歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

誰でも嘘はつく。いい悪いなどないにもかかわらず…

2017-10-31 | 映画
息を吸い込むには眩し過ぎる青空が広がっていて僕はいつものように俯いたまま駅への登り道を歩いた。
今日も下らない交渉ごとが仕事場に待っていて、誰もが知らぬ振りをして僕を待っている。
そんな気持ちを隠し切れずにいる人たち。
でも、気付かぬ振りでやり過ごす。そんな気持ちは一体なんなんだ?
訳などは、ない。
身体が恨みつらみとは関係ない方向へと動いてしまうのだ。

仕方ないんだ。性分なのだ。

唾棄すべき事柄も、放り投げてしまえば3日もすれば彼らは忘れてしまうだろ。そんなことなど…。

もう少し自分に優しくしなさいよ。
そんな優しく語りかける人はいない。
せいぜい、あんたはホント、お人好しのおバカさんね!そんな言葉しか聞いたことがない。

そして、「アトミック・ブロンド」を観た。
空前絶後の殴り合いシーンに圧倒された。
「キングスマン」を想像していた。
香港映画の、ワイヤーアクションなんだろなー、と想像していた。しかし、完璧に裏切られてしまった。主演のシャーリー・セロンはこの映画を撮った時は42歳。いいおばさん。なのにとびきりの殴り方で相手を倒す。人は一発二発殴られたからって簡単に気を失わない。増して戦い慣れた者であれば尚更だ。
とてもリアルな殴り合いだった。
それが演技だと気が付くのは映画を見終わったあと暫くしてからなんだ。

暴力を振るわないと存在感を感じられない人がいる。だから戦争は終わらない。

裏切られて裏切る。
人間を簡単に信じてはいけない。
そんな言葉がこの映画の中で繰り返されている。

至極あたりまえのこと。でも、信じなければ裏切りはない。

ただ、裏切られてたとしても殴るのはよそう。
何故ならば、痛い。
そして、もう若くはないからだ。




ベッドの乱れは心のみだれ・・・・・

2017-10-30 | その他

台風22号は知らぬ間に通り過ぎ、

さっきベランダに出たら、ちぎれた雲と三日月が輝いていた。

少し拍子抜けた気分。

また、あちこちに被害をもたらしたに違いない。

そう思うと心が痛んだりもする。

 

しかし、わが身が大切でクールに素直に危険が降りかからぬことを願うのは身勝手。

寝室はいつものようにタランチュラの棲家にならぬように気を付けるだけで

シーツにシワ一つない。清潔感は限りなく心を穏やかにしてくれる。

しかし、落ち着かないんだ。一点の曇りなどないことは・・・

 

少々薄汚れた部屋でないと、安心して君をだけなくなりそうだ。

そんなことはないんだ。清潔でなくちゃいけないんだ。

滴り落ちる汗と涙。

 

またまた眠りにつくタイミングを失ってしまうではないか。

もうこのまま起きているようにしよう。

しかし、もうこの身は意思というものっを持たず、這い回るように無感覚の幼虫のようだ。

 

そう、気を失えば眠れるやもしれない・・・・・

 

 


君が好きだよ…と語りかけた。…

2017-10-24 | その他
ありったけの勇気を奮って
好きだよ。

なんてことを言っても答えがない。

そんなシーンはそう多くはない。

はっきり言えば言うほどに遠ざかる。
言葉だけが頼り。
言葉に依存すればするだけ、倍返しの態度が返ってくる。
夕暮れに啼くカラスの方がまだマシ。

真正面から向き合うったところで答えぬ人。
そんな人とは事を荒だてぬに限る。
静かに、息を呑むほどの静けさを保ちながら微笑んでいればそれでいい。
深い付き合いなどはのぞまぬ証なのだからね。

人を気遣うことには少々エネルギーがいる。
でも、そんなエネルギーがいっだって必要なんだと思う。気持ち良く生きたいならばだけど。

ものは言わなくったって、意味は通じるしね。


さて、この青空はいつまで続くんだろう。


映画64と総選挙と台風と…。

2017-10-23 | その他
避難警告がスマホを振動させ少し驚いた。
何事も無く済んでしまえば警報が鳴動しょうがしまいが僕には関係ない。
そんな風に思えてしまうのは悪いことなんだ。

投票率52%を少し超えたこの選挙。自民党の圧勝で終わった。国民の総意であるはずもなく、ただトップに立つ者の自信を蘇らせただけなのだろう。反対するものの意見を、心穏やかに聞けぬ者に民主主義など意味はない。

そして、戦争は始まる。

人間の中に戦争をしたがる遺伝子がセットされている。でも同時に戦争を止めたいと思う遺伝子も存在しているはず。

誰しも人殺しになりたいなどと思わない。
しかし、自らが手を汚さずに人を殺すことは含まれていない。

今回の一票の重さは計り知れない。
敗北を感じた。

そんな最中で見た映画は「64」。
地方都市の警察署の広報官のお話。
ジャーナリストと称する輩との関係を軸に権利と個人の理想的なあり方を投げかけていた。

思った事は単純に
自分をさらけ出して向きあってもそれに応える人とそうでない人が存在する。

ジャーナリストは真実を求めて報道し、警察は犯人逮捕に全力をあげる。
どちらにも組織があってそのよからぬ上昇思考と保身がまともな仕事を現場にさせない。

この流れを、変える解決の方法などない。

絶望的なこの構造に、人は立ち向かわない訳には行かない。

多分、それが生きることなんだろう。

立ち向かう相手の大小などは問題ではなく、
誰もが真摯に向き合えるかどうかなのだろう。

相手に対して、そして自分自身に対して。






久しぶりの青い空に戸惑いを隠せないのは…

2017-10-18 | その他
長い日々。繰り返しの思考。風は答えない。

投票日に行けない人のために事前に投票する。

そんな機会を与えてくれている。

そんな案内状が届いた。

だから、行ってみた。

投票日の予定は何もなかった。

にも関わらず行ったのはどうしてなのか?

初めての事を経験するには少し緊張する。

理由はそんなもの。

慣れてしまった日常に非日常が割り込む。

怠惰な人の常套手段。


何日ぶりなんだろう?

青空を眺めるのは…まるでロンドンで暮らす

日本人のようだった。

夏目漱石はロンドンに留学し、二年で神経衰弱を

患い日本に逃げ帰ってしまい、それ以降若くして

気難しい老人のような若者として青春を生きた。

日々、笑顔と寛容さなど他人ごと。

我儘に生きるのは楽しい。

他人の目は悪魔の眼差しで、甘い誘惑。

周りの人々の気をひくことほど

自分を満足させてくれることはないから。

笑うから楽しいのか、楽しいから笑うのか?

どちらも正解なんだ。

人知れず他者に影響を与える人間にでもなって

ヒトラーのような独裁者になって、より良い

世界を作って、みんなを幸せにしたい。

いっだって悪人の理論は明解なんだ。