tohunga tattooing a Maori woman
左:1880年代、マオリ人の男性の伝統的なタトゥー

右:1910年代、伝統的な道具でマオリ人の女性の顎にタトゥーを入れている
(左:New Zealand. Tourism Department. NZ Government Tourist Department (Wellington) :Portrait of unidentified Maori man. Ref: PA2-1204. Alexander Turnbull Library, Wellington, New Zealand. /records/23018565 , 右:Tohunga tattooing a Maori woman. Evening post (Newspaper. 1865-2002) :Photographic negatives and prints of the Evening Post newspaper. Ref: 1/4-021668-F. Alexander Turnbull Library, Wellington, New Zealand. /records/22741414 )

イギリスから人が来る前までは、ポリネシア社会ではタトゥーを入れていない人の方が少なく、2千年以上の歴史があるそうです。しかし現在の社会では、タトゥーには「危ない」とか「怖い」イメージをもたれることが多くあって、NZにもあります。

多くのポリネシア人の願いとは、伝統的なタトゥーを一般的なタトゥーと一緒にせずに、大事な文化の一つとして認めて欲しいということです。私もそう思います。その願いを込めて、伝統的なタトゥーが先住民の文化とともに復活するシンボルになっていて、受け入れが増えているように見えます。特にマオリ族の「Moko Kauae(モコ・カウアエ)」(女性の顎にある伝統的なタトゥー)は特徴的で、最近では有名な政治家やニュースキャスターがそれを入れてきました。

Profile photo of Hon Nanaia Mahuta - Labour candidate for Hauraki-Waikato in the 2020 New Zealand Election
顎に伝統的なタトゥーが入っているNZでの初めての
政治家「Nanaia Mahuta(ナナイア・マフータ)氏」
(New Zealand Labour Party., CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

一つ注意してほしい点がありますが、それはポリネシアの伝統的なタトゥーを真似しないでほしいです。上記のように、非常に大切な文化で、ポリネシア人以外の人が真似するのは、悪いことだと見られています。説明するとかなり難しいですが、ポリネシア人にとって、伝統的なタトゥーとは今まで経験された差別を乗り越え、祖先の霊を偲ぶものだからです。真似するより、ポリネシア人と相談したり応援したり、文化を学んでくれたらとても嬉しいです!

最後に、サモア人の友達の伝統的なタトゥーの意味について聞きましたので、読んでください。

「タトゥー全体で様々なことを表しています。自分の文化を守り続けることや、サモアの家庭で育って学んだ原則に従って生きることなどです。
大きな輪(A)が兄弟や家族、手首に近い輪(B)が母を示します。家族としていろんな目に遭い、特に母が家族のために払った犠牲が多くありました。腕を見ることで、私のルーツや、ここまで支えてくれた人々をいつでも思い出せます。」




それを聞いて、このブログで私が伝えたかった思いをまとめくれたように感じました。これからポリネシアの文化をもっと学びながら、皆さんに広げられるように頑張っていきます!ちなみに、先ほどのオールブラックス(NZ代表のラグビーチーム)対日本代表のチームの試合が今月29日、東京でありますので、興味があれば見に行ってください!多くのオールブラックスのメンバーが伝統的なタトゥーを入れている姿が見られます。試合を楽しむのはもちろんのこと、伝統的なタトゥーの歴史や意味を少しでも感じてくれたら嬉しいです!

他のブログに興味があれば、右上の「国際交流員から」のボタンを押すと、国際交流員の2人の毎月のブログが見られます。読んでくれたら嬉しいです!前NZから来たベラさんもマオリの神話について書いていましたので、是非読んでみてください!

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)


< なるほど、タトゥーは元々ポリネシアの言葉だモミ~!


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9月にはメキシコ独立記念日があります!

2022年09月15日 | 国際交流員から

あっという間に9月になりましたね!まだ残暑を感じますが、元気でお過ごしでしょうか?今年の年末まで、残り3ヵ月と少しですね!私は12月にある「クリスマス」お祝いが大好きですから一生懸命年末を持ち望んでいます!メキシコ出身の国際交流員クラウディアです。今年の8月で箕面市役所で勤務して、満3年間経ちました!時間が一瞬で過ぎたように感じます。
前回のブログでは、「メキシコで人気のスポーツといえば?」を紹介しましたので、まだ読んでないなら是非読んでみてください。
独立記念日についてのブログを書き始める前に、メキシコについて、大事なことを一緒に学びましょう!

