歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

NO BRAND LIVE

2013-08-28 | 映画
55歳も過ぎたおやじどもが毎週土曜日には馴染みのスタジオに集合する。

愛用のギターを抱えて、少し心をときめかせながら集まってくる。

このアマチュアバンドを知ったのはつい最近のことである。

ギター1本、夫婦で歌う「コウモリ夫婦」が紹介をしてくれたんだ。

このデュオもかなり歌うことに自信があるようだ。

ギター1本でカーペンターズなんぞ歌えるわけがないのだ。

ちょっと間違えばグダグダになる。

よくアマチュアバンドが口を揃えて言うのは「プロ」じゃないから・・・・

なんて言い訳を山のように用意しながらステージ立つ。

もってのほかだと思う。

言い訳を用意するのだったら、人前で演奏なんかするんじゃない。

そんな、ことなど微塵も感じさせない「NO BRAND」。


控えめでありながら、大胆。

いや、そうじゃないな・・・・なんだか潔さなんだろうね。

毎週毎週、一生懸命に練習してきたんだから、ぜひ聴いてください!

そんな心根がある。そこをメンバー全員が迷っていないだろうね。

こんなことやったら、アマのくせになにを生意気な・・・・全然板についてねェよ。

なんてコトを全く感じさせないんだ。

潔く、堂々とアマらしく演奏していたんだよ。


個別の演奏なんかじゃなくて、ステージ全体として受ける印象が大切なんだ。

客に迎合しない。て、ことなんだ。

そんなことを教えてもらったよ。


被害者意識

2013-08-13 | 映画
組織を離れて2年と少しの時間が流れた。


「孤立してしまった。」
なんてことは感じることもなく過ごしてきた。 

しかし、知らないうちに「被害者意識」が芽生えていたような気がする。

人と話している時に、他愛もないことで、その言葉は自分を責めているのではないかと思ってみたりする。

例えば、かつての部下かが上司や部下や仕事の愚痴をこぼすと、
なんとなく、
「あんたがしっかりやってなかったから・・・・」
「みんなを置いてサッサとやめちまうから・・・苦労してしまうんだ」
そんな感じで受け取ってしまう。

単なる愚痴を聞き流せなくなってしまう。

そして、誘いに乗らなくなり、距離を置き、妄想が広がる。

心が不安定なときには悪いことしか思い浮かべない。

「あれだけ面倒見たのに・・・」
「あんとき、どれだけ苦しんでいたかなんて、誰も気づかないんだ」

結局はいい時だけ利用したかっただけじゃないか・・・。

そんなところに心を落ち着けてしまう。

たしかに、利用するだけ利用して、助けを求めた時には知らぬふりをする

そんな人たちは大勢いる。

日々の現実では、至極あたりまえのことだ。

想いは届かないし、願いは通じない。

でも、どんなことでもそんなところから始まる。

だから、泣きとおして、笑い飛ばして、耳を澄ませて、心を開いて、受け止めて、

悩みぬいて・・・・・

信頼し合える日がやってくる。

「信頼」は

そう簡単には手に入らぬものなのだ。