みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

俳優祭に行ってきました

2009年04月27日 | 雑感~芝居関連
 完璧な連休ではないけれど、既に連休モードの私。今日は歌舞伎座で行われた俳優祭夜の部に行って来ました。

 俳優祭は、数年に一度行われる歌舞伎役者がほぼ全員集合して1日限りの特別なお芝居をしたり、役者さんと交流できる模擬店が行われるイベント。今回も幸いにして、参加することができました。今回で4度目の参加となりますから、若干心の余裕ができましたが、やっぱり楽しいですね。
 余談ですが、お客さんとして某ミュージカル俳優さんがいらっしゃいました。何回か舞台を見ているし舞台CDもソロCDも持っているくらい好きな人だったので・・・予想外にハイテンションになってしまいましたよ(笑)いや~男前でした(笑)

 今年は『灰被姫(はいかぶりひめ)』=シンデレラでした。これがただのシンデレラではないのが俳優祭(笑)詳しいレポはまた後日。模擬店での役者さんの画像は載せられませんが、模擬店の様子レポと『灰被姫』レポと2つの記事を書きたいと思っています。

 取り急ぎご報告まで。

 あと、当日すれ違ったブロガーさん達・・・初めましての方や、お久しぶりの方もいらっしゃいましたが・・・・まともなご挨拶ができず本当に申し訳ありませんでした・・・。

閑能会 『隅田川』『昭君』

2009年04月27日 | 能・狂言
4月24日観世能楽堂にて鑑賞。
 
 私が心惹かれる数少ない能楽師のうちの一人である関根祥人師の『隅田川』を鑑賞するために観世能楽堂へ。同じく関根家ファンのお稽古仲間の方と鑑賞しました。自由席なので早めに並びに行きました。おかげで良い席で鑑賞することができました。

能 『隅田川』
 悲しいお話です。我が子梅若丸を人買いに連れ去られ、狂女(といっても今で言う狂人とは違う)となった母親が都から子供を探し求めて、東国までやってきたのに、救いようがない結果に終わってしまうのですから・・・。季節は春でちょうど今の時期。子を捜し求める母親の姿が悲しいです・・・これは終始そうといいますか・・他の狂女物は子供と再会できるのに、これは再会できない・・・。塚に向かい弔っている様子・・鉦鼓を鳴らし、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱え始める母の姿に涙ですが・・・やがて塚から梅若丸の霊が現れても、我が子に触れることはできない・・・・曲が終わってシテの退場を見て・・・この母親は救われずにこれからもずっとこの悲しみを背負っていくの?と思ってしまいました。
 そして、囃子が作り出す音楽というものが、心情も伝えていくのだな・・・ということを感じました。そして、この日も祥人師の舞台に感動をしました。また来月も見にいきます!!

 あと・・・子方は塚の中にどういう体勢でずっといたのかな?ということや、玄人も正座は大変なんだなぁ・・・という余計なことも考えてしまいました(^^;

シテ:関根祥人  子方:藤波重紀 ワキ:森常好
笛:一噌仙幸 小鼓:大倉源次郎 大鼓:柿原弘和
地頭:関根祥六


狂言 『寝音曲』
 以前にも見たことがありましたが、その時は好きなおシテさんでしたが、その時は超がつく初心者でしたからね・・・この日は、その時よりも少しは分かるようになったからまた別の楽しみ方というか発見があり、かなり面白く見ることができました。あらすじは、主人に謡えと命じられた太郎冠者は酒を飲むか、女に膝枕をされないと謡えないといい・・・主人が膝枕をすると、寝ながら謡いますが、体を起すと謡えなくなってしまいますが・・・ついには!!とお決まりのパターンが待っています。ついついそんな嘘も忘れて謡って舞を舞い始めてしまう太郎冠者ですが、そこで舞うのが玉之段!!最初は普通に謡ったり、変に謡ったり・・・とするのですが、途中から本格的に謡いながら舞っていて・・・。以前よりも楽しめたのがこの点。なぜなら『玉之段』をお稽古もして、知っているから(笑)こうして段々ともっと楽しめるようになったというのは、ちょっと嬉しいです。

シテ:三宅近成  アド:前田晃一


能 『昭君』
 こちらはちょっと予習不足(^^;。話のあらすじは番組にも書いてありましたからなんとなく話のおおまかな筋は分かったのですがね・・・。
 久々に知孝師のシテを拝見しましたが、素敵でした。後シテのあの迫力!!すごかったです!!!もっと予習してくればよかったな~。あらすじだけ読んでも少し不思議な感じがしますよね。中国が舞台の物って稀にというかよくありますけれど・・・。
 
シテ:関根知孝 ツレ:高梨万里 後ツレ:渡辺洋子
ワキ:村瀬純  間:三宅近成
笛:一噌隆之 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:佃良太郎 太鼓:観世元伯
地頭:岡久広

この日はその他、素謡『吉野天人』、仕舞『兼平』シテ:岡久広、仕舞『江口』キリ シテ:関根祥六がありました。仕舞もやっぱり良い人ので見るのは面白いな~と思いました。