・まず、メキシコはアメリカ大陸に位置し、北の方はアメリカで、南の方は南米の間にあります。

・国旗は3色旗で、それぞれ色が意味があります。緑は独立、白は民族統一、赤は国民的英雄が流した血を象徴していると言われています。真ん中にある国章は、サボテンの上で鷲が蛇を食べている姿が描かれています。この国章には、古代の伝説があります。

・メキシコでは最も話されている言語はスペイン語ですが、2番目は、ナワトル語です。全部で69言語あり、そのうち68は先住民族の言語で、また、約350の方言も存在しています。

・メキシコの人口は、ほぼ日本と一緒です。世界の人口ランキングでメキシコは10位で、日本は11位です。

それでは、独立記念日について、ブログを始めましょう!9月16日にメキシコで最も盛大で大事な祝祭として、Día de la Independencia「独立記念日」があります。ちなみにメキシコでは、9月~2月上旬まで、いっぱい祭りがあって、美味しい料理を食べられる季節なので、メキシコ人はダイエットするのは、絶対無理です。2月末に主な祭りが終わるので、皆がダイエットをスタートします!(笑)

Día de la Independencia「独立記念日」には、メキシコの歴史が深く関係しています。古代文明からスペインによるアメリカ大陸の征服、そしてメキシコ独立まで数百年の長い歴史があります。今回は、スペイン人たちがメキシコに来てからどんな影響を与えたか少しお話します。

イタリア人の船員クリストファー コロンブスが1492年、ヨーロッパから航海し、今日の南アメリカ諸島に到達しました。当時この地域には、すでに3万年も前から先住民族が住み着いていましたが、ヨーロッパの人々にはほとんど知られていませんでした。コロンブスたちは、島に上陸した途端に、アラワク族と呼ばれる先住民族に出会いました。そして、スペインに帰国後、スペインの王たちに新しい豊かな場所を見つけたと報告に行きました。それを聞いたスペインの王はその後多くのスペイン人を連れてアメリカ大陸に渡り、そこをスペインの一部として、領土を支配しました。

コロンブス

コロンブスたちの上陸は、先住民族にとって良いことではありませんでした。理由は、先住民族の生活の進路を変え、最終的には彼らを絶滅寸前にまで追い込み、その文化を破壊してしまったからです。そして、エルナン コルテスによってメキシコにあったアステカ帝国が征服されてしまいました。

スペインから来た人々は、いろいろな違反をしたり、強奪をしたりしました。先住民族たちは、このような恐ろしい状況をもう我慢出来ず、戦う計画を考えました。そして、1810年9月16日にメキシコの歴史的かつ最も重要な戦い「独立戦争」が始まりました!この恐ろしい戦争は11年間続き、1821年9月27日に終結しました。メキシコは、立憲君主国として独立を達成しましたし、1824年には共和政となりました。

メキシコ独立の立役者
https://www.mexicodesconocido.com.mx/la-independencia-de-mexico-1810-1821.html

そのような歴史から、Día de la Independencia「メキシコ独立記念日」は、メキシコ人にとって、とても重要な日となり、毎年メキシコ中で最大の盛り上がりで祝っています。また、国内だけではなくて、世界中にいるメキシコ人も祝っています。メキシコでは、独立記念日が行われる前に、様々な準備を行っています。各州によるいろいろなイベント等が行われています。例えばメキシコシティにある「国立宮殿」の壁には、メキシコの歴史的な絵が描かれて、イルミネーションが付けられたり、町のあちこちが緑、白、赤の「メキシコの国旗の色」で装飾されています。また、メキシコのお土産、飾り物、国旗などをたくさん露店で見つけられるし、夜に屋台で美味しいメキシコ料理を味わえます。

上:メキシコシティの国立宮殿のイルミネーション
下:露店でメキシコの物を販売

独立記念日にどんな料理を食べるか決まっていませんが、多くの人が下の写真にある料理を食べます。ポソレ(トウモロコシスープ)(一番大きい写真)や、ケサディーヤ(左下)、いろいろな種類のタコス(左下から2番目・4番目)、焼きトウモロコシ(左下から3番目)等です。

