西に向かう列車は家族連れで一杯。
ゴロゴロと荷物を引きずり歩く人たち。
誰もがくたびれ果てた顔。
イラつくのは身体に良くない。
ボンヤリと楽しかったんだろう。
なんて言う感想を述べるのがいい。
誰もがいっぱいいっぱいで暮らしている。
こんなにも平和なのに…親が子供を殺したり、子供が親を殺したりしている。
なぜなんだろう?
そんなことを思い浮かべて暑い空を見上げてた。
タブン、生きていていいんだよ。ここはお前が生きていていい場所なんだよ。周りの人間がそう言ってくれないからなんだろう。
何かを求めて懸命になったりする。でもすぐに飽きる。努力を続けられずにいる自分を責めてしまう。自分で自分を責めている内はまだいいけれど他人の沈黙の中に責め苛む視線を感じてしまう。
けれど、そんなことなど気にしないで暮らしていけばいい。
周りの人たちは助けてくれることなどないからだ。で、あれば他人に褒められたいなどと思わぬ方がいい。褒められたってけなされたって助けてくれることなどないのだ。
ああ、僕はこのままだと死んでしまうなー!
そう思った瞬間に初めて努力するんだ。
待ち続けるのもいい。そして、そんな瞬間をまたなくてもいい。