歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

邦画が元気がありそうな気がするけれど・・・

2014-08-22 | 映画

日本の映画が低迷期を迎えたのも知らないし復活し始めたのも知らない。

先日、信州へ行った時に小津安二郎の「無芸荘」に足を運んだ。

彼の映画のほとんどがこの場所で作られた。

現在の場所ではないけれど、確かに構想を練るにはいい環境だったような雰囲気だ。

相棒の「野田高悟」とふたり散歩を楽しみ、酒を酌み交わしながら、人間の哀しみと喜びをいかにリアルに伝えるかを

練り上げて行ったのだろう。

 

 

そんなことを書きたかったわけではない。

 

「るろうに剣心」てな、映画を見たんだ。

前作は見ずに、途中参加だ。

ただ、この映画の殺陣(たて)に関心があったんだ。

しかし、がっかりした。

映画としては最低の部類だろう。

映像、カット、音楽、配役、シナリオ・・・・もう全てがお粗末であった。

ストーリーついてはおおよそ現実味もなく、日本を乗っ取ろうとする悪人にそれを阻止する善人剣士。

どうしてそれが面白くないのかと言えば・・・・悪人の方に明快なポリシーがないからなのだ。

勧善懲悪の物語でいつだって悪人の論理が明快なのだ。

明治政府の転覆を狙っているわけだろうけれど、悪人としては魅力のない、なんだか可愛げのない悪人なのだ。

そんな悪人にだれも付いて行かないだろう・・・たとえ金が目当てだとしても、やけっぱちの人生しかなくて、もうどうでもいいんだなんて

思う人間だとしてもだ。

藤原達也。

なんだか頑張りすぎちゃってる。蜷川幸雄の演劇が好きじゃないからなのか・・・・しいて好きになれるとしたら

舞台セッティングと言うのかな、遠近感のあるステージ装置だけなんだけど。

まあ、なんだか藤原達也には三のセンスがあるにも関わらず、そのセンスに踏み込んでも笑えない。

これは不幸と呼ぶしかない。リアルじゃないんだね。やっぱり・・・「とても上手く演じてるでしょ!僕って・・・・」

何を演じても、そんな声がどこかから聞こえてくるんだ。

佐藤健はその点、とてもバカみたいに思とてもえるし、とても素直。

役柄にはまってる演技をしている。

 

映画は難しい。


いつまでたっても…。

2014-08-04 | 日記
親は親、子供は子供なんだろうね。
どんなに時が流れてもこの関係は揺るぎないものなんだね。今更、あらたまるなよ。決まってるじゃないか!なんて君の声が聞こえる。15歳を過ぎれば楽しいコトなんてそうありはしない。20歳過ぎたらこの家を出よう!なんて思い始めたのはそんな頃だったし、何処かこの場所以外の所に幸せが待ってる、なんて妄想を膨らませていた。でもそんなものは何処にも無かったし、ましてや自由なんて手にできるハズなどなかった。
なりたかったのは両親以外の誰かだったし今の自分以外の人間だったしライ麦畑のキャッチャーになりたかったわけではない。
でも、結局はヘタに歳を重ねただけで今だに何者にもなり得てない。けれど、まあ、そんなものなんだ…人生なんてものはさ。
諦めと希望のシーソーに乗ったままなんだろうな。いいことがあれば悪いことがあって泣いたり笑ったり怒ったりして心穏やかに過ごせることなんて滅多にない。大切なものは友達だなんてわけ知り顏で言う奴ほど何も分かってなくて、友達の意味を勘違いしてるんだ。寂しさとか哀しみを受け止めてくれる奴などではなくただ寄り添っていてくれる奴なんだ。寛大と寛容さばかり求められると苦しくなってしまうんだよ。そんな優しい人間じゃないんだよ。僕は。でも、そんな期待に応えようとしてしまう。全く馬鹿げた話しなんだけれど…
だからもうそんなウソみたいな僕に別れを告げよと思うんだ。
両親はきっと悲しむと思うんだ。
でももう、いいだろう。
だってもう充分に期待に応えてきたんだからさ。