メキシコ料理

毎年、9月15日午後11時にメキシコシティにある国立宮殿の広場で、メキシコ大統領が、またそれぞれの各州・各地区の首長が簡単な挨拶をした後、Grito de Independencia「独立を叫ぶ」を行います。大統領は、広場に集まった人たちと一緒に、!VIVA MEXICO!「メキシコ万歳!」や「独立戦争で活躍した立役者万歳!」と叫びながら、1810年に独立を知らせるために使った鐘を鳴らし、群衆は熱狂します。

メキシコシティの国立宮殿

大統領が独立万歳を叫び終わってから、夜中まで様々なコンサートやパフォーマンスを行って、次の日の9月16日にはメキシコの軍隊が巨大なパレードのパフォーマンスを行います。

メキシコシティの軍隊パレード
(https://www.flickr.com/photos/presidenciamx/20853581443/)

メキシコ独立記念日は、とてもにぎやかな記念日です。メキシコに行く機会があれば、是非参加してください。また、テレビでも見られますので、楽しんでください!メキシコの歴史について、もっと興味を持つ方は、是非歴史の本やインターネットの情報を読んでください。様々な面白い出来事とかがありますよ!
最後にお知らせがあります!毎月、国際交流員(クラウディア、トレース)がメキシコやニュージーランドのブログでそれぞれの国の魅力や歴史、食べ物、知らないことなど等を発信していますので、是非読んでみてください。

<メキシコの独立記念日に参加したい!
  !VIVA  MEXICO!モミ~!

箕面市では、9月1日から11月30日まで、統一キャンペーン「子どものSOSサインに1つでも気づいたら迷わずにお電話を!」を行っています


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ニュージーランド人にとってたまらない焼きたてお菓子

2022年08月10日 | 国際交流員から

キアオラ!(マオリ語で「こんにちは!」)
ニュージーランド(以下NZ)出身の国際交流員、トレースです。

今額に汗をかいているみなさんへ、ご存じのとおり日本は真夏です。その一方、南半球のNZは正反対の真冬です。冬の寒さと、過去数年間NZ全土で何回も起こったロックダウンで、外に出られなかった国民が家でお菓子作りにはまりました。そこで今回紹介するのは、NZ人がたまらない焼きたてお菓子です! 

私のお菓子作り成果
左上:チョコチップクッキー 中央上:チョコチップカップケーキ
右上:レモンタルト 左下:ラズベリーパイ 右下:ブラウニー

NZでは小麦粉たっぷりのお菓子が多いし、私の家庭も特にそうです。お父さんと私が二人とも甘党で、幼い頃からお父さんが炭水化物たっぷりのお菓子作りを教えてくれました。祖母もケーキ作りのプロでしたから、遺伝でしょうかね。

究極的なレシピ本

家で作るなら、NZで必要なのは「Edmonds Cookery Book」と言うレシピ本です。「"The Holy Grail" of Recipe Books」として認められています。それは、「NZのレシピ本の中の聖杯」と言う意味ですが、「聖杯」とは、英語の熟語にすると「究極的」の意味になります。Edmonds Cookery Bookは100年以上の歴史があって、その長い歴史の中でレシピが大分変わりました。しかし、多くの家庭では本が汚れすぎるまで使うので、何十年も前からの本を使っていると思います。カバーの折れ目、よく使うところが油で透明になったページ、鉛筆メモだらけの本は各家庭の宝物です。


色んな友だちの実家から様々な時代の「Edmonds Cookery Book」

NZでお菓子作りは一生ついて回るもの

  • 初めてお菓子を作る機会は、ほとんど「Bake Sale」と言うイベントです。それは、両親と先生が手伝いながら、家で作ったお菓子を学校で売るイベントです。
  • 大学生からは、外食に行くよりホームパーティーが多く、行くときには「Bring a Plate」の決まりがあります。それは食べ物を乗せた「皿」を持って行くことです。
  • 社会人になると、職場によりますが、毎週か毎月、会議で手作りのケーキをチームとシェアします。みなさんも職場でも始めませんか?では、オススメのお菓子を紹介します。

家で作るのが簡単!

