昨夜は、懐かしい店で、懐かしい友人と酒席をともにした。
いつものように昔話になってしまうだろう。まあ、それも仕方ないか・・・なんて思っていたけれど。
それはそれで意味があるのだなぁ~と思えるようになった。
かつてのことを振り返るより前に進んだほうがいいに決まっている。
そんな思い込みだけで暮らしていると「疲れる」。
この「疲れ」というものが、自分自身だけではなく、
周辺の人間に与えてしまう影響というものが決していいものではないのだ。
過去に起きた、起こしたことは絶対に消し去ることはできないし、変えることなど不可能だし、
それを正当化する言葉を探すのが嫌だった。
「取り返しがつかないことを悔やんだところでど゛うにもならないではないか。」
そんな考えに凝り固まっていたようだ。
そう、人はあの90年代があって今があるのだ。
それが、いい事でであろうがなかろうが、自分にとって都合よくデフォルメせずにありのままを受け入れてしまえばいいのだ。
同席した友が語る僕のことも、それに関わりを持つ人々のことを賛美したとしても
心耳を傾け、聞き取るように集中すれば、心身ともにリラックスできるのだ。
ここしばらくの僕はどこか不安な気持ちが身を固くさせ、心を頑なにさせていた。
それは、いまのままではダメだ!
なんとかしなくてはならない。
でも、いったい何を?
それはいまの自分ではない別の誰かになろうとしていただけなんだろう。
周りのひとの話に耳を傾け、自分の話に耳を傾け、それに従うだけ。
ほかに望むものなど、もう、何もないのだ。
望んでばかりいるな!とは言わないが、なれそうにもない誰かに、できそうにもない目標など気にせずに
柔らかな気持ちで日々を過ごせばそれでいいのだ。
何事も頑張り過ぎぬことなのだ。