アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

初春文楽公演第2部へ~

2014-01-27 | 日記
第1部を見たあと、パンフを開いた表紙の裏側に
小さなお猿さんを背負った人形が。。。観たい。
思わず2部のチケットを入手して、翌日も文楽劇場へ行きました。
なんて贅沢。
興業があると、たいてい昼と夜どっちにしよう?
と考えるのですが、両方行くのがやっぱり正解なわけです。

第2部は人形さんと技芸員さんがお出迎え。
劇場へ行くと、上方舞山村若静紀先生(堀口初音先生)社中の皆様が客席に。
初春の舞台と華やかな客席が相まって、初春や~実におめでたい雰囲気。

面売り めんうり

しゅっとしたちょっと軽い感じの男前と、可愛いけれどしっかり者の女子が
お面を付けたり替えたりしながら賑やかに踊ります。
個人的にはお正月は三番叟を見たいのですが
これはまた楽しい、「おめでとうございます~」だなぁ。

近頃河原の達引 ちかごろかわらのたてひき
四条河原の段/堀川猿廻しの段

後ろのご婦人が「わたし心中もの大好きやねん、よかったわ~心中大好き」
と喜んでおられました。ほっほ。
これにお猿が出てくるのです。キャッキャ~のぱっちんぱっちん。
この場面に心中の場面はなくて、実はこれから死にに行こうというカップルに
何とか逃げ切って幸せに暮らしておくれと願う猿回し業の兄さんが
猿回しを見せて門出を祝ってあげたいという、楽しいながらも悲しい話なのです。
ここで人形が三味線を弾く場面があるのですが、指が動く手を使い、
棹で糸を押さえて手を滑らせたりする動きがすごかった!人よりうまい!!!!
これがまた次の阿古屋でもっとすごくなるのです。

壇浦兜軍記 だんのうらかぶとぐんき
阿古屋琴責の段

それはそれは美しいこと、勘十郎さんの阿古屋に釘付けとなりました。
琴・三味線・胡弓を一心に演奏する姿は圧巻!
人形が弾くのよ楽器を~そんな風にしか見えないのよ。
床での素晴らしい演奏にも拍手喝さいでした。寛太郎さん素晴らしい。


なぜか文楽は1人で観に行っても平気なのですが、今回はお腹が鳴って失礼しましたっ。
自分はイヤホンを付けているので、あまり聞こえないのだけれど
えげつない音を奏でていたと思います。あぁ恥ずかしい。

難しいことは言えないので、感想としてはこれだけ。
大変おもしろい人形劇、堪能しました。満足。