みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

開花宣言

2011年03月28日 | 写真~風景・植物
 震災のことがあったり、急に寒くなったりした日もあったりしたためでしょうか・・・気がつけば桜のシーズンだけど、まだまだ咲かないな~と気がついたのがつい最近。でも今日ようやく桜(ソメイヨシノ)の開花宣言がされました。

 先週も、お散歩の時に一輪だけ咲いているのを見つけたので、今日はきっとこの前よりも咲いているだろうなと思い、カメラを持ってお散歩に出かけました。予想通り、先日一輪だけ咲いていた桜の木は、ぼつぼつと咲き始めていました。他の木はまだまだでしたが、桜を見てほっこりしました。

 今日は病み上がりだったのですが、いつもどおり散歩したら、かなりバテてしまいました・・・。節電をしたり、停電があると、どうしても我慢しすぎてしまうこともあるかもしれませんが、体調を崩したら、余計に大変だし何もできませんね。節電しても工夫しながら健康には気をつけましょう!また家の花もぼちぼち載せてきます。そういえば、家の梅は咲き誇る前に終わってしまった感が・・・

『日本辺境論』 内田樹

2011年03月28日 | 本・マンガ
 内田樹氏の著書を読むのは初めてです。著者は、この著書の中で、日本人ほど日本文化論(自国の文化論)が好きな国民はいないと述べていますけれど、自分も確実にその一人でしょう。そして、その日本文化論を学生時代に履修していたのですが、その授業で(その授業以外でも卒業後もお世話になっている教授が今年定年退職されるのですが、研究室にある不要本を何冊か頂きました。これはその本ではないですけれど、この本も授業で使ったとのことで、私も現役学生さんには負けていられない!ということで、読んでみました。

 あの先生の授業で読むとしたら、突っ込まれたりしながら読むことになると思うのでいろいろ苦労しそうですが(それもいいかもしれないですが)、一人で好き勝手に読む分には多少難しいところはあっても、面白く読めました。賛否両論あるかもしれませんし、「むむむ!」と思うこともあるかもしれませんが、「なるほどね!」とすっきりしたところもたくさんあります。個人的には、最終章の「辺境人は日本語と共に」がとても面白く読めました。アメリカでは人口の10%が失語症であるともいわれていること(その症例については知っていましたが、1割もいるというのは驚きでした)に対し、日本語を母国語とする日本人にはそのような症例が極めて少ないこと。表意文字(漢字)と表音文字(かな)のふたつを同時に頭で処理しているという特徴は世界でも極めて例外的な言語状況であるということ。そして、そういった特徴が、日本独特のマンガ脳を発達させたとのこと。このあたりは、割とすんなり理解できました。

 実はこの本は、震災当日に遠出していたときにバッグにいれていた本でした。駅で電車待ちしていて、何も状況を知らないでいる時は呑気に読んでいたのですが・・・。震災が起きてから、あらためて考えてみると、辺境人ならではの「きょろきょろ」がいろんな意味で今の日本人にあてはまっているのかもしれないと思いました。世界各国からは、こんな状況下でも略奪などが起きないと賞賛されています。これも日本人ならではの心理が働いた結果かもしれませんが、一方では被災地以外で「買占め」などに走ることも日本人(辺境人)独特の心理が悪い方に働いているのではないかと思いました。(私なりの意見なので間違っているかもしれませんが)

 内田氏の他の本を読んでみようと思いましたが、その前にこれをもう一度再読してみようと思います。