箕面市北部の止々呂美地区では、昔ながらの方法による実サンショウのたる漬け作業が最盛期を迎えています。
同地区では、約30軒の農家が「朝倉山椒」という大粒になる品種を栽培しております。朝倉山椒は、実が大きく香りも良いことから、高級品として古くから重宝されてきました。
実サンショウは収穫時期が短く、少しでも収穫が遅れると実の中の種が黒くなり、味が落ち出荷に適さなくなります。しかし、黒くなる前にたる漬けを行うことで、実サンショウの味や香りを損なうことなく長期間保存することができます。
収穫された実サンショウは、JA大阪北部止々呂美特産物センター(下止々呂美424)の集荷場の横にある作業場(保管場所)で、直径約1.6メートル、深さ約2メートルほどの大きな木製のたるに入れられ、塩漬けにされます。
止々呂美地区では、一つのたるに実サンショウと塩を少しずつ入れていき、4人で丁寧に足で踏んで漬け込んでいくという、昔ながらの方法でたる漬けが行われています。 1回につき60キロの実サンショウと20キロの塩をたるに入れて、4人で約45分程度踏みしめます。
実サンショウを踏みしめていくと、作業場にはサンショウの良い香りが立ちこめます。このたる漬けの作業は、5月27日から始まり、5月30日まで行われる予定です。
JA大阪北部止々呂美特産物センターによると、大阪北部(止々呂美、豊能、能勢)の各支店から集められた実サンショウの集荷量は、5月28日現在で約1トン程度で、そのうち約800キログラムの実サンショウがたる漬けされる予定となっており、業者からの注文に応じて順次出荷していきます。
また、生の実サンショウを1キログラムあたり3,240円(税込)で販売しています。なお、販売は5月末までですが、集荷状況により商品が無くなり次第、販売は終了されます。
実サンショウのたる漬けを行った古川春子さんは、「機械で作業を行うと実がつぶれたりすることから、今でも昔ながらの丁寧に足で踏み込む方法でたる漬けを行っています。止々呂美の実サンショウは特に香りが良いと評判ですので、山ぶきと昆布の佃煮や山椒醤油にして食べてみてください」と話しました。
【お問い合わせ先】
JA大阪北部止々呂美特産物センター 住所:箕面市下止々呂美424 電話:072-739-0193(不在時は萱野支店に転送)
JA大阪北部萱野支店(購買店舗) 住所:箕面市萱野4-3-16 電話:072-722-5451
<とっても良い香りの実サンショウ!いろんな料理に使ってみてね!