近頃では自分の意見を吐くとき、必ず決まってこう言う。
「私はただの何も知らない平凡な一介の主婦ですが・・・」と前口上を吐く。
無知で平凡であることが今や正義なのだ。
そう、今じゃ無知で平凡であることを、暴力だと感じる男がほとんどいないのだ。
そして男までもが、そうした思想を無暗に振り回すようになってしまった。
世間の自尊心が台所に仕掛けられたゴキブリ取り器に捕捉され外へ出られなくなってしまっている。
家々の片隅から湧きだした"ただの、何も知らない、平凡な一介のゴキブリ"のようなファシズムが
通い慣れた酒場まで奪い取ろうとしている。
それは、過去の過ちを検証も反省もせずに、先へ進もうとする。
誰も結論を出せずにいる。結論など出しようがないのだ・・・と諦めてしまう。
だからなのだろう。
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