前の職場の退職者ばかりを集めて飲み会をしょうか・・・・
そんなことを誰かが言い始めた。
なんだか、嫌な気分だった。
何故?なんだろうか・・・少し考えていた。
結論はでなかった。
しかし時間は過ぎて行った。
つまるところ、僕がセッティングすることになった。
気分が乗らなかった。
でも、この飲み会をやりたいと言い出した人間がどうも煮え切らない。
決心がつかないのだ。
声をかけられた人間がどう思うか?
そんな事ばかり考えているからだ。
尊敬されたい。愛されたい。いい人と思われたい。
多分、そんな事ばかり・・・・すべてではないけれど・・・・
心の大半がそんな欲望で埋まってしまっている。
そして僕はと言えば、彼の気持ちを知ってか知らずか
意地悪な気分になってしまう。
やってみて、実態を知ればいい。
現実はいつだって正しい。
それを受け入れるかどうかは本人のキャパの問題。
キャパが広ければ失敗だって受け入れられるしね。
受け入れられなければ、誰かの所為にするだけなのだ。
そして僕はつい受けてしまう。
つまり、実行するからね。
なんて、心とは裏腹に身体を動かせてしまう。
120人ほど声かけして、最終的には35人程度が集まった。
年齢的には50歳以上の男女。
恐ろしく盛り上がりに欠けた飲み会となった。
35人の現状報告会でいっぱいいっぱい。
みんながみんな見知った人たちではない。
コーナーコーナーではやあやあ・・・お久しぶりなんて言葉が交わされている。
一塊になっている人々は、定期的に会っていて、そんなに話をすることもない。
ただ、中には外出するいいきっかけになったと喜ぶひとも居ないわけではない。
2時間ぐらいで会も終わって、ほっ!としたけれど、気分が悪い。
こんなことしていて僕はホントに楽しんでいるのか?
30人も集まれば誰もが感謝するわけでもない。
愚痴がでる。そのほとんどが幹事に寄せられる不手際。
会場の良しあし、食事の内容、案内状の送付先、酒の量、会費・・・・でんでん。
覚悟して始めた。でも、なんだかやりきれなくなる。
祭りのあととはこんなものなんだ。
そんな風に分かっていたも、虚しくなるのは・・・・
気ごころ知れた人間ほど、
「あなたはそんな役回りの星のしたなんだ。」
反省すべきことは山ほどあったし、改善すべきことは手に余るほどだ。
しかし、そんなモチベーションなどは、もう、どこを探しても見当たらないんだ。
愚痴る彼らに「じゃ、あなたがやりなさい!」
手伝う気などない。
どちらにも寛容さが必要なのだろう。
集める人と集まる人。
ただ、僕の選択が間違っていた。
ただ、それだけなんだ。
ひとりでもいいから・・・・・
とても静かな日々を待ち望んでいる。
ときどき寂しくなったら
心が緩むヒトと数時間を過ごせれば
それでいい。
そんな日は来るんだろうか・・・・・。