農業公社では、箕面の貴重な田畑を荒らさないために、耕作者がいなくて農業ができていない農地約2ha(20,000㎡)を、所有者に代わって畑として保全しています。
公社があずかった農地の半分は、何年も耕作ができず、背丈の高い雑草やゴミの投棄があるなど、「え!農地なの?」という状態でした。
まさに“原野の開墾”からスタートする土地もありましたが、5月に入り、全ての農地で作物が栽培できる状態に、ようやく再生ができました。
公社農園で育った野菜は、学校給食に出荷されています。まさに、目に見える“地産地消”です。
【ナス畑】
茎(くき)の先に重たい実をつけるナスには、「支柱」を立てて株を支えます。ナス1株に1本立てる「直立式支柱」で、これも公社職員の手作りです。
「近所の農家さんが、稲藁(いなわら)を分けてくれました。皆さん親切でいろんな事を教えてくれます。」とナス畑を担当する公社職員の長谷川さん。
「敷きワラ」は、大事な苗を乾燥や雑草から守る工夫です。
苗の間に丁寧に敷きつけていきます。土の水分の蒸発を防ぎ、雨による養分の流れをくい止める役割を果たしてくれます。
【玉ねぎ畑】
公社職員の中上さんが手入れするのは、玉ねぎ畑。
昨年11月に植え付けられた玉ねぎは、ようやく食べ頃をむかえています。
「安心して食べられるおいしい野菜」を作るには、少し手間ひまがかかります。でも、丁寧に育てたら「収穫」という形で畑は応えてくれます。
茎葉が全体の8割程度倒れたら収穫の合図です。晴天が続いた後の乾いたものを抜き取ります。5月7日(水)、第5中学校の給食でツナカレーの材料になりました。
玉ねぎは、市内でもたくさん生産されており、農家さんが作った玉ねぎも、これからどんどん給食へ出荷されていきます。
【レタス畑】
5月13日(火)、第2中学校と第4中学校の給食で“卵レタススープ”に使われます。
畑のレタスは、太陽の光を浴びて輝いており、みずみずしく新鮮さが見てわかります。
【じゃがいも畑「男爵」】
5月末から6月に収穫される男爵イモは、白色の花が咲いています。ジャガイモも給食でよく使う食材です。
植物が生育するためには、光、温度、水分、空気、根から吸収する養分とともに、人による毎日の手入れが必要です。
これまで遊休地になっていた土地が、畑として活かされ、学校給食という形で、地域に役立っています。これからも、農業公社は、小さな種を育て大きな恵みへと変化させます。地産地消を進めながら、箕面の田畑を継承していきます。
<モミジーヌも箕面産の給食食べてみたいなー