少々、身体の調子が悪かったのか、村上春樹をまた読んでみようかな・・・なんて思って本屋を覗いた。
そういえば 、ワンダランドのなんたらかんたら以降彼の小説を読んでいなかった。
今、一緒に仕事をしている先輩がちょっと変わった読書好き。酒席での話題で「1Q48」がショッチュウでてくる。
中でも、SEX描写がこの小説のなかでなぜ必要なのかわからない・・・云々。
別にSEX描写にこだわって読もうと思ったわけではない。
ただ、今、なぜか不安な気持ちが僕の心の中にも広がっていて、ほんとに漠然とした不安なんだけれど
伝えようのないと言った方が正確かもしれない。
戦争が起こってしまってもいいけれど、貧乏になっても構わないけれど、ただなんだか痛い!のは嫌なんだ。
身体のあちこちが漠然と痛いのではなくて、例えば指先がヒョウソウになったときの痛み、づ~と続きそうな痛みには耐えられそうにないんだ。
多分、ストレスなんだね。充足されていないんだ。まあ、何事にも覚悟足りないんだろうね。
ひょっとしたらこれはいいことなんだろうなぁ~なんて若い頃、思えていたことが、邪推があって穿った予想が体中に広がっている感じなんだ。
妄想は良い方向に向いていたのに、そう、若い頃はね。歳を重ねるとマイナスに作用する妄想にトリツカレテしまうようだ。
「もう、僕のことなんて、誰も必要としていないんだ。」
そんな被害者意識の権化みたいになっているのかもね?
でもちょっと違うんだよ。。。。。。。。。
そんなに寂しくはないし、かえって放っておいて欲しいわけで・・・
今までのことを引きずられるのには耐えられないんだ。
僕のことなど何にも知らない人たちの世界で一から始めたい。
村上の小説には、そんな事が書かれてる気がしたんだ。
理解不能な人物が突然現れて、静かな森の中に呼び寄せられる。
もう一度最初から自分自身を自覚しながら変わっていける。
多分、みんなそうありたいんだよね。
電子ゲームのように簡単に安易に混乱すればするほどにリセットボタンを立て続けに押してしまえる生き方に憧れている。
しかし、人は過ぎ去ってしまった過ちの積み重ねのなかでしか生きて行けないんだ。
そう、早く、見切りをつけるんだ。
とてもとても、それはシンドイ。