久しぶりにリュック・ベンソンの映画を見た。
ホント、偶然だったんだ。
映画情報も確認せずにただ日比谷シャンテに行ったら、時間もピッタリ。
まあ、こんなこともある。
見ることが必然となる出会いなんだろう。
「ルーシー」。
普通の女の子が台湾(最初は香港かなって思った)で、遊んだオトコに引っかかっ
とんでもない覚せい剤取引に巻き込まれる。
まあ、ここまでは良くあるストーリー。
しかし、ここからが・・・そう、この覚醒剤と言うのが曲者。
タイトルバックの映像の謎が少しわかった気になるんだ。
人間の能力は計り知れない。
まだまだ未開発な部分が多い。特に脳科学。茂木健一なんて目じゃない学者が
モーガン・フリーマンが演じる。
人間の脳細胞が100%自分自身でコントロールできたらどうなるのか?
世界を支配できることになる。
が、しかしこの映画の面白いところは・・・人間起源に向かうところなんだ。
未来を志向するのではなくて・・・・過去に向かうのだ。
リュックベンソンにとっては、明るい未来などない。
まあ、人間の起源を見つめることで未来に向かう。そんな考えもなくはないだろうけどね。
で、それがどうなんだ?
人間社会はもう限界に達してしまった。それが結論なのかもしれない。
いまさら後戻りなんかできゃしないし、先に進もうなんて思っても進むべき道筋も分からない。
僕らはいま以上に欲しいものなんてないしね。
て゜、あるとすれば「時」をコントロールできれば・・・なんて話なんだ。
時間だけは全ての人間に平等なんだから。