戦時中の市民の生活の苦しさを伝え、平和の大切さを訴える「戦時生活資料展」が、7月13日(水曜日)から8月31日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。
この資料展では、主に戦時中の市民の生活に焦点をあてた資料を展示しています。展示品には、戦時中の新聞や雑誌のほか、国民服やもんぺなど戦時中の庶民の暮らしが伝わるような約60種類の資料が展示されています。
展示では、開戦から終戦までの時間の流れに沿って、資料を展示しています。赤紙(臨時召集令状)や開戦の証書に始まり、戦時中の服飾品や防火用品、最後は終戦を知らせる当時の新聞紙が展示され、資料展が締めくくられています。また、展示室中央には軍事郵便が展示されており、戦時中の生活の苦しさを感じることができるとともに、当時の検閲制度を知ることができます。
同資料館企画担当員の小川紗弥子さんは、「テレビや新聞紙などメディアを通して戦争のことを知るだけではなく、実際に戦時中使用されていた展示品を見てもらうことで、戦争の苦しさや生々しさを感じてほしい。また、今回の展示を見ることで、今自分が過ごす日常の平和について考え直すきっかけにしてほしい」と話しました。
また、見学に来られていた足立ともこさんは、「展示を見て回ることで、戦争について見聞きしたことを思い出しました。大阪市内より被害の少なかった箕面でも、ドライブウェイの近くにあった飛行機の燃料置き場がねらわれることがあったと、家族から聞いたことがあります。1人でも多くのかたに、箕面の歴史を知ることができる常設展示と併せて見てほしいです」と話しました。
●企画展示「戦時生活資料展」
【日時】7月13日(水曜日)~8月31日(水曜日)午前10時~午後5時
(休館日:毎週木曜日)
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1 みのおサンプラザ1号館地下1階)
【費用】無料
【電話】072-723-2235 【ファックス】072-724-9694
<戦時生活資料展を機会に、モミジーヌも平和について考えてみるモミ。