  • Pikelets (パイックレッツ)
    小サイズのホットケーキ。大きい方より大好きで、バターやジャムを塗ると美味しいです。日曜日のブランチに最高です。
  • ANZAC Biscuits (アンザックビスケッツ)
    こちらはNZとオーストラリアだけにあるオーツとゴールデンシロップのクッキーです。「ANZAC」とは「Australia and NZ Army Corps」(オーストラリア・NZ陸軍部隊)の略語で、第一次世界大戦での両国の繋がりを意味しています。毎年4月25日、「ANZAC Day」の祝日があって、その前後の期間にスーパーで大量に用意されます。当時、長い期間でも隊員が食べられるように、腐らない材料で作られたそうですが、今は材料が変わっています。個人的には今の方がバターが多くパリパリとして美味しいです。
  • Fairy Bread (フェアリーブレッド)
    パンのスライスにバターと虹色のカラースプレー(砂糖のトッピング)をかけるだけです。子どもの誕生日パーテイにぴったりで、自制しないと一瞬で消えちゃいます。
  • Hot Cross Buns (ホットクロスバンズ)
    イースターを祝いするレーズンのパンです。レーズン好きじゃなくても、くせになるかもしれません。パンの真ん中の白いクロスはキリストを表していますが、無宗教の我が家でも良く食べます。手作りでも良いし、イースターの時期だけスーパーから買って、オーブンで温めて、バターと一緒に食べても美味しいです。どれもバターとの相性バツグンです!


左上:パイックレッツ 右上:アンザックビスケッツ
左下:フェアリーブレッド 右下:ホットクロスバンズ

ベーカリーやスーパーで買いやすいお菓子

  • Custard Square (カスタードスクエアー)
    「あぁ、今日も疲れた。ミルフィーユを食べたいけど、フランスの専門店は遠いし、行っても高いし」と思う時ありませんか?安心してください。これはミルフィーユの安い兄弟です。
  • Lolly Cake (ロリーケーキ)
    NZ英語はイギリス英語と近いですから、「Candy」の代わりに「Lolly」と言う言葉を使います。Lolly Cakeは、粉々にしたクッキー、固めのマシュマロ、練乳、バターを混ぜ、乾燥ココナッツで巻く簡単な子どもの「ケーキ」です。アイルランドの「Fifteens Cake」(フィフティーンズ ケーキ)とよく似ているらしいです!
  • Raspberry Buns (ラズベリーバンズ)
    菓子パンにピンク色のアイシングが塗ってあり、中身はラズベリージャムです。ジャムが入っていないのもあるので、食べるまで中身は謎です。子ども向けですがまだ大好きです。


左:
カスタードスクエアー 中央:ロリーケーキ 右:ラズベリーバンズ

カフェに行ったら、これ!

  • Scone (スコーン)
    美味しくないスコーンを食べてしまっても、すべてのスコーンが美味しくないと思わないでください!私も昔はスコーンがあまり好きではありませんでしたが、スコーンが美味しいカフェが複数見つかって好きになりました。特にCheese Scone(チーズスコーン)が好きで、NZではとても人気です。地元のウェリントンでは売っていないカフェのほうが珍しいと思います。急いで買いに行かないと、すぐに売り切れてしまいます。社会人がコーヒーを買いに行くと、スコーンを買う人も多くて、職場では焼きたてのスコーンの匂いがあふれてます。私は日本でこんな美味しいスコーンはまだ発見していないので、NZの友だちが日本に旅行で来る時になったら心配です。(毎日スコーンを食べているから!)
    ちなみに、NZの南島で人気なのは、パンのスライスにチーズを入れて巻いて焼く「チーズロール」で、あだ名は「Southland Sushi」(南の土地のお寿司)です!


窓ガラスが曇るぐらい焼きたてのチーズスコーン

食べてみたいものはありましたか?紹介したお菓子は全部イギリス植民地時代からのものですが、NZはとても多文化があふれている国ですから、想像を超える美味しいお菓子はまだまだあります!私が特にオススメのは、トルコ料理の店で買える甘いピスタチオお菓子の「Baklava」(バクラヴァ)です。
ぜひ皆さんもNZのお菓子を作ってみて下さい!

他のブログに興味があれば、右上の「国際交流員から」のボタンを押すと、国際交流員の2人の毎月のブログが見られます。読んでくれたら嬉しいです。

それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)

 


< 美味しいものいっぱいで食べすぎたモミ~


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メキシコで人気のスポーツといえば?

2022年07月20日 | 国際交流員から

こんにちは!そろそろ暑い夏を迎えるので、こまめに水分をとりましょう!日本では、ホタル最盛期は5月下旬~6月中旬らしいので、楽しんでいましたか?ちなみに、スイカが美味しい季節になりましたので、美味しく頂きましょう!
メキシコ クエルナバカ市出身の国際交流員クラウディアです。5月のブログでは「メキシコの有名な樹木といえば?」を紹介しましたので、まだ読んでいないなら是非読んでみてください!

