歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

今日は雨が降る。天気予報士は自信を持っていい切っていた。

2018-09-25 | その他
どんよりとした空は今にも落ちてきそうだった。
いつもと同じ時間にいつも通りのルーティン行動をして駅に向かった。駅に向かう坂道は相変わらず僕にやる気を失わせるけたけれど行き先が
いつもと反対の方向だったから少し気が楽だった。一昨日から続くトラブルに悩まされていた。つまらないしくじりは自己嫌悪となり自分自身を責め続けていた。

少し離れた方が良い。
何もかも、捨ててしまい、ひとり切りになりたいと願った。でも、そうはしなかった。数日前に友人からの誘いがあった。迷いはあったけれど笑顔で了承した。自己嫌悪の連鎖はどこかで断ち切らなくては感染してしまうからだ。

横浜駅はごった返し、それでもスマホを歩きながら見る人の多さにイライラした。そんな人たちの横をすり抜けながら京浜急行の三浦海岸行き快速特急に乗り込んだ。意外と空いていてすんなりと座席に座った。窓の外の流れる風景に気分は良くなりつつあったし車内は水を打ったように静かだった。さて、どんな話をしよう。
友人の顔を思い浮かべた。

元の会社で一緒に仕事を少しだけした。
そんな元会社がこの夏、買収された。
彼は昨年、役員になったばかり。晴天の霹靂としか言いようのない自体を迎え、新社長の指示通りの動きをした。が、しかし三か月たち突然の特命職への異動。
そんな、ニュースを聞かされ唖然としたの当然だった。パニックに陥らず冷静に対処。彼らしい。しかし心にひだの奥深く堆積してしまった悔しさはどこに持って行けばいいのだろうか…。

自分より悪い状態にいる人間に会うのは厄介な気がした。人を励ます事で励まされてしまうことだってあるんだ。
いまになってそう思う。決して、晴れやかな気分ではないけれど、どこか今の今を乗り切る勇気を、貰った。そんな気がする。

誰も平坦な人生を過ごしていけるわけではない。
平坦であるが故に、なにも残せなかった。と、嘆き哀しむ人もいるわけだ。

横須賀の海は昔に比べてキレイだ。
空は泣き空から晴れ空に変わりはじめたように見えた。

何もかも僕の不寛容の所為なのだ。と、思い続けていたんだ。

2018-09-19 | その他
「彼女はお前が送ったメールを見て気にいらない事がかいてあると全部消してる。おまえもスゲェ女と付き合ってるなぁ。」
偶然にも友達と呼んでた奴からそんな話を聞いた。
嘘か本当か確かめる気にもならなかった。
笑って受け流して忘れてしまおう。
そんなことを考えていたのかもしれない。
昔からからの彼女を知っていれば、言いそうなことだった。好きだよ!と言えば、私もよ。
そんなことは決して言わない。
なのに、思わせぶりな事ばかりで僕の気を惹く事だけは怠らない。揺れる気持ちを弄び続ける。
そんな彼女をどう扱えばいいのか分からなかったんだろう。あの頃は…

連絡をすることをやめた。
いつでも彼女の欲しい言葉ばかりを送るわけにはいかない。
心に響いたり、刺さったりする言葉を考え選択し気持ちを込める。至極当たり前のこと。
ではあるけれど、いつもいつも心遣いばかりしていると自分を見失うことになる。
本当の気持ちは遠くに流れていき伝えたいことも伝えられなくなってしまう。
何のための会話なのか、
何のための付き合いなのか。
励まされてばかりいると、励ますことを忘れてしまうんだ。
思いやられて当然だと思う気持ちが露骨に伝われば愛は消えてしまう。
水を与えららた花は咲く。与えられなければ枯れる。
与えることを忘れてしまえば人は離れて行くのだ。配られたトランプで勝負し、負ければ負けたことを受け入れ次に臨むだけなのだ。

そう、僕は彼女から与えられたモノはなかった。
何一つなかった。だから忘れてしまったんだ。
時々は空を見上げ思い出すことがない訳ではない。でも、楽しかった思い出はない。
とても残念なことだ。
思い出にもできない女と付き合っていたことは。

そんなことを許せなくてはダメなんだと思い続けていたんだ。でも、なんだか吹っ切れたんだ。

僕だけが悪かった訳じゃなかったんだと…。

自然に抗う気持ちなどないのだけれど…

2018-09-07 | その他
それにしたって酷い。台風の去った後に地震がやって来た。もう、立ち上がれそうもない。
自然が復讐などするはずもない。単なる地殻変動なのだ。自然は窮屈な状態を好まぬのだろう。圧迫されたり押込められたりすると伸びをして気持ちよくなりたいだけなんだろうな。
人は訳あってその場所に家を建て食べ物を作り飲み水を探し当てる。そして安住の地として住み始めてしまう。厄災が起これば自然に祈り今までと同じ暮らしを続けようと繰り返しの努力をする。
あるものはこの地を離れてあるものは残り安住の地を求め彷徨う。すべては人の欲望。その性が厄災を招いてるような気がする。高い壁を作り波を止めようとしたって防げるはずはない。しかし、それでも人は立ち向かうのだ。
自然に勝とうなんて思わぬ事だ。人の知恵など大したことはない。地球は誰が作ったのかは知らない。でも、現実に存在している。誰がなぜ作ったのか?知る由もない。
すべてはあるがままなのだ。
今更ながら思うけれど、過去には戻れない。
反省したって後悔したってしかたのないこと。
人の欲望もあるがままを受け止め、繰り返し復興に向かう。諦めるのもいい。立ち向かうも良し。
ただただ自然には敵わないことを認め謙虚に健気に先へと向かうのだ。
当事者も傍観者も首をうなだれて悲観にくれたって自然は何もしてはくれない。助けてくれるモノなどいない。

身に沁み込ませたことは、あらゆる事象やモノや人に執着せぬように心がけたい。
そんなことぐらいだ。

ただ、人が死ぬところを見るのは嫌だ。


台風はどこだ?

2018-09-05 | その他
窓の向こうは風と雨が気分よく踊りまくっていた。僕はそんな荒れ狂う雨と風を眺めながら彼女の固い背中を撫でていた。筋肉と脂肪が程よく溶け合った彼女の背中が好きだ。ほんのりと香る牛乳石鹸の匂いもそして彼女の体臭が混ざった匂いが好きなのだ。窓から見える港では波の高さがさっきより高くなった気がする。僕は昂ぶる気配を見せない下半身に少し苛立ちこの部屋へ誘う前の彼女のことを思い返していた。
僕の目を覗き込む上目遣い。キリっと結んだ口腔。薄く引いた口紅の色。微笑みのない口もと。誘う眼差しはなかった。でも、付いて来てしまった。後悔と自惚れ。そんな彼女のものぐささをなんとかしてしまいたかった。
毎度のパターンなのだ。この部屋に入るまでのことがすべてなのだ。いまの僕には彼女の気持ちを少しでも昂らせたり、ドキドキさせたり、そのカタチのいい小さな乳房を波打たせたりすることが嬉しいだけなのだ。
それなことで彼女の欲望を満たせることなど全くないのだけれど…それでも彼女は部屋にくっ付いてきたりする。だから、それでいいのかもしれない。そんな自分を、情けなく思うけれどそれは仕方のないことなんだ。
と、言い訳で自己保身に走っている。