今月のブログでは、メキシコで人気のスポーツについて紹介します。では、始めましょう!
メキシコは歴史的にだいぶ長い国ですが、約3500年前に存在したボールゲームが一番流行っていました。このボールゲームは、サッカーの前身のひとつとされています。歴史は面白いですね。ボールゲームは普通のスポーツとして楽しまれていたのではなく、それぞれの文明の中で神聖なゲームとして考えられていましたし、貿易や土地管理、また文明同士の対立を解決するために利用されていました。負けたチームの選手たちは頭を切られ、神に儀式として捧げられました。怖いですね!
だから、皆負けないように一生懸命ゲームをしました。残念ながら、スペインによるアメリカ大陸の植民地化を行った時にボールゲームが禁止されました。

ボールゲーム「https://tuymihistoria.blogspot.com/」

私は来日してから、メキシコではどんなスポーツが最も実践されているかよく質問されました。答えは。。。サッカーです!しかし、私の意見では、サッカーと野球が一番実践されていると思います。メキシコでは、1902年に初めてサッカーの公式試合が行われました。
2021年に日本で開催されたオリンピックで日本対メキシコのサッカーの試合が行われ、メキシコが勝ちました!日本のチームにはとても強い選手がいますので、1試合でもメキシコのチームが勝ったら、自慢になります!
日本対メキシコの試合だけではなく、日本人がリーガMXというメキシコの国内プロサッカーチームに参加したことがあるのを。知っていますか?例えば、百瀬 俊介氏や本田 圭佑氏、佐藤 令治氏などです。
一方、野球に関しては、メキシコ人が日本のプロ野球チームに参加することがあります。例えばクルーズ氏が千葉ロッテマリーンズに、またメンドーサ氏が北海道日本ハムファイターズに参加したことなどがあります。

メキシコで人気な野球のチームがいろいろがあります。例えばレッドデビルズ(赤鬼)」というチームです。

レッドデビルズ(赤鬼)

日本では、サッカーや野球だけではなく、ウィンタースポーツも人気ですが、メキシコではウィンタースポーツは、一般的ではありません。理由は、メキシコでは冬の季節に北の方しか雪が降らないため、ウィンタースポーツをする場所がないからです。スケートリンクしかありません。
私がメキシコに住んでいる場所では全く雪が降らなかったので、日本に来て初めて雪を見ました。そして、去年初めていっぱい積もった雪を見ました!説明ができないほど、わくわくして、素晴らしかったです。スキーの体験もできました!スキーの先生や一緒に行った皆のお陰で中々上手く滑れましたけど、大変でした!

スポーツの話に戻しますと、2022年に北京で行われたオリンピックで4人のメキシコ人が参加しました。その中でも、30年ぶりにメキシコ代表として、フィギュアスケートに参加した人がいます。彼はドノバン カリヨ氏です。素晴らしいパフォーマンスをしました。メキシコでは、ウィンタースポーツの選手があまりいないので、この4人は国の誇りです!

もう1つのメキシコの伝統的なスポーツとして、プロレスがあります。メキシコでは、プロレスはスポーツとして認められています。でも、私はスポーツとしてだけではなく、エンターテイナーのショーとしても楽しんでいます。

メキシコのプロレス

メキシコのプロレスでは、アクロバットが多いのが特徴で、「テックニコス」(見栄えのする技)という技や、「ルード」(悪役)というレスラーがいます。日本・メキシコのプロレスでは、それぞれの国籍のプロレスラーがいます。メキシコに内藤 哲也氏や高橋 裕二郎氏、奥村 茂雄氏などがいます。一方、日本で最も有名なメキシコ人の覆面レスラーはミル マスカラス氏だと思います。プロレスを見に行く機会があれば、是非楽しんでください!
さて、スポーツのブログを終える前に、スペイン語の言葉を少し学びましょう!

サッカーは、fútbol「フトボル」です。

スポーツは、deportes「デポルテス」です。

野球は、béisbol「ベイスボル」です。

雪は、nieve「ニエベ」です。

覆面は、máscara「マスカラ」です。

レスラーは、luchador「ルチャドル」です。

<プロレスラーになりたい!モミ

箕面市では、5月1日から8月31日まで、統一キャンペーン「滝道を楽しもう!」を行っています